2024年5月18日
何年か前に冬季限定のルートである昭和村側から登った志津倉山。以前から新緑の季節に登山道から登ってみたかった。最近の体調不良でテント装備の山が難しくなっているため日帰りのブナの山を選んだ。郡山駅からレンタカーを利用するが只見線の会津宮下駅から登山口までが意外と遠く、里山とはいえないほどの奥深さを感じた。
それでも歩き始めると、やっと来ることができた喜びがわいてきた。沢沿いの道を進むと有名な雨乞岩が見えてきた。唯一展望が得られる所でもある。花のシーズンも終わり山はブナの森がハイライトとなる。途中の急登をやり過ごし山頂に続く尾根に乗り上げるあたりからはブナの大木が目立つようになる。鬱蒼とした森が原始の雰囲気を醸し出している。
雪山で歩いた時はガスがでて幻想的だった。それぞれの良さを体験できてよかった。ただガスで展望はなかった今回は初めて山頂からの展望を見た。飯豊はどこから見ても際立っている。左手の独立峰が気になり地図をみると御神楽岳のようだ。手前には前ヶ岳南壁も見える。さらに目をやると日尊ノ倉山から狢が森の山並みがゆったりと広がっている。こんな風にみえることが意外で新鮮だった。
反対側からは七ヶ岳の峰々と奥に大戸沢山から三岩岳が未だ白い。地味で静かな山頂でのんびりゆったりと時間を過ごす。下りもブナ林がすばらしい。ほんとにいいブナの山だと実感する。登りと同様途中で急斜面となり下に冷や汗をかくが再び緩やかになってどこまでもブナの森が広がる。1200mちょっとの地味な低山だけれど、しみじみといいブナの山だった。
登山口10:45ー山頂13:20/14:00ー登山口15:50