2023年4月21日

どんなに入念に準備をしていても、人生には思いもしない出来事、あるいは起こるかもしれないと思っていたことが皮肉なタイミングで起こるものだ。とりあえず落ち着いたので気分転換を兼ねて逗子の山に散歩に出かけた。

森戸渓谷の小道に入ると大きなカメラを持った人がちらほら。そう、ここは野鳥撮影の愛好家にとってはちょっとしたメッカのようだ。今の時期はオオルリが飛来してくるとのことで、立ち話をしていたら頭上にいるのだと教えてくれた。以前は尾の長いサンコウチョウの写真を撮っている人に見せてもらったこともある。

林道終点の二俣でコーヒータイムをとり、まだ歩いたことのない南沢コースに入ってみる。沢沿いの小径は途中で崩壊しており沢に降りて歩くが、水量が少ないので問題ない。地元の愛好家が控えめながら詳細な標識を随所にかけており、六把峠への経路にはいる。間違ってもどこを歩いても大きな手のひらの中で遊んでいる雰囲気なのがいい。

南沢から中尾根コースにのって乳頭山へ向かうが、今回はさらに進んで畠山に向かう。この辺りは中世に山城が置かれた場所のようで、衣笠城跡も近くにある。途中戦前の海軍の石柱が何箇所か建てられていた。横須賀の軍港を見下ろす場所なので、戦時中は巡視路か見張り場だったのかもしれないなんて言いながら初めての畠山へ。広い小山でいかにもかつて要塞だか山城があったと思わせる。

帰路は安針塚へ立ち寄る。江戸時代、徳川家康に外交顧問としてつかえたウィリアム・アダムスは日本名を三浦按針といい、その数奇な生涯を顕彰して建てられた墓がある場所だ。詳細はこちらへ→三浦按針

逗子駅10:30ー森戸渓谷林道終点11:30ー南沢ー乳頭山13:05ー畠山13:50ー按針塚14:50ー按針駅15:30