ブナの沢旅ブナの沢旅
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2013.04.28
三岩岳
カテゴリー:雪山

2013年4月28日

 

GWの山行が連休後半に決まってホッとする。よかったー、これで帰ったら一息つける。だけど前半の連休だって全部天気が悪いわけじゃないし、一日くらいどこか行きたいなあ~こういう状況になれば誰だってそう思うのが人の情というもの。

そしてやっぱりというか、燧ヶ岳が舞い込んできた!ただし帰宅が28日の午前零時過ぎなのに集合が同日夜に会津高原駅と、ちょっとあわただしい。けれど積雪期の燧に登れるのはシーズンも短いし案内してもらえるのだから乗らない手はないと、即参加表明。

予報では曇りから晴れだし、前日は雪なのできれいに雪化粧した燧に登れると期待して、みぞれ模様の現地に向かった。朝起きると麓の山も真っ白だ。この時はまだきれいになったなどと暢気に考えていたが、七入ですでに除雪されているはずの御池林道は通行止めになっていた。先に進んでいる轍もあったので少し進むと何台か戻ってくる車とすれ違う。あたりは完全に冬の気配で昨日の雪が随分つもっている。そして我がパーティもこれ以上進むのは危険だと引き返すことになった。

ならばということで、燧から駒ヶ岳に転進することにしたところ、登山口付近の駐車場はどこも大入り満車状態。こんなことは夏のシーズン中でも見られないほどだという。みんな御池林道解禁に合わせて燧をめざして頓挫した人たちなのだろうか。たぶん28日の駒には100人くらい人が入ったのではないかな。

思わず、いやだなー、こんな所行きたくなーいと、意見が一致。三岩岳に落ち着いた。とはいえ、天候の回復は遅れているようで小雪の混じるどんよりとした天候だ。おまけに残雪期の締まった雪とはほど遠く、潜るので時間がかかる。そんなことを想定して我がパーティはスキーとシューだったからまだしも、出合った他のパーティはほとんどがワカンも持たずにツボ足状態。彼らは膝くらいまで潜っており、戦意喪失して早々と下山した人たちもいた。

登るにつれガスって風も強くなったので我々も山頂は諦めブナ林から針葉樹林に変わるあたりで引きかえした。ブナがすばらしい尾根を歩けたので、とくに未練もなし。なによりも山の様子がわかってよかった。山は2ヶ月ほども冬に逆戻りした様子なので、エスケープルートのない現状の縦走計画は厳しいと判断できたからだ。さっそく相談してコース変更を決めた。

というわけで、山は完全に冬山モードであることがわかり、それなりに気を引き締め装備を調えようと気持ちを新たにすることができた、有意義な「偵察山行」となった。

三岩岳登山口7:40-1700m付近のポコ11:55(引き返す)-登山口14:00