ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2019.03.04
東谷山〜日白山
カテゴリー:雪山

2019年3月3日

南会津縦走の疲れがかすかに残っているようで、週末はとくに予定をしていなかったが、めずらしく雪山ハイキングの誘いがあった。こういうときはついもったいないと思ってしまい、軽く歩きに行くことにした。

最初はタカマタギ往復というつもりだったが、下山してからの足がわるいということで電車の中で予定を変更し、いつもの二居からの往復とした。うんと気が楽になった。天気は前日土曜日の方がはるかによかったのだが、なにしろ今回はおまけ山行だ。最近は普段細かな字を見る作業が多いので、こうして週一程度で無理にでも山に行って目を休ませたほうがいい。行けばかならずリフレッシュできる。

越後湯沢駅からのバスはスキー客で超満員。臨時バスがでたようだった。スキー用の急行バスで田代スキー場へ。今までは平日に来ていたのでひっそりしていたが、休日の車の多さに驚く。(そして下山後にはもっと驚く。。)

下車したシューハイカーは私たちだけだった。車道を横断した先の雪原でシューをはき近道で林道にとりつく。当然ながらトレースは明瞭だ。二居峠の東屋でその年の積雪状態がわかるのだが、まだ3月初めだというのにすでに地面の土が出ているところもあるくらい少ない。

平標山方面は雲で覆われているが、新潟側には青空がでている。急斜面をやり過ごすと尾根は広がり、ダケカンバ林からブナ林にかわる。とても好きなところで、いつかテント泊して翌朝の霧氷を見てみたいと思いながらはや10年。。そういえば最初に来た時は霧氷がきれいだった。ブナ林が終わり東谷山の尾根にでると日白山の展望が開ける。

東谷山から日白山まではゆったりとした展望の尾根歩きで、いつ来ても気持がいい。もうちょっと晴れていたらと思わなくもないけれど、こういう雪景色も味わいがあってたまにはいいなどと言い合う。

山頂は谷川連峰から上越、信越国境の山々の360度の展望台だ。あいにく谷川方面は半分雲に覆われていたが視界はある。平標への縦走はまだ果たせていない。さいわい山頂にいる間は風も収まってくれた。

やはり足取りは重く本調子ではなかったけれど、まずまずのペースで歩くことができた。帰路は地王堂川へ下るほうが早いし周遊できるのだが、前回下ってあまりいい印象がなかった。時間もあるので気持ちのいい展望が楽しめる東谷山経由で往路をもどることにした。

下山は早い。3時過ぎにはバス停に着くが、時刻表を見ると調べてきた3時半のバスがない。おかしいと思いようやく気付いた。調べたのは季節運行の田代スキー場のスキーバス時刻だったこと。今までまったく気づいていなかった。思い起こせば何年か前、バス停で来たと思ったのに止まってくれず通り過ぎてしまったバスがあった。田代スキー場しか止まらない急行バスだったと初めて気づき、今までなにボッーとしてたんだと笑ってしまった。到着したバスはすでに満員で、さらに神楽三俣スキー場でびっくりするほど多くの人が並んでいてバスはてんてこ舞いの大騒ぎとなる。ようやく駅に着くと駅もごった返しており、いつも立ち寄るへきそばの店も当然NG。諦めて電車を待つと、ガーラスキー場始発の電車がこれまた超満員で座れない。もうびっくりだらけで感心してしまうほどだった。

とまあこんな具合で、最後はシーズン中の休日の混雑ぶりに目を白黒させることになったが、東谷山〜日白山はきれいなブナと気持ちのいい雪尾根、360度の展望など、雪山のあらゆる要素をコンパクトに手軽に楽しめる秀逸の山なのだ。

 

 

 

バス停8:15ー二居峠9:00ー東谷山11:00ー日白山12:10/12:30ーバス停15:10