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2019.12.21
会津駒ヶ岳
カテゴリー:備忘録

2019年12月16日

いよいよ雪山シーズン到来となった。雪山始めは足慣らしのため無難に行こうということで、入りやすい会津駒ケ岳に向かった。なんといっても南会津の山だから。電車とバスでは出発が昼近くなるため、久しぶりの前夜発。何度か仮眠場所として利用したことがある道の駅檜枝岐の建物の軒下でテントを張った。朝方かなり冷えたが、それは好天の兆しだった。

滝沢登山口付近で駐車スペースを探していたところ、民宿すぎのやのご主人から玄関前に駐車していいとの申し出があり、ありがたく使わせてもらった。加えて、前日に泊まったお客さんが登っているからトレースがあるという情報もいただく。予想通りながら、これで山頂は間違いないと気楽な気分で出発する。

今年はどの山も雪が少ないという声を聞いていたが、林道から山道に入るとそこそこの積雪があり、トレースも次第に深くなっていく。とはいえまだ尾根の藪は埋まっておらず、ずっと夏道をたどる。冬道のルートを示す赤テープもはるか頭上にたなびいていて、今後あと3-4mは積もるのだろう。1350m付近の急登が終わったあたりでシューを履く。冬の靴とシューで、普段よりも足回りが1.5キロくらい重くなる。緩やかな斜面が続くが次第に足取りが重く歩みが遅くなる。

ブナ林からシラビソ林に変わるあたりからトレースが薄くなってばらける。1950mあたりで樹林帯を抜けて山頂と大戸沢岳への稜線が近づく。2012年の12月初旬に登った時は悪天で視界がなく風が強くなったため引き返した地点だ。2000mを越えると小屋が見えてくるが、近いようでなかなか着かない。無木立の広尾根ではトレースが完全に消えていた。風で吹き飛ばされたのだろう。おかげでまっさらな雪面を踏みしめる心地よさを味わうことができた。東面の左手には燧ヶ岳が美しい姿を見せている。

 

 

ここに来るまでは先行者のトレースで楽をして、最後にきれいな雪を踏めるなんて出来過ぎだといいながら駒の小屋へ。大きなテントサイト跡があった。もちろん池は埋まっていたが標識とベンチが出ていた。ここでしばらく休憩して最後の登りに備える。きっと後続があって追い越されるだろうと思っていたが、稀に見る好天ながら誰も続いてこない。

山頂では標識が見当たらない。探すほど広い山頂ではないので雪に埋もれてしまったようだった。2日前の情報では30センチほど頭が出ていると聞いていたので、土曜日から日曜日朝にかけての降雪で埋まったのだろう。空気が澄んでいて視界がこの上なく良好だ。富士山がはっきり見えるのには驚いた。飯豊や奥利根の山は白いが全体に積雪はこれからという印象だ。丸山岳もまだ白くなりきっていなくて厳冬期に遠くから見渡す姿になっていない。会越の山の向こう、粟ケ岳や御神楽岳までよく見える。あれこれなつかしい山並みを見渡しながら、今シーズンはどれだけ行けるだろうかと思う。

下りは小屋によらずショートカット。登った時の自分のトレースを見下ろしながら快適に広尾根を下る。下りは早い。どんどん下って長いなあと思う頃階段の登山口へ。さらに林道と山道をひと下りして国道登山口に下り立った。

好条件がそろった幸先のいいシーズンインとなった。けれど、条件がよすぎるというのもどうなのかと贅沢な注文をつけながら、早くもつぎの山に思いをはせながら帰路についた。

 

 

 

滝沢登山口6:45ー駒ノ小屋11:55/12:10ー山頂12:35/12:50ー登山口15:30