栗子山〜七ツ森

2021年3月23-24日

栗子山塊の滑谷沢や栗子山に行くたびに、背稜から離れ奥まったところにある七ツ森が気になっていた。美しいブナ林を抱える栗子山塊の最高峰(といっても栗子山よりわずか2m高いだけだが)であり、縦走路からもひときわそびえ立つ「名峰」なのだ。冬の栗子山へは11年前に初めて訪れた。滑谷沢源頭部の尾根をつないで七ツ森に続く尾根に乗り栗子山に戻ろうという計画だったが悪天候のため計画を縮小した。栗子山ではホワイトアウト状態となった。

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枯木山

2021年3月15-16日

いつもは南会津のブナ街道から眺めていた枯木山。福島側から登るものだとばかり思っていたので積雪期に小さなコブが連続するあのギザギザ尾根など無縁だと思い込んでいた。けれど後に栃木側から普通の尾根をたどって容易に登ることができることを知った。でもそれって裏口ルートのようだと思った。今はそんなことはコレッポチも思っていないが、これも「若気のいたり?」だったのだろう。

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志津倉山

2021年3月8日

山を始めてすぐにブナが好きになった。そんな時に会津の博士山と志津倉山がブナの山として紹介されている記事をみたが、地図を見るととても遠い異郷の存在に思えた。少しずつ南会津に足を運ぶようになってもなかなか訪れる機会がなかった。2年前に初めて雪の博士山に登ったとき、つぎの冬は志津倉山へ行きたいと思った。ようやく今回実現した。

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朝日前衛 鍋森〜赤見堂〜離森山

2021年2月28日〜3月1日

福島沖の地震でしばらく不通になっていた東北新幹線が制限つきながら開通したので、東北の山旅を計画した。一昨年に初めて朝日連峰北端の赤見堂を訪れて以来、真っ白でゆったりとした山容の山々に魅せられた。そこに鍋森、離森山があることを後で知った。今年こそはと早々と計画しタイミングを待っていた。

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山毛欅沢山

2021年2月20-21日

やっぱり南会津の山に行きたい。週末は強風なのに晴れ予報に飛びついて昨年行きそびれたブナ街道北端の山をめざした。深雪が心配だったのでいつもの朝発ではなく前夜発を目指してレンタカーを予約しようとした所、地震で東北新幹線が那須塩原から不通のためかどこも満車。ならば最終列車で会津高原駅まで進んで翌早朝にタクシーと思ったら朝は8時からだと断られる。そんなわけで結局いつも通りの遅い出発となったが山中2泊の予定なのでなんとかなるだろうと現地に向かった。

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日白山

2021年2月14日

ほんの3日前の社山が軽い山歩きだったので疲れも残らず、好天に誘われて谷川連峰の展望台、日白山へ。できれば稀に見る土日の好天に山中泊をしたかったのだが、土曜日は外せない用事があったため、一日朝発で行ける所を探した。できるだけ人出の少なそうなゆったりとした山がいいと、以前好印象だった土樽の蓬峠方面を考えた。ところが前夜の地震と日中の気温上昇などから雪崩が心配となり、急遽おなじみの日白山に変更したのだった。最近はとても人気の山となっているので休日は避けたかったが、別案が浮かばない。まあ、そういう山は丹沢などのように人に会うのが当たり前と割り切ることにしている。

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日光社山

2021年2月10日

天気の良さそうな雪山ということで、久しぶりに日光の社山へ。出発点の中禅寺温泉自体がすでに標高1250mなので1827の山とはいえ軽いハイキング気分で出かけた。社山自体はそれほど魅力のある山とは思えないし、峠から往復三時間ほどの短いコースなのだが、中禅寺湖と周りを取り囲む山並みの景色が美しい。むしろアプローチの阿世潟峠までの湖畔歩きが気持ちよく、時にはこんな風にゆったりと半ば観光気分で雪化粧した山と湖と森を楽しむのもいいものだと思えた。

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白毛門

2021年2月1日

なぜ毎年冬に白毛門に登るのか。確かに雪を纏った一ノ倉谷の荘厳な岩壁を間近に眺めることができるし、その奥に広がる山々の展望もいい。けれど急登一辺倒の往復はそれほど楽しいこともなく、ブナ林は中腹に少しあるけれどゆったりとした森歩きの雰囲気ではない。

なのに毎年必ず足を運んでいる。というのも、車を使わないでも朝発の電車とバスで容易に行ける数少ない雪山であり、谷川岳のように晴れた日の休日でも登山者が鈴なりに列をなすなんてことはない静かな山だから。だと思う。

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窓明山〜家向山

2021年1月25-26日

ようやく心待ちにしていた南会津の雪の山旅シーズンとなった。厳冬期とは思えない暖かく穏やかな天候に恵まれ一年ぶりの再訪を喜んだ。最近はシーズン最初に窓明山に登り、これから行きたい山をあれこれ遠望することが恒例のようになっている。今年は仲間が膝の不調で多少無理をしてもらったため、安全を見越して三岩岳へと周回せず窓明山往復とした。

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白倉山〜三依山

2021年1月13-14日

豪雪で始まった今シーズンの雪山。南会津のスノーシュー山歩きには時期尚早だけれど、少し手前の塩原方面ならばそれほど雪も多くないだろうと、日光と塩原の境にある三依山で今シーズン初の足慣らしテント泊を楽しんだ。地味な山だけれど、豪雪の厳冬期にどこも行けないなんていう時には、駅から登って駅に下れる手軽な雪山なのだ。そしてそれ以上に、最初に自力で雪山テント泊をした思い出の山でもある。

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