ブナの沢旅ブナの沢旅
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2018.05.17
世附川西沢
カテゴリー:備忘録

2018年5月17日

 

足尾での沢始めが少し物足りなかったので、まだ遡行したことのない世附川の西沢へ出かけてみた。2012年の五月の連休明けに神室連峰縦走にでかけたところ天候が悪化し、初日で引き上げて帰京。仕切り直して翌日に水の木沢から樅の木沢、山伏沢を沢泊で遡下降した。その時に欲張って西沢も組み入れたかったけれど時間がよめずに後回しにした沢だった。最近はたくさん記録が出ていて、いずれも好感触。

今は日が長いので山伏沢を下降しての入渓とした。山伏沢は一般には沖ビリ沢として知られており、昭文社の登山地図にもそう記されている。けれど丹沢の沢のエキスパートであるGさんによれば間違いで正しくは山伏沢だとのこと。だからといって今更沖ビリ沢と呼ばないなどと言うつもりはないけれど、あまりに「沖ビリ沢」が氾濫しているので、ちょっと書いてみたという次第。。。

そこで、久しぶりに以前購入した「神奈川森林計画区第三次国有林野施業実施計画図」や「林班図」を引っ張り出してみると、沖ビリ沢や山伏沢の名称はないが、沢に続く道は山伏歩道と記されている。また樅の木沢として知られている沢が「ビリ沢」と記されているなど食い違いがある。登山地図の名称はきっと林道や橋の名称に由来する俗称なのだろう。

と前置きが長くなったが、山伏トンネル手前の廃墟入り口の脇に車をとめて出発する。行きはトンネルを抜けたところの登山口から出発する。大棚ノ頭から西丸方向の尾根を下り鞍部付近から適当に降って沢に降りた。経路の踏み跡は明瞭で、沢下降しない場合は樅の木林道終点まで直接下ることができる。

山伏沢のナメは確かにきれいだけれど、30分ほどで終わってしまう。あとは開けたゴーロ時々ナメの沢となるため、できるだけ沢に入らずに下る。すぐに林道終点となる。今回は樅の木橋まで下らずに途中で分岐する林道に入って西沢出合へショートカットした。よく写真で見かける朽ち果てたプリンスの小型バスが放置されていた。

 

西沢に降りたときはパッとしない印象だったが、遡行を始めるとすぐに日本庭園風のナメとなる。その後もだれることなくきれいなナメや登れる滝があらわれてとても楽しい。予想以上にいい沢だと思う。新緑の雰囲気がまだ残っているので全体の雰囲気も悪くないけれど、何しろ林道が奥まで入っている丹沢の沢。これ以上望んではいけないと自戒する。

短い流れのなかで適度な間隔でいろいろなタイプの滝がちりばめられていて、それが最後の滝以外みんな登れるのがいい。最後のトイ状滝はさすがに見るだけで、右のバンドから巻いた。その後は源頭部の様相となり淡々と高度を上げていく。一度伏流となるが1200mあたりまで水が流れていた。最後の二俣を左へ進む。急斜面がゆるくなると藪漕ぎもなく登山道にでた。

沢では風もなく蒸し暑かったが、登山道は風の通り道のようで気持ちのいい風にあたりながら沢装備をといた。ミツバツツジもまだ残っていて新緑のブナの道にアクセントを添えている。登山道をたどって大棚ノ頭のベンチへ戻る。朝ここが出発点だったんだと、短いながら楽しい沢遊びをしてきた喜びを感じた。

 

 

 

山伏峠7:50ー山伏沢9:30ー樅の木林道10:50ー西沢11:05ー登山道14:00ー山伏峠15:50