

2023年9月13-14日
時間の余裕は気持ちの余裕につながる。こんな年齢でもまだ沢登りしようなんて欲を出すから事故が起こるのだと書いてある記事を読み、自分のことのようにグサリ。ものには言い方があるだろうと思いつつ、そう思われても仕方ないとも。でも、まだ欲があってはいけないのだろうか。尾白川鞍掛沢は人気の日帰沢。安全運転の余裕を持たせ、渓谷美と焚火の沢泊を楽しんだ。
中央線小淵沢駅から出発点の矢立石登山口までは往復タクシーを利用した。レンタカーよりも安いことがわかったからだ。尾白川の入渓点までは一部崩壊が著しい林道を歩き、林道終点からロープの張られた急斜面を冷や汗をかきながら恐々下る。いつまで経っても苦手な激下りだ。沢に降り立った時はこれで初日の核心は終わったとほっとする。
2023年8月22-23日
初めての山域、妙高の黒沢を遡行し火打山へ登ってから一週間が過ぎた。ようやく重い腰をあげて記録を書かねばとパソコンに向かっている。疲れが溜まっているのかな。その上猛暑続きで夏バテしてる。以前なら初めての山は新鮮な気持ちで思いがあふれて書くことができたのになあと、ため息もでてしまう。
yamarecoやyamapなどのサイトでは連日山行速報があふれ、ほとんどリアルタイムで山の情報を得ることができる時代になっている。みんなどうしてそんなにすぐ記録が書けるのか。sooner the better の発想なのか。たんに自分が何事も動きが鈍くなっているだけなのか。あれこれ思うことはあるが、あくまで going my way で自分のやり方で記憶を記録しつづけようと思う。そしてブナの沢旅も、以前の山行やスタイルにこだわらず今の自分に見合った山旅のあり方を見つけたい。こんなことをしみじみ思うのも、沢の記録を時々読んでいた同年代の女性が、私にとってはグレードが高い沢で事故死したことを知りショックを受けたからだった。
2023年8月4-5日
山に行く気力もなえてしまうほど連日の猛暑。涼しさとゆとりを求めて尾瀬の沢を検討したものの県境付近は連日午後になると雷雨予報がでていて恐ろしい。できるだけ天候が安定していて当日発が可能な泊まり沢ということで少しマンネリながらナルミズ沢へ。3年前に二日では下山できず延泊した記憶が新しい。
前回の教訓を生かすなら三日の日程を取るとかアクセスを宝川からとすればいいものを、東黒沢からにこだわった。前回は増水で時間がかかったという刷り込みだ。東黒沢に入ると平水だった。前回は足元ばかり気にしてあまり楽しめなかったが、あらためていい沢だなあと思いながら最初は気持ちよく歩くことができた。