ブナの沢旅ブナの沢旅
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2019.01.12
無理を承知で西黒尾根
カテゴリー:雪山

2019年1月12日

ようやく山に晴れマークがでた今年最初の三連休。テント泊のいいチャンスだったのに真ん中の日曜日に所用があり、泣く泣く土曜日日帰りとなった。こんな時は近くていい山の谷川方面が真っ先に候補にあがる。でもロープーウェイの天神平からは人出が多いだろうな。雪の谷川岳になってからの好天の休日となると激混みの大渋滞の記録が目に付いたことが記憶にあたらしい。

ならば西黒尾根はどうかということになったが、今度はトレースがないと山頂は無理。人が多いのはイヤ、でもトレースがないところは登れない。あーだ、こーだと面倒くさい自分なのだ。まあ山頂にこだわることもない。樹林帯のブナ林もステキだし適度のラッセルも楽しい。とにかく行ってみようということになった。

上毛高原駅から谷川ロープーウェイ駅行きのバスはスノボーや登山者で満席に近かった。けれど西黒尾根に向かったのは私たちだけで先行者の気配もない。以前残雪期には山岳センター脇からトレースを追ったが斜面が急でトレースもわからなかったので適当に緩そうな斜面に取り付く。明瞭な尾根に乗るまでは結構なラッセルとなる。こんなにいい天気なのに西黒尾根に登らないなんて若者は何してるー、なんてぶつくさ言いながら時々崩れ落ちる柔雪と格闘。当然時間がかかる。

2時間ほどノートレースのラッセルをえっちらおっちら楽しんで明瞭な尾根に合流すると、なんと単独者のシュートレースを発見。おもわずやったーと喜んでしまう体たらく。やはり取り付きを間違えたのかなと思うが、最初からトレース頼みじゃあね。ここからはペースも上がる。すでに山頂は考えずラクダのこぶ辺りまで行ければいいかなと控えめな気持ちになる。1200mを超えると尾根が広がりブナ林が美しい。以前残雪期に一人で登った時は余裕がなかったのかあまり記憶になかったのだ。

登るにつれて周辺の山々がよく見えるようになるが、やはりまだ雪は少ない印象を受ける。武尊山方面も真っ白とはなっていない。一ノ倉の岸壁もまだらで本格的な雪山の姿ははこれからなのだろう。ラクダのコブもシューのまま登るが、下りがいやらしそうだ。まだ鎖もでていた。登りきったところでザックを降ろし、今回の到達点とする。まあ1500m位まで登ったし、たんとラッセルもしたしバスの時間もあるし、空が曇ってどんよりとしてきたし、と理由は山ほどある。コブの下りが心配でアイゼンに履き替え下山開始。

下っていくと三人の若者パーティが登ってきた。山頂までトレースありますよというと、先頭の人は複雑そうな顔をしていた。再びシューに履き替えてまっさらな斜面をどんどんくだる。下りはトレースを辿るよりその方が楽だ。鉄塔からはおそろしく急斜面となりシューで苦労する。こんなことなら自分たちが登ったところを下ればよかったとまた自分に文句をいいながら最後はズタズタの斜面を下って山岳センターに降り立った。でも思い切って来てよかった。今週は、なれないことでいつになく頭を使ったので、たっぷり雪にまみれて体を動かしてすっきりした。あー楽しかった。

 

 

山岳センター9:15ーラクダのコブ13:30ー山岳センター15:45