ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2023.04.04
沼津アルプス(大平山〜香貫山)
カテゴリー:備忘録

2023年4月4日

今週は日帰り日程なので、新緑の山歩きに決めた。標高のある山はまだ芽吹いていないので低山がいいと、いつもの三浦半島を通り越して久しぶりに伊豆半島入り口の沼津アルプスを歩いた。一番高い山で400m強ながら名前のついた七つの小山は起伏が激しく総標高差は1340mほどなので、低山ながら意外と歩きがいがあるコースだ。

最初に来た時より標識が完備されていたが、よくある行政が作る立派な標識ではなく地元有志と思われる方々の手書きの標識で、南北に連なる山並みは南行と北行ごとに丁寧に作られている。急斜面のアップダウンが多いが、そういうところはしっかりと使いやすいようにロープが張られていた。

よく一絡げに沼津アルプスと言われるのは、北行コースでいうと大平山から始まって鷲頭山〜小鷲頭山〜志下山〜徳倉山〜横山〜香貫山の七山。大平山からさらに大嵐山まで奥沼津アルプスなるルートも地元山岳会により開拓されていて、数年前に歩いたことがあるが、いくつか連なる200m前後のポコはまるで麓に降るのではないかと思うほどの激しいアップダウンでこちらも侮れない山歩きだったことを覚えている。

大平山から鷲頭山までは岩稜尾根の雰囲気だ。鷲頭山は桜に囲まれた広い山頂で駿河湾を見下ろす気持ちのいいところだった。小鷲倉山からはロープの張られた急斜面を100m以上急降下し、ほっと一息つくと中将宮と呼ばれる史跡にいたる。「中将さんの由来」標識を超訳すると、中将さんは平家のただ一人の生き残りの武将として軟禁されていたが平家の悪行が知れ渡り処断の動きが出たことを察知した中将が逃げ隠れた洞窟を、後世地元の人たちが中将さんと呼んでいたとのこと。

その洞窟に中将さんの墓(らしき石塔)が収められており、今では柵が回らされた史跡となっている。大正天皇が訪れていて松の木を植樹したという立派な石碑もある。あれこれもの珍しく見回しながら、こんなところに天皇が行幸?と思ったが、そういえば沼津には御用邸があるので静養がてら見物に来たのかもしれない。しばらくは穏やかな山道を進むと樹林帯を抜けて明るく展望のいい尾根道となる。

振り返ると鷲頭山と小鷲頭山が並んで立派な姿を見せている。まるで南会津の二岐山みたいだと思う。駿河湾を見下ろしながら気持ちよく進んだ小山の平でランチタイム。前回もここで休憩した格好の展望休憩地だ。ガスを出してインスタントながらスープと蕎麦を食べてスイーツとコーヒーでくつろぐ。こんなふうにのんびり歩くのも心和んでいいなあと思う。

さらに太平洋戦争末期の機関銃座の跡地なる大きな穴を覗き込んだり。きっと米軍機の首都襲来を防御する任務をおっていたんだろか。ここも地元有志の手書き解説が微笑ましい。横山から急下降して一旦車道に下り、香貫山へ。展望台があるポコに上がると沼津市街が広がる。とても大きな街だ。富士山と駿河湾、南アルプスの山並みなど、予想外に素晴らしい展望だ。電波塔と管理棟が建物つ隣の山頂を素通りして街に下った。

今年はシーズンが早い。もう少し早い方が「山笑う」芽吹きの新緑グラデーションが見られたと思うが、もう遅いと思っていた山桜はまだ残っていて時折目を楽しませてくれた。

 

 

 

 

多比バス停8:40ー大平山9:40ー鷲頭山10:45ー中将さん11:25ー展望園地12:00/12:30ー徳倉山13:15ー横山13:50ー香貫山14:45ー黒磯バス停15:40