ブナの沢旅ブナの沢旅
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2023.10.26
武尊田代周辺
カテゴリー:ハイキング

2023年10月26日

10月下旬に友人との旅行を控えているので軽く日帰りハイキング。ブナの紅葉と黄金色の湿原が楽しめそうな武尊田代を周回した。10年前の厳冬期に岩鞍スキー場から西山へ登って田代湿原に下り、緩やかなブナの広尾根でテント泊したことがあった。自分達にはちょうどいい程度のラッセルを楽しみながらセビオス岳まで登り、武尊牧場に下った思い出がよみがえり、武尊田代の紅葉の時期ってどんなだろうと興味がわいた。

武尊田代一帯は奥利根水源の森としてよく整備されており、オートキャンプ場もある。管理道からマキバノ沢の駐車場に入り、田代湿原の登山道を軽く登るとすぐに雰囲気のいいブナ林となる。

田代湿原手前の広場にはベンチがあってほのぼのとした雰囲気だ。湿原入口の踏み跡から少し中に入ってみる。雪のシーズンにここを横断したのかと思う。武尊山へのコースに入り笹藪のブナ林に切り開かれた登山道を進むが、ずっと同じ景色の一本道だ。ブナ林からシラビソ林に変わると変化があらわれアップダウンを繰り返して武尊牧場からの尾根に合流する。

 

 

 

今まではほとんど展望がなかったがセビオス岳へ向かうと前方に武尊山の峰々がチラチラ見え始める。セビオス岳といっても標識も何もなく、古いベンチが二つ藪に埋もれかけていただけだった。西の肩まで進むと武尊山がカッコよくみえて区切りがついた気になる。ベンチに戻って各自がガスを出して特製ラーメンを作ってランチタイム。すこし笹藪を切り開きました。帰りは湿原に入ると燧ヶ岳や笠、至仏山、日光白根から皇海山方面の展望が広がる。

 

 

避難小屋は今は使われていないのか戸が閉まらない。積雪期はどうなるのか気になるところだ。尾瀬の雰囲気のシラビソ林を緩やかに下ると玉原の雰囲気のブナ林となる。花沼湿原につづく自然観察路の方が変化があるし、丸太の階段など整備されている。沢を横切るところで水もとれる。一帯は広大なブナ林なので、その中を流れる井戸沢からセミネ沢ってどんなだろう。多分滝などない沢だと思うので歩いてみたい気もする。

ふたたび田代湿原に戻りベンチでくつろぎティータイム。美しい残照のブナ林を下り駐車広場についた。前回の南会津は紅葉の最盛期でむせかえるような燃え方だったが、時間が少し経過した標高の高い武尊田代の紅葉は盛りを過ぎた黄昏時の雰囲気がよかった。次回は新緑と花の季節の姿を見てみたい。

 

 

 

登山口9:35ー田代湿原10:00/10:20ー武尊牧場分岐11:25ーセビオス岳12:00/13:00ー避難小屋13:30ー田代湿原15:10ー登山口15:35