ブナの沢旅ブナの沢旅
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2022.02.20
茅ノ尾根〜大室山
カテゴリー:山歩き

2022年2月18日

予定していた雪山は悪天予報のため、今回は近場でハイキングとした。数日前に丹沢方面でも山ではかなり降雪があったようだ。表丹沢は雪どけが早いので久しぶりに北丹沢に向かった。大室山山頂下の北面は緩やかな広尾根にブナ林が広がっている。10年ほど前に北尾根を登り茅ノ尾根を降ったことがあったが、その雪尾根を歩いてみることにした。

北丹沢は交通の便が悪いため今回はレンタカーを利用した。茅ノ尾根取り付きに続く野原吊橋の前には登山口の道標もあり、登山地図では破線コースながら随所に新しい標識があった。尾根にはうっすらとトレースがあり最初はアイゼンだけで植林帯を登る。途中で単独の若者が続いたので先に進んでもらう。

次第に雪が深くなりワカンを装着して休んでいると先行したつぼ足の若者が戻ってきた。かすかにあったトレースも消え雪が深くて進めなくなったので引き返すという。まだ時間も早いし私たちがワカンで先に進むからあとから続くようにと励まして先行する。確かに雪深くワカンでスネほどになる。丹沢でこれほどのラッセルをするとは思っていなかったので、まあ一丁前にいえば「嬉しい誤算」となる。窓明山より大変などと言いながらせっせと進む。

振り返るとつぼ足の単独ハイカーが一人、二人と増えている。次第に間隔が詰まってきたので一番元気そうな若者に先行を促すとみるみる間につぼ足でどんどん進んでいく。その後をワカンで追ってもいつの間にか見えなくなってしまった。雪山では登山者の足回りはだいたい同じでラッセルがきつい場合は交代で進むのだけれど、丹沢にはそういうカルチャーがないのでたまに深雪となってもつぼ足のハイカーが多い。以前も丹沢山への道で窪状の登山道が1mほども雪に埋もれた時もなんと先行者はつぼ足で驚いたことがあった。

登るにつれ雪質も軽くちょっとしたパウダー状となり、トレースがあっても時間がかかる。植林帯を超えて自然林になるが最初は雑然とした林相であまり美しくない。ようやく1400mをこえるとブナの広尾根となり雰囲気が良くなる。そうそう、このちょっと丹沢離れした景色を見るために来たのだ。山頂に近づいてからが近いようで遠かった。最後は最後尾で山頂に到着。標識が随分と低くなっていた。山頂といっても展望はほとんどないので、西丹沢から登る場合はわざわざこの山頂標識まで足を運ぶことはない。

もうちょっと先に進むと富士山の展望がよくてテーブルベンチもある広場がある。がんばってトレースのない先へ進む。仲間はもう十分という顔をしていたがあと5分だからと、有無を言わせず先に進む。踏み抜きがあったり深かったりで5分では着かなかったけれど、まっさらな雪面と広がる展望台地が見えた時はうれしかった。

三つあるテーブルの二つは雪に埋もれていた。一番奥にあるベンチは風の通り道なのか足もでていた。さっそく腰掛けて各自持ち込んだ鍋焼きうどんを温める。なんとここまでコースタイムの倍もかかったが、雪山に行けない代わりのハイキングのつもりだったので得した気分にもなった。鍋焼きうどんがことさら美味しく感じられ、コーヒーでゆったりと展望を楽しんだ。ちょうど真北には奥多摩の石尾根が広がりちょこんと鷹ノ巣山と奥に雲取山。一昨年の12月にあちらから北丹沢の山並みを眺めたことを思い出す。富士山が大きく南西には相模湾が光って見える。檜洞丸と蛭ヶ岳も近年にない積雪のようで、こんな時に主稜を歩いてみたいと思うが、かなり大変らしい。

のんびり1時間ほど山頂で過ごし、自分たちのトレースを辿りながら麓に降り立った。天気も良く、なかなか楽しい雪山ハイキングだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吊り橋7:30ー1131m10:15/10:30ー山頂13:00/14:00ー吊り橋16:30