ブナの沢旅ブナの沢旅
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2019.12.29
今倉山〜二十六夜山
カテゴリー:山歩き

2019年12月28日

今年最後の山歩きとなった。今月初めにいった上野原秋山の二十六夜山で、江戸時代から明治にかけての道志山地には二十六夜の月待ち慣習があることを知った。そこで鉄は熱いうちに打てとばかり、隣の都留にあるもう一つの二十六夜山を今倉山とつないだ。当初は芭蕉月待の湯を起点に今倉山北尾根から周回するつもりだったが、日が短い時期であり降雪の影響もわからなかったので、ぐっと短縮した手軽なコースに落ち着いた。

大月駅から初めて富士急行に乗車したところ、電車の外装内装にすべて機関車トーマスと仲間たちのキャラクターが描かれていた。昨年から運行していたらしいが何も知らなかったので、いきなり楽しい思いをさせてもらった。都留市から運行されていた道坂隧道行きのバスは2週間前に運休になっていたのでタクシーを利用した。道坂隧道バス停前が登山口だ。予想以上に雪が残っていた。御正体山につづく稜線にでると陽があたり、丹沢山地が近い。大室山から檜洞、蛭ヶ岳の山並みが明瞭で、反対側からこのように眺めるのは初めてなので興味深い。尾根から今倉山までは1時間もかからず、こんなに楽に登れていいのかと思ってしまう。特になにもない広い山頂なので、展望のいい赤岩まで進む。トレースがあったが雪深い。

御座入山と呼ばれる西峰をはじめ小さなポコを二つ越えると、ちょっとした岩交じりの登りとなる。わたしと違って普段はめったに感嘆の声をあげたりしない先行した仲間が、めずらしくワォ〜と叫んでいる。赤岩は期待以上に展望がすばらしいポコだ。ほぼ360度の山並みを見渡す。富士山については言うのも野暮なほどで、遠く八ヶ岳や南アルプスの山並みが明瞭だ。360度の山名方位盤があるので山座同定が楽しい。昨日から山は強風予報だったが、まったく風もない穏やかな冬晴れに恵まれる。

いつまでも見飽きないほどだが、つぎの目的地へ向かう。雪のついた岩の急斜面を下るのは少し怖かったが、随所にトラロープが張られていた。しだいに傾斜の緩い尾根となり、意外なことに伐採をのがれたのだろう、ブナの大木が点在していた。いったん林道に下り、反対側についた階段をのぼって尾根に復帰。ひと登りで二十六夜山についた。山頂から少し離れたところに二十六夜塔があり、秋山二十六夜山と同じ解説板が立っていた。

前回の秋山二十六夜山は山梨百名山とのことだが樹林の中で展望もなく標高も1000mに満たない。一方こちら道志二十六夜山は富士山を真ん中に展望のいい山頂で標高も1300m近くある。どう見てもこちらの方が山梨百名山にふさわしく見えるけれど、どうしてだろう。近くの今倉山が指定されているので、地理的なバランスとか地元の駆け引きかな、などと勝手に理由をあれこれいいあう。

なにしろ今回は短いコースなので、久しぶりに昼はうどんを作ろうと材料を運んできた。冬の陽だまりピクニック気分満載で楽しい。その上やっぱり美味しい。1時間ほどのんびりしてあとは下るだけ。北面なのでずいぶん下るまで雪が残り、ザクザク快調に下る。尾根を離れて沢ぞいの道となる。途中に「仙人水」の湧き水があったり、生活の跡とかかれた「かっちゃ石」の大岩があったりと、地味な見どころを目にしながら林道出合いの登山口におりたった。短いコースであまり歩いた気がしなかったが、赤坂駅まで4キロの車道を歩いたせいで、最後は十分に疲れて電車にゆられた。

今回初めて富士急行を利用してみて以外と近くて便利なことがわかった。来年は陽だまりハイキングで赤岩から目に止まった鹿留山方面に足を延ばしてみたい。

 

 

 

道坂トンネル8:45ー今倉山9:55ー赤岩11:05/11:30ー二十六夜山12:35/13:35ー車道15:05ー赤坂駅16:00