ブナの沢旅ブナの沢旅
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2021.11.27
北高尾山麓 小下沢
カテゴリー:備忘録

2021年11月25日

山では雪山シーズンの到来を感じさせる降雪が続いている。天候が落ち着くまでしばらく様子をみることにして、こちら関東では穏やかな小春日和。沢シーズンは終わりつつあるけれど、濡れない沢ハイキングならばまだいけそうだ。あまり期待できないかもしれないけれど、まだ行ったことのない小さな沢を選んでみた。

裏高尾という言い方があるかどうか知らないが、高尾山麓北側にある小下沢で「こげさわ」と読む、いかにもさえない印象を与える沢だ。どこでも一度は行ってみなければわからない、というのが信条なのでどんな所か行ってみた。

これまでは高尾山と聞くとあまりの人出の多さに近づく気さえなかったが、紅葉シーズンも終盤の平日で高尾山自体に行くわけではないからと高尾駅におりて小仏行きのバス停へ向かった。やはり大勢のハイカーが行列を作っており、その後も続々とやってくる。当然のように臨時バスが待機しており、いつもの光景らしい。このあたりの登山ルートについては何も知らなかったのだが、網の目のように道が張り巡らされていて、高尾山や景信山、小仏峠に行くようだ。さいわい終点小仏の一つ手前の停留所で降りたのは私たちだけだった。

中央自動車道の高架橋をくぐって梅林沿いの林道を下る。フェンスが途切れた所に階段状の沢におりる道ができていた。川原で沢靴を履き、いざ出発。穏やかな小川で頭上には林道が通っている。水はとてもキレイだが魚影はなかった。しばらくは所々段差があるくらいの何もない小川を文字通り鼻歌交じりに歩いていく。右岸は植林帯で、「ご成婚記念」の昭和38年の植林地とする看板が立っていた。その後も上流には「皇太子殿下御誕生記念植林地」の石碑があったり、そういう記念植樹を行う山になっていたのだろうか。

一時間ほど歩くと右手にキャンプ場跡地が見えてきた。まだ現役らしい管理棟の煙突からは煙が出ており人の気配もした。ちょうど景信山への登山道が横断する場所で、対岸には小さなベンチと水場が作られていた。ここでおにぎりをほおばり暖かいお茶でまったり休憩。あまりにも何もないのでもう林道に上がってしまおうかなどと冗談を言いながら沢を進むと、少し変化があらわれ、段差以上の小滝や岩盤となる。小さな小滝でもそれなりに釜があるので夏などは積極的に入って越えたら気持ちがいいかもしれない。

このような平らな沢にも堰堤が二つあらわれ、どちらも左岸から巻いた。すぐに林道に出られるのでいかようにも対応可能だ。ミニ連瀑帯もどきを越えていくと右岸の枝沢奥に立派な10m滝が白く水を落としているのが見えた。そして沢幅が狭まり入り口の2m滝へ。滝自体は越えられるが取り付きの釜が深い。どうしようかと少し迷ったが、さすがに冷たいだろうと少し戻って林道に上がって巻いた。その上が小下沢最大の2段5m滝だ。また沢に戻ってもシャワーになるのであっさりと眺めるだけ。その先は沢が荒れた雰囲気になっていたので沢歩きを終了した。

 

 

 

 

靴を履き替えて後半はハイキングだ。林道といっても広い山道のようで雰囲気がいい。一箇所大崩壊した所は沢の中に道が出来ていた以外は歩きやすい。関場峠に近づくと尾根を人が歩いているのが見えた。北高尾山稜の登山道が交差する。関場峠からは堂所山へ向かう。西側は自然林なのがうれしい。なにしろ一帯は地図でみると針葉樹マークばかりで、あまり期待していなかったからだ。地味で静かな堂所山にはものすごく立派な山名標識があってびっくりするほどだ。ベンチでランチタイムをとり、ゆったりとした時間をすごす。まるで年寄りの日向ぼっこ気分となる。

関東ふれあいの道ということで、とても整備された登山道を景信山へ向かうがずっと植林帯。。。小さなポコが何箇所かある所はかならずまき道が出来ていて新しい標識が随所に立っている。地図がなくても歩けるくらい懇切丁寧だ。景信山には茶店もありたくさんのテーブルが並んでいたが、平日は休業のようでひっそりとしていてよかった。富士山を望めるテーブルで最後の休憩。フルーツをどっさりたいらげる。山の景色というより関東平野の展望がいい山だ。小仏のバス停までひと下りして予定より一本早いバスに乗り帰路についた。

沢歩きとしては、地味で取り立てて特徴があるわけでもなかったけれど、晩秋の低山ハイキングに組み入れれば一味違った裏高尾山麓山歩きとなり、これはこれでよかったかなと思うことができた。

 

 

 

 

大下バス停8:30ー小下沢8:45/9:10ー登山道横断点10:00/10:20ー2段5m上林道11:20/11:40ー関場峠12:15ー堂所山12:40/13:10ー景信山13:50/14:10ー小仏バス停14:55