2023年4月10-11日
4月に入り家庭の事情であわただしい日々が始まった。ほんとうは山に行っている場合じゃないのかもしれないけれど、これからしばらくはまとまった日程が取れそうもないので、時間と天候の隙間をみて、村杉半島へ向かった。何度も足を運んでいるかって知ったる山域なので、急ごしらえの日程でも気楽なのがいい。
出発点の奥只見丸山スキー場の駐車場を取り巻く雪壁も例年にくらべかなり低い。いつもは回り込んで降り立つ林道も今回は雪壁がないため直接下った。デブリによる急斜面も高さがそれほどない代わりに、川原歩きが寸断されたりする。前日の降雪で雪面がすべて白くきれいで気持ちいい。たった一日なのに翌日の帰路はまったく姿をかえ土混じりのデブリがあちこち汚れた姿をさらしていた。
青い上大鳥橋を渡ると懐かしい気持ちに包まれる。またやってきましたよーと思えるのは、ここ村杉と南会津のブナ街道だけだと思う。少し進んだ木陰でランチタイムをとり、緩やかな尾根に取り付く。しばらく登るとブナ平と呼びたくなる広尾根となる。倉前沢山の稜線に近づくと再び急登となるが雪が緩んだ午後なので手強いことはなかった。
しだいに傾斜が緩み、まるでわたしたちを迎えるように整列したブナの間を登る。最後はいつも目印になる枝を四方に大きく広げたブナの大木に駆け寄る。もちろん気持ちだけのことではあるけれど。。広い広い尾根の反対側には丸山岳。時間も押してきたので今回は広尾根のまんなかでザックをおろした。
二日目