ブナの沢旅ブナの沢旅
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2007.08.18
川苔谷逆川
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2007年8月19日

 

Sumireさんと奥多摩の逆川へ。去年の春に連れて行ってもらったときは苦労した滝がいくつかあったので、今回はどうだろうかとちょっと心配でもあり、楽しみでもある。それにしても奥多摩は遠い。奥多摩駅から東日原行きのバスで川苔橋へ。臨時便のバスの乗客はほとんどここで下車。団体ハイキングの人たちらしい。

林道を30分ほど歩いたあたりのカーブミラーが下降の目印らしいが、よくわからないので念のため竜王橋まで行って確認してからもどって踏み跡を下る。けれど途中から方向がずれてしまったらしく、最後はロープを出して急なルンゼを下降する羽目に。下りた地点は逆川出合の向かいだったが、もう少し下流が本来の下降点のようだった。おまけにハーネスをつけていなかったのは反省しなければいけない。

やれやれと一休みして装備をつけいざ出発。さっそく2段10mの滝があらわれる。入渓したばかりで積極的に水につかる心の準備ができていなかったので、あっさりと左岸を巻くことに。巻き道も上に抜けるまであまりよくなくて緊張する。

この後はしばらく時々小滝のゴーロが続き、退屈しかけたころにゴルジュ入り口へ。小滝を越えると右岸から5m滝を落とす枝沢が合わさる。階段状で登ったら楽しそうといいながら正面の深そうな大釜をもつ2mの滝へ。腰までつかって左岸壁に取り付き、へつって滝の右壁を登った。ちょっとヒヤヒヤ。

ナメ滝を登ると再び大釜の4m滝。今度は左壁からとりつく。Sumireさんが巻いてロープを用意してくれたが、何とか自力で登ることができた。前回はお助け紐を出してもらったところだ。ガイドブックにはこのあたりの釜はすべて泳いで登るようなことが書いてあるが、埋まってしまったようで、壁際は腰くらいの深さだった。

だんだん面白くなってきて水に浸かるのが楽しくなってきた。大ダワ沢の出合いで休憩。ほぼコースタイム通りで、入渓してからは順調に進んでいる しばらく行くと3段10mほどの滝が見えてきた。上段は目一杯のツッパリで越えなかなか楽しめた。次々と快適なナメ滝が続き、いよいよ最後、ウスバ林道下の10m滝へ。なかなか立派で端正な滝だ。

しばし見上げてどうしようか考える。右壁から登れそうだが、傾斜もあり高度感があるのでロープなしでは不安。三箇所に支点があることは後で知った。わかっていたらリードできたかもしれないとは、未熟者のあと知恵だね。

Sumireさんが巻いてロープをだしてくれる。下段の方が易しいと思ったが、実際に登るとスタンスがあまりよくなく、傾斜の強い上段の方が手がかりがあって登りやすかった。つぎにSumireさんが懸垂下降してからトップロープで登り、最後を締めくくった。

まだ2時だったので川苔山までつめることも可能だったが、小雨が降って視界もないので、ここで遡行を終えてウスバ林道を下ることにした。夏の暑いときに積極的に水に浸かって楽しめる面白い沢だった。

川苔橋8:50-逆川出合10:00/10:20-大ダワ沢出合12:45-ウスバ林道(終了点)14:15/14:40-16:10鳩ノ巣駅