2018年12月29日
年末の大型寒波到来で山々は降雪が続きました。年内にもう一度雪山へ、なんていう甘い考えはすぐに吹っ飛び、おとなしく家で大掃除。掃除というのはやりだしたらきりがないし、そこそこで済ませればそれでもなんということはないわけです。そしたら時間ができてしまい、毎朝起きれば富士山がくっきりの好天気です。
そんなわけで、朝普通に起きてゆっくり朝食をとってから買い物がてら、ちょっと山歩き気分にひたれる鎌倉の裏山へ行ってきました。年に一度くらいは思い立って昼くらいから、鎌倉や逗子の山を歩いているのです。北鎌倉駅で降りて明月院の裏から登ります。湘南は常緑樹が多いので冬枯れの雰囲気はなく紅葉の名残もみられます。
天園コースに合流する展望の良いところで一休み、というほどではないけれど遠く丹沢方面から海を挟んだ伊豆半島は天城山方面を眺めながらコーヒータイム。暮れも押し迫った時期なので、ハイカーも少なく静かで良い感じです。茶屋を過ぎた第二の展望岩のところで再びどっこいしょ。今年の山を振り返ってみました。
年間を通した山行は43回と、回数だけはわりと多いといえるでしょう。けれど山行の充実感というか満足感はイマイチです。ほぼリタイアして時間はあるのに天候が思わしくなかったりして変更ばかり。直前の変更をするものだから、どうしても以前に行ったことがある安心感を重視するわけです。だから自分にとって未知の山のワクワク感が少なかった。だから印象もちょっと薄れてしまった。という具合でしょうか。
とはいえ雪山では3−4月がさえてました。宝川の雨ヶ立から大烏帽子をへて巻機山への3日間の上越国境縦走は、本当に夢心地の素晴らしさでした。連休前にはずっと懸案にしていた奥只見の村杉岳から丸山岳をへて南会津への4日間の縦走を実現させました。気持ちがあれば、時間はかかってもやり通すことができるものです。
一方沢旅のシーズンは天気に翻弄された感があります。それだけではなく、年齢と共に沢歩きのバランスが悪くなっているのを感じます。重いザックを背負っている場合はなおさらです。怖いという気持ちも以前よりましています。行きたい沢で行けずにいるところはまだたくさんあるのですが、これからは穏やかな沢歩きによる新規開拓を考えたいところです。
山を始めてすぐに沢をメインにしたので、実はあまり山には登っていないのですよね。ある意味それが、これからの私に取っての新しい領域にできるわけで、避難小屋や山小屋利用の縦走など、これから積極的に取り入れたいと思っています。そのためには一に体力、二に体力、ですよね。あとは山と山を巡る歴史、民俗的な関心の領域を広げる。それと温泉旅行を抱き合わせられれば楽しいだろうなあと思いませんか。
もう一つ、これは新年の抱負みたいなものです。ブナの沢旅も始めてからはや十数年が経ちました。そろそろ下り坂に差し掛かっていることもあり、記憶に残る山行を「ブナの沢旅」記録集としてまとめてみたいと思っているんです。紙の本は大変ですが、今は素人でも電子本が作れるようなツールが出ています。幸いにこの分野のプロのお知り合いも多いので、助けてもらいながらトライしたいと思っているところです。
取り止めがない雑談のようになってしまいましたが、これ雑記帳ですからね。この一年、ブナの沢旅を見ていただきありがとうございました。楽しそうだなと、参考にしてもらえるような記録が一つでもあれば嬉しく思います。