源次郎沢

2006年12月3日

メンバー:N、T、sugi

11月に入り葛葉川本谷、モロクボ沢と二つの丹沢の沢を先輩に付いて遡行し、そして今回、初めて会の山行で丹沢水無川流域の源次郎沢を遡行しました。半年前までは「沢に行く」ということを全く考えていませんでした。山岳会に入るということも。それがなぜ?深いわけがあるのですが、それは置いておき、源次郎の報告をします。

実は初めの計画は西丹沢の水ノ木沢でした。直前で、寒すぎるということで源次郎に変わったのですが、他に二人いた参加者は変更に納得せず、リーダーを無視して水ノ木に行こうと誘われ、びっくりしました。

メンバーは会のNさんとTさんと私の3人。前と後ろにベテランを配置した、新人初心者の私にとっては万全の体制です。天候は、携帯の山岳天気予報で塔の岳終日晴れの予報にもかかわらず、曇っています。そのうち晴れるだろうと、大倉から戸沢出会いへの林道を紅葉を眺めながら歩きました。

入渓地点に着くと、一組先着組があり、こんな時期にとお互いに驚きながら支度をして、さあ出発。先頭のTさんは、手馴れたもので上背も活かしながらすたすたと岩を越え沢を横切り、小さな滝を乗り越えていってしまいます。

ともすればどこを通ったかわからなくなり、滝にいたっては長い手足の手幅、足幅に付いていけず、後ろからNさんの助言に助けられながらひとつずつ滝をクリアしていきます。

10メートル大滝はザイルを出してもらいなんとか。Tさんは12月にもかかわらず、滝の中やすぐ横を登っていき、そこにザイルをおろしてくれるのです。ガイドブックには初心者はF5は右岸を高巻くのが賢明と書いてあるけれど、ここもTさんは滝の中を直登!そしてザイルを下ろし同じところを登って来いと。

しかし、途中までしぶきを浴びながらなんとか登っていったけれど、そこから先はまったく手掛かり足掛かりがなく、岩はつるつる滑り、どんどん下半身が濡れていくし、零度に近い滝の水で手がこわばり感覚がなくなり、窮まってギブアップ。下まで下ろしてもらい、滝に濡れないルートで再挑戦。なんだ、なんとか登れるルートが別にあるではないですか。でも、おかげさまで多くの経験を。

これを超えると、徐々に水流は弱まり、ついには涸れて、崩れやすい岩場、ザレ場の急登。ここにくるとNさんが一気にスパート、はあはあ言いながら源次郎尾根にたどり着きました。やったー!3時間の遡行。尾根近くには雪が残り、長い霜柱が。冬です。

帰りの大倉尾根は遠く相模湾を見下ろし、尾根には夕日を受けた紅葉の木々。なんともいえぬいい気持ちで大倉まで下りました。下りきったところで夕闇が。

後日談:かつてない筋肉痛に苦しみました。水の冷たさが過酷だったようです。でも、また来週行きましょうよといいたくなる気持ちに。楽しい沢でした。

大倉9:00~戸沢出合10:35 源次郎沢入渓11:00~源次郎尾根14:00~花立14:20~大倉尾根~大倉16:50

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