2006年1月21日
大胆にも会のベテラン勢に混ぜてもらい初の雪稜に挑戦した。会に入って思うのは、力量があるメンバーというのは初心者でもわりと気楽?に受け入れてくれる印象だ。
T橋さんに教育係になってもらい難しい所は手取り足取り指示を出してもらう。もう余裕がなくなったところでは、申し訳ないことながらワカンでT橋さんの頭を踏みつけてしまった。ほんとにごめんなさい!
さらに記憶に刻み込まれたのは、ザイルを持って先頭を行くリーダーが滑落し視界から消えてしまうほど谷底に落ちてしまったことだった。ロープがないので他のメンバーは降ることができず、先頭チームが急いで下山して救援を求めることになった。
こんな時は私は足でまといながら置いていくわけにいかない。T橋さんが安全地帯まで同行してくれ、あとは一人でも大丈夫だよねと足速にいなくなった。トレースがあるので辿ればよかったし、晴れていたけれど、ショックで泣きそうだった。雪山経験も少ないため動物のトレースを見つけては、きっと這い上がって戻ってきたんだなんて、ありもしないことを思ったりした。
遅れて下山し、みなさんと合流してしばらくしたところ、なんとMさんが自力下山してきた。のろのろの私とさほど時間が変わらない!聞けばそれほどの怪我はなかったため200Mほどラッセルの上り返をしたのだと。みんなで喜ぶやら、驚くやら。私は嬉しさ余って泣いてしまった。
とはいえ、すでに駆けつけたパトカーに乗って救急車に乗り換え地元の病院で検査をしてもらうことになり、ここは私が同行した。そして確認後、なんとM田さん自らの運転でみなで帰途に着いたのだった。
*当時の記録はないので備忘録として記録しておくことにした。2025年1月に記載したが、あまりにも衝撃的な出来事だったので、よく覚えていたのだった。