ブナの沢旅ブナの沢旅
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2020.01.04
鹿留山北尾根〜杓子山
カテゴリー:山歩き

2020年1月3日

昨年最後の山歩きで、今倉山赤岩から遠望する富士山の前に小さく聳え立つ鹿留山の姿が印象的だった。つぎはあの山に登ろうと思い、年初めにさっそく実行した。陳腐ではあるけれど、一度くらい年末年始を日本の山富士山を愛でる山歩きというのも悪くないだろう。

今回も大月駅からトーマス号に乗る。前回同様乗客は95%くらいが登山客だ。都留市駅からタクシーで出発点の御正体神社へ向かう。登山道はないけれどそこそこ歩かれている北尾根から鹿留山をめざす。立派な鳥居をくぐって石段を登ると新しいお餅が落ちていた。杉林の中にある神社は古くて地味ながら手入れがされている様子で、お正月には初詣にくる地元の人がいるようだ。

神社の裏の植林帯にある作業道をたどる。半分埋もれてはいるが階段もある。沢沿いから斜面をトラバースしながら登ると鉄塔のある尾根に乗る。ここからはひたすら尾根を登る。途中から雪の急斜面となったのでチェーンアイゼンをはくと安心感が違う。伐採二次林の雑木林が続き、1300m付近にはあちこちにワイヤーが残置され、中には木を貫通しているものもあった。

1500mを越えるとブナやミズナラの大木があらわれ、自然のいい雰囲気となる。さらに鹿留山に近づくと何本も立派な枝を持つブナの巨木が点在するようになる。さすがに伐採されずに生き残ったブナ達だ。そうするとまた登りたくなる病がうずき出し、仲間の手を借りてブナの木登りに興ずる。こういう時って年齢は関係なくなるものだ。

鹿留山は特に展望が良いわけでもない地味な山頂だが、北尾根からたどったおかげで南側の登山道から登るのとは違う景色を見ることができた。山頂からは歩きやすい登山道となる。杓子山につづく稜線からは小さなアップダウンを繰り返し意外と距離がある。登山道途中の小さなポコで初めて前に遮る尾根がない富士山の全貌を見渡す。自衛隊の演習場を初めて鳥瞰したがとてつもなく広い。平日に御坂山地を歩くと演習場の砲撃が耳障りなのだけれど、今日は休日なので静かだ。

杓子山は富士山の展望台として人気があるようだ。どこかのスナックの看板みたいな山名ロゴと釣り鐘の柱(怒らないで、冗談ですから。。)が立っていた。山頂は全体が足元ドロドログジャグジャなのも冬はいつものことらしい。あんまりひどいので少し離れたカヤトの斜面にマットを広げてお昼休憩としたが他に人もいて落ち着かなかった。

下山路は倉見山経由で三つ峠駅に下る予定だったが、明瞭な登山道にそって下ったところ違う尾根に引き込まれていたことに気づく。あまり時間の余裕もなく登り返すには進みすぎた。大明見というところに下る登山道でトレランのコースに指定されていて整備されている。油断していて間違ったことはショックだったが、気をとり直し仕切り直しで予定外の尾根を下ることにした。

尾根沿いの明瞭な道だったが、不動の湯に下る分岐から先はあまり歩かれていない様子。登った鹿留山北尾根の方がわかり易いほどだった。その上降り立ったところが古い登山地図に記載がなく現在地の特定に戸惑う。安全を見越して遠回りの車道をたどり下吉田駅にたどり着いた。

最後は予定通りには行かなかったが、鹿留山周辺のブナが良かったので新緑の頃にまたやってくる口実ができたと思うことにして鞘をおさめた。これで富士見ハイキングはひとまずしゅうりょう。なかなか雪山本格始動とはいかないのがもどかしいが、冬至がすぎてはや2週間。気のせいか日がちょっぴり長くなったようで嬉しい。

 

 

 

御正体神社8:35ー鹿留山12:00ー杓子山12:50/13:20ー藤原藤房の墓15:20/15:40ー下吉田駅16:45