八千穂高原周辺の沢歩き

2025年8月1日

久しぶりの八ヶ岳方面へ。仲間が蓼科に住んでいた時は何度か案内してもらったり沢遡行したこともあったが、東京に戻ってからはすっかり遠のいていた。今回は、前から夏に行きたいと思っていた北八の大石川に決めた。比較的標高が高いので下界は猛暑でもきっと涼しいはず、と。

入渓してすぐにナメがあらわれ期待するが。。

中盤はゴーロ時々ナメとなる。水量が多いのでちょっとした段差や大岩ゴーロも苔とあいまってきれいに感じられる。

一番大きな苔のナメ滝が美しい。真ん中の水流のないところから登れそうだったけれど、上部がわからなかったので巻いた。

雨が降り出しモヤで霞み始めた。予報と違うけれど大降りにならないはず。雨具をきて遡行を続けるが、行手に川霧が立ち込こめ陰鬱な雰囲気となる。いつも青空山行を心がけているため、こういうシチュエーションには慣れてなくてメンタル弱っ。

その後小雨で済んでホッ。同時に沢はナメの美しさがまし、まさにフィナーレの感あり。二俣まで地図で予想したよりも小さな蛇行を繰り返して意外と時間がかかった。

一般には左俣をつめて登山道に抜けるようだが途中の堰堤越えが核心らしい。出合の左俣は水流がなく荒れた雰囲気で進む気がしない。一方右俣に進むとこの沢のハイライトとでも言いたくなるような光景がつづいた。

もう少し気持ちと時間に余裕があれば先の倒木帯をこえてもっと進んでみたかったが時間も予想外にかかったためここで遡行を終えることにした。

二俣の中間尾根取り付きまで戻るのも面倒なのでチェーンアイゼンをはいて出だしの急斜面に取り付く。ちょっと木登り状態にもなったが尾根に乗ると踏み跡があり、次第に尾根が開けてシラビソの森となる。いい雰囲気に気を良くして林道に詰めあげた。最近は滝を登るのに腰がひけている仲間もこういう泥壁登りは私よりスムーズだ。無駄なアルバイトをしたくせに、ちょっとしたスパイスになったなんて言い合う。

林道からは壊れた橋を迂回して信濃路自然歩道に合流し、剣ヶ峰へ。目指したわけではないが、この峰を越えていかないと下山できない。せっかくなので山頂まで一と登り。ガスってあまり展望はなかったが一応標識にタッチしてスキー場方面に下って駐車地点に戻った。

終わってみれば適度な長さで雰囲気もいい沢ハイキングだった。後半気持ちの余裕が削がれてしまい右俣をもっと進みたかったことがちょっと心残り。水源は白駒池らしい。また季節をかえて訪れてもいいと思える沢歩きとなった。

剣ヶ峰山頂へ

ガスでほとんど展望なく、かすかに北東方面の山並みを見る

 

 

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