摺上川叶堂沢(ユノムラ沢下降〜地神沢〜クロノ沢)

2021年10月24-25日

14年ぶりの叶堂沢。標高が低い沢なので紅葉にはまだ早いことはわかっていたけれど、ゆったり焚き火ができる沢に行きたかった。いつものんびりとか、ゆったりしたいといって計画するのに実際には余裕がないことが多い。だから正真正銘のんびりできそうな日帰りの叶堂沢へ焚き火テント泊へ。「ブナの沢旅」を立ち上げてから一年もたたない2007年9月の遡行以来だ。

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吾妻連峰 大倉深沢

2021年10月15日

10月上旬の楢俣川でよろめいたはずみで強打した胸が痛く、まるで肋骨を骨折した時のような症状がしばらく続いた。整形外科のレントゲン検査では骨折はしていないといわれ一安心だったが、重いザックを背負うのはまだ心配。10日ほど経ってようやく痛みもほとんどなくなったところで日帰りハイキングを計画した。

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楢俣川本流

2021年10月3~5日

楢俣川は遡行価値のある多くの沢を持ち、とくに左岸の沢は岩盤が発達した躍動感と穏やかで美しい渓相に特徴付けられている。そんなわけで、これまでに数本遡下降しているが、まだ本流を源頭まで遡行したことはなかった。10年ほど前、ススケ峰湿原の帰路に本流から垣間見えた稜線が印象的で、いつか本流を詰めて稜線に立ち新しい景色を見たいと思った。

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いろんな出会いの大野山

2021年9月29日

懸案の山旅を数日後に控えたある穏やかな日、足慣らしにもならない丹沢の低山大野山へゆるふわハイキングへ。谷峨駅から吊り橋を渡ると世界が変わります。山道に入ると突然鳥がぎゃーっとものすごい声で飛び出してきて、こちらも負けずにキャーッとびっくり。すると道端に雛が2羽取り残されていたのでした。そうだったのか、驚かせて悪いことしたな〜と思い、ゴメンね、なにもしないから、すぐに行くからと親鳥が隠れているらしい草むらに声をかけて通過。

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神宮川ヤチキ沢

2021年9月24日

沢泊の山旅の日程が立てづらいため、日帰りできていつもとは違うタイプの沢を開拓しようということになった。まずは南アルプス前衛の日向山周辺で、短く手軽に遡行できるヤチキ沢を選んだ。登山地図には名称が出ていないくらいの小さな沢だ。ここならば当日発でも無理なく遡行できる。小淵沢駅からも近く、サントリー白州工場の敷地沿いの林道を進みアクセスもいい。

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大津岐川シロウ沢〜金山沢下降〜中門沢

2021年9月13-15日

いつか中門沢へ、の想いがようやくかなった。当初は奥只見の袖沢林道からミノコクリ沢をへて中門沢という計画でいたが、林道からミノコクリ沢に入るのは崩壊が激しく苦労しそうだという思いにとらわれ月日がたった。それが今年になって再浮上した。最近は沢泊の旅ができるのもあとわずかだろうという思いが常につきまとっている。だから今のうちに、長らく心に留めていた沢に行きたいという思いがこれまた強くなっていたのだった。

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豊沢川大沢川〜駒頭山〜穴ノ沢下降

2021年9月7日

駒頭山はざっくり言うと花巻、鉛温泉の奥山で、最後は北上川へと流れ落ちる豊沢川源流のひとつ大沢川の源頭にある山だ。おおむね穏やかな沢で中流域は小滝をちりばめ、突然水枯れした涸棚登りになるかと思うと再び水がでてちょっと楽しいナメ滝が続き、最後は藪もなく登山道に導かれる、ブナ林の雰囲気が魅力の山だといえる。

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ナメトコ沢〜ナメトコ山〜西ノ股沢下降

2021年9月6日

十年ほど前の雪山シーズンに駒頭山を訪れた時から毒ヶ森山塊に興味を持った。やはり宮沢賢治の童話の世界だという想いが、この低山の里山に特別な意味合いを添えている。その時「ナメトコ山の熊」のナメトコ山が漠然とこの山域を指す山名ではなく、実在する山であるということが地元有志の方の調査で判明したという事実を知った。

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葛葉川本谷

2021年8月21日

天候不安のさんざんな八月。予定の泊まり沢はことごとく中止か延期せざるをえず前回の白淵沢からはや三週間。連日のように午後に急な雨なんて予報だと遠出もできない。そこでなんとか昼間は天気が持ちそうな丹沢の沢に日帰りすることに。最初は世附川方面を検討したが東丹沢の方がより確実ということで、急遽の変更。近く短かく楽な(アプローチゼロ)ピンチヒッター、葛葉川本谷に決めた。

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上信国境 長笹川白淵沢

2021年8月2-3日

連日山間部は午後から天候不安定の雨マークが出ており最後まで行き先を決められないまま山行の当日を迎えた。一般には多少の雨など気にせずに予定を実行するのだろうが、やっぱり嫌なのだからしようがない。かろうじて尾瀬方面がよさそうだったので何度目かではあるが北岐沢を遡行してせめて未踏の沢を下るプランもとりあえず用意して出発。いつまでも優柔不断な自分がいやになる。

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