ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2022.03.12
クラックの雪山から潮騒の岩礁へ
カテゴリー:ハイキング

先週の南会津の雪山では仲間のクラック転落というハプニングがあり、最近は毎週山に出かけていた疲れもあるようなので山はお休みとした。なんて言いながら、雪山も久しぶりに好天の日が続くようだと気持ちがソワソワする。だからといって一人ででかけるのも習慣がとぎれて尻込みする。以前は一人で雪山にも行ったのになあ。

そんな気持ちを察してか、仲間が軽いハイキングに行こうと提案してきた。まあそれも悪くないねとすぐにその気になる。今の時期は花粉症を避けたいので2年前の今頃歩いて好印象だった三浦半島の岩礁散策路の続きをリクエストして調べてもらい半日ほどのウォーキングを楽しんだ。

電車とバスで家から1時間半ほどなので朝もゆっくり出発する。海の近くまで住宅街なのだが、一歩踏み入ると開放的な岩礁の海岸線が続く。関東ふれあいの道なので、道標は整備されところどころが公園になっている。ガイドブックには半島一美しい海岸線と描かれている荒崎から和田名浜だ。

岩礁は房総半島の沢や沢の側壁に見られる洗濯板のような凹凸の形状をしており、太古の昔は海だった時に堆積した硬い凝灰岩と柔らかい砂岩・泥岩の層により形成されているという。乾いたところはフリクション抜群で開放的に広がる海を見ながら爽快な岩礁ウォーキング。

出発点荒崎の「夕日の見える公園」は、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する豪族三浦家の荒次郎吉澄の居城跡跡といわれており、幕末には幕府の命を受け彦根藩が砲台を築いたところでもあるとのこと。なるほどね〜と、興味深い。

もちろん雪山で行きたいところはたくさんあるけれど、たまには趣向を変えてみるのも悪くない。コース料理で言えばソルベのような箸休めかな。狭い日本の小さな地域ながら、同じ季節に雪山へ、海へと多様な自然を楽しめるなんて愉快だなと思う。

 

 

 

 

長井バス停9:10ー荒崎ーソレイユの丘ー和田名浜ー矢作入口バス停13:40