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2022.11.28
小金沢連嶺(大菩薩峠〜大谷ヶ丸)
カテゴリー:備忘録

2022年11月27-28日

大菩薩峠から小金沢連嶺を歩いた。5年前に大菩薩峠から湯ノ沢峠まで歩いて天目温泉に下ったのだが、つぎは湯ノ沢峠の避難小屋に泊まって残りの半分を歩きたいと思っていた。出発が日曜日になったため大菩薩峠の人出の多さは織り込み済みだったが、予想以上で驚いた。

とはいえ大菩薩峠から小金沢山への縦走路に入ると静かな山歩き。気持ちのいい笹原の広尾根と富士山や南アルプスの真っ白な山並みを望みながら峰々を越えていく。アップダウンの標高差は少ないのに久しぶりの縦走だからか、やけに足取りが重かった。これじゃあ本格的な縦走なんて無理だと一時は悲観的になりながら湯ノ沢峠の避難小屋へ着いた。

避難小屋には蛍光灯が付いており、おまけに小屋の裏には広い駐車場がある。ここまで車で来ることもできる、ある意味味気ない避難小屋だ。そもそも大菩薩南面一帯は古くから大伐採が行われ、これでもかと言わんばかりに山奥まで林道が延びている。そんなわけで山の奥深さや自然林の美しさという点では見劣りがするが、アクセスのよさと展望のいい尾根歩きが魅力なのかもしれない。

小屋はきれいに管理されており電気があるのも便利だし、水場もほんの少し斜面を下れば沢がある。小金沢連嶺を通して歩くにはありがたい存在だ。

 

 

 

 

大谷ヶ丸まではまだ歩いていないコースなので楽しみだったが、前日のような好天とはならず大蔵高丸山頂ははガスでおおわれていた。それでも標高を下げるにつれ視界を得られるようになるが、落葉で渋い柿色に染まった山々は晩秋のわびしさをただよわせていた。前日とは違って落葉樹が中心なので、いつか天気の良い新緑の季節に再訪すれば違った印象が得られるはずだ。

米背峠に着いた。10年ほど前、『大菩薩連嶺』(岩科小一郎著)を読んだことがきっかけで「コメッショイ峠」の歴史に興味を抱いた。あのころはもっと好奇心旺盛で、登山道からでは面白くないと岡松の峰からホリヌキドウミをへて米背負峠を越え大蔵沢林道へ下った。そんな思い出話をしながら懐かしみ、腰を下ろして一服する。

ひと登りで大谷ヶ丸へ。今回はここを終着地とし、まだ歩いたことのないコンドウ丸〜曲り沢峠の尾根から景徳院に下る。とても歩きやすい尾根だが植林帯が多くあまり面白味はない。途中2回も登山道の真ん中に真新しい熊の糞を見た。その後はあわててクマ鈴を鳴らす。登山道を下り景徳院に立ち寄った。徳川家康により建立された景徳院は武田家終焉の地であり、境内には武田勝頼公親子が自刃した生害石やお墓があるという。

バスの時間があわず甲斐大和駅までテクテク歩いて晩秋のプチ縦走を終えた。

 

 

 

 

上日川峠9:00ー大菩薩峠10:10/10:25ー小金沢山12:25/12:40ー牛奥ノ雁ヶ腹摺山13:15ー黒岳14:30/14:45ー湯ノ沢峠避難小屋15:35//7:00ー大蔵高丸7:40ーハマイバ丸8:15/8:30ー大谷ヶ丸9:45/10:00ー曲り沢峠ー景徳院12:30/12:45ー甲斐大和駅13:20