ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2022.04.14
南秋川 小坂志川本流
カテゴリー:

2022年4月12日

少し休むつもりでいたが、季節外れの真夏日が続いたため沢に避暑に行きたくなった。本格的な沢始めのつもりではないので、軽く水遊びができる沢がいいと久しぶりに奥多摩秋川の小坂志川へ。2009年の夏に単独で入渓した沢だ。小ぶりな箱庭風の渓相でサクッと歩いた記憶があったので、ちょうどいい塩梅だと、まだ遡行していない仲間を誘った。

桜が点在する山は新緑が始まり、沢は萌始めた淡いグリーンが陽の光できらめく沢水に映えてとてもきれいだ。小滝と平瀬が続くちいさな沢なのだが、今の自分のニーズにあっている。ずっと雨が降っていないので水量は少ないと思っていたが、前回夏のときよりも多く、時々あらわれる釜は意外と深い。

水は冷たくないので股下ほどの釜につかるのが気持ちいい。短い沢だからゆっくり水遊びを楽しもうと二俣まで随分と時間をかけてしまう。二俣を右に進むと沢で一番大きな(といっても6m)トイ状滝があらわれる。手足があるので楽しく登り、つづく6mナメ滝でしめる。あとはゴーロ沢となり徐々に高度をあげていく。沢沿いには春の花も多く見られた。

今回は武蔵五日市駅に戻るのではなく、バスの便数が多い高尾駅行きの陣馬高原下に下る予定。そのため最後の詰めは連行峰よりも東側に抜ける小尾根を登ったが、急がば回れというべきか、沢筋を詰めるよりも時間がかかってしまったようだ。

登山道を下った和田峠には車道が通って茶屋もあり、陣馬山が近い。時間があれが往復しようかとも思っていたが、なんやかんやと時間がかかり、最後は急ぎ足で車道を下ってバス停へ。軽く遊ぶつもりだったのにとぼやくと、13年前の記憶をもとに物事を考えてはいけないといわれ、まったくその通りなのだった。けれど小坂志川本流自体はとても気持ち良く、春の日差しをたっぷり浴びたクールダウンの沢歩きとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

笹平8:30ー入渓の橋9:30/10:00ー二俣13:00ー登山道15:00ー陣馬高原下バス停17:00