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2022.10.20
残置物回収の南会津 尾白山
カテゴリー:備忘録

2022年10月20日

先週の葛根田川から帰宅後、右胸脇が痛み出しまるで肋骨骨折のような症状に見舞われた。咳やくしゃみをしても痛まないので骨折ではなさそうだったが、一時は痛みがひどく寝込んでしまうほどだった。週明けに病院へ行くつもりでいたところ二日ほどで痛みが弱くなったので様子を見ることにした。すると徐々に回復し始め寝起きの姿勢以外はほとんど正常にもどった。いったい何が原因だったのか不明ながら、この数ヶ月は重い植木を持ち上げたりする機会が多く無理が重なったのかも知れない。

痛みがなくなればげんきんなもので、テント装備の山行は無理だけれど軽身のハイキングなら問題ない。状況がクルクル変わったことに仲間は呆れ、果ては仮病じゃなかったのかなんて言われてしまうが大事に至らなくてホッとした。南会津なら日帰りハイキングついでに、ずっと懸案になっていた尾白山に残置装備を回収に行くことにした。当初は落葉後の晩秋か初冬の方が捜索しやすいと思っていたが、ちょうどいい機会だととらえた。

尾白山へは過去3回とも積雪期に訪れているが、無雪期は初めてなので登山道を歩くのも悪くない。こんな(といっては失礼だけれど)里山に雪山で3度も来ているなんて自分でも意外だが、古町丸山と山毛欅沢山を繋いだ山歩きの通過点なのだった。地味ながら会津の山の紅葉はどこも美しい。登るにつれブナの尾根となって前回テントを張った平坦地へ。当たり前だけれど、無雪期は低潅木のヤブが広がるだけだった。(比較写真参照)

登山道はヤブ尾根の北側についていて立派なブナの小径となっている。木漏れ日を浴び色づいたブナが美しい。クラックに転落した地点はGPSの軌跡でほぼ特定できている。この辺りと思われるところでザックをおろし、念のためにスワミベルトをつけロープを持ってヤブに突入。幸いそれほどの密ヤブではない。数メートルほども転落したクラックの底がこんなただのヤブだとは。。これほどまで雪は山の様相を変えるのかとあらためて驚いてしまう。

 

 

 

 

手分けをしてあたりをくまなく探すが見つからない。斜面を下ってみるがヤブなので装備が滑り落ちたとも考えにくい。小一時間ほど探して見つからないので一旦登山道に戻り仕切り直す。もう少し下ってから再びヤブに入るとわりとすぐに仲間が「あったー!」と叫んだ。嬉しくてキャーキャー言いながら藪をかき分け現場へ向かう。するとストックとスコップ、アイゼンの片割れが地面にキレイに並んでいた。それほど汚れてもおらず、まるで人が並べ直したようにさえ見える。ところが一番目立つ大きなザック(黒の背負子式)と赤いシューが見当たらない。あたりを探し回ったが見つからなかった。

 

多少謎めいた結果となったが、ともかくストック二本とスコップ、アイゼンを回収できたことを喜んだ。目的は果たせたのでそのまま下山しようかとも思ったが、せっかくだからと展望のポコまで登ろうと歩いているうちに山頂に到着した。なんとなくケジメがついた気分になり山頂まで登ってよかったと思う。

それにしてもなぜ目立つザックとシューが見つからなかったのか、いろいろな可能性を言い合いながら山を下った。人か動物(クマ)が雪解けで最初にあらわれたザックとシューを持ち運んだからなのだろうか。(後日尾白山の山開きを管轄している南会津町の物産観光協会の担当者と連絡を取り、事情を話したがそのような事実は把握していなかった。もしあれば、事件性も疑われるため情報があるはずとのこと。)残置装備がまだ山のどこかにあると思うと心残りではあるけれど、やるべきことはやったと納得することにして一件落着とした。

 

 

 

登山口10:40ー1200m付近捜索12:00/13:30ー山頂14:15/14:35ー登山口16:15