2023年7月12日

大滝橋バス停からマスキ嵐沢入渓点までの山歩きでばててしまうほど暑さにやられた。さすがに沢の中は気持ちよかったけれど、源頭手前で水が涸れるととたんに蒸し暑くなり気力がそがれた。（マスキ嵐沢は短いながら溪相が好きで昨年を含め何度も登っているため遡行記録は省略。）

遡行後は、畦ヶ丸への登山道ではないけれどよく踏まれている尾根を歩くつもりだったが、こんな日は長い尾根歩きは危険だと、予定を変更して最短で下山できる権現山の南尾根を下ることにした。権現山は10年ぶりほどだが、山頂には真鍮のしゃれたたベンチが造られていた。あの時も南尾根を下ったのだが途中で別尾根に引き摺られ急斜面をトラバースして戻った記憶がある。そのことを覚えていたので要注意と思ったが今はよく歩かれているようでテープもあった。

たるむことのない急斜面。林道におりた時は汗びっしょりになった。バスの時間調整もあり、取水堰堤手前の河原におりてリフレッシュとおやつタイムをとり、バス停にもどった。それでも2時台のバスに乗れたので今までで一番早い下山となった。

物足りなさと、これくらいがいいという相反する気持ちが交錯する沢だった。もう少しできるとは思いながら危うさも感じており、遡行が終わるといつも安堵の気持ちが先立つ。最近はときおり、他力本願の沢なら気持ちが楽だろうなあと、思ってもいないことを思ったりする。

大滝橋バス停8:20ーマスキ嵐沢出合9:05/9:30ー尾根11:50/12:15ー権現山12:30ー大滝橋バス停14:25