ブナの沢旅ブナの沢旅
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2020.09.07
尾瀬 笠科川タル沢ワル沢〜井戸沢下降
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2020年9月6日

連日超大型台風10号の報道ばかりで落ち着かないのではあるが、朝発日帰りに短縮してかろうじて天気が持ちそうな尾瀬の沢へ向かった。入渓が遅くなるので以前からいつかはと考えていた短い沢に決めた。たしかに見所は短いが、変化に富んでいて楽しかった。下山後一時大雨となったので、今回は短い沢を選んでよかった。

笠科川の沢は8年前にスリバナ沢から笠ヶ岳に登り笠科川本流を下降していらいだ。沢自体はとりたてていうことがなかったが、ちょうどお花の季節でホソバヒナウスユキソウの大群落やオオサクラソウなど初めてみる花々に巡り会えたことが記憶に残る。その時タル沢出合いで奥に見える滝にそそられ、笠科川上流で一番遡行価値のある沢だと語っている。

笠根橋手前の路肩に車を止める。東京ナンバーの車が駐車していたのでやはり沢登りだろうか。少し戻って笠根橋から沢に降りゴーロを歩くと見覚えのある5mナメ滝。左壁を快適に登ると気持ちが沢モードに切り替わる。滝上のきれいなトイ状ナメを越えてタル沢出合へ。すぐに前回そそられた見栄えのする7m滝は右側を登る。階段状で楽しく登れる。

その後も明るいナメとナメ小滝が続き日本庭園風情でしっとりとしている。2段5mの滝を階段状の右岸から登る。ここの滝はどれも左右どちらかが階段状になっているので楽に登れる。だから楽しい。最初のゴルジュは以外と小さい。水も冷たくないので積極的に浸かっていく。いつもなら腰以上のところは避けてしまう(悪い)癖があるので、今回はゴルジュは避けずに通過しようと思ってきた。

第二のゴルジュはやはり最初から深そうだ。仲間は右岸壁をへつりゴルジュ出口付近で沢に降りると腰くらいの深さだった。私は反対側をへつって途中から浅くなるあたりで降りようとしたが踏ん切りがつかないでいると仲間が戻ってきて手を貸してくれて着水。ゴルジュの完全通過とはならなかったけれど、とにかく水に浸かって越えたことで満足した。

引上悪沢出合からは早くも沢が小振りとなる。2段5mトイ状滝を突っ張りで越える。遡行者がみな同じところに足を置くのか、ここで足を突っ張るというところは滑りが剥がれて分かりやすいのがおかしかった。幅広の4mナメ滝を左岸から越え1580mで右俣へ。

右俣へ進むとさらに沢は小振りとなるがしばらくはナメ小滝が続く。ボサがかぶるようになり早くも源頭部の様相となる。最後は慎重にコンパスとGPSを確認しながら方向を定めながらネマガリダケの藪を漕ぎコメツガ林の尾根上へ。藪は苦になるほどではなかった。

 

 

 

 

 

 

最初は沢型がはっきりしないので藪をかき分けながら数十メートルほど下ると窪にでた。上を見ると窪は続いていたのでもう少し南東に下ればもっと早く窪にでたかもしれない。

下るにつれ枝沢を合わせながら水量が増えて沢らしくなるが上部はゴーロが多い。次第にナメ滝やナメがあらわれるが傾斜があるナメは楽しく下るという雰囲気ではなく、脇の笹に掴まりながらの下降となる。数メートル規模の滑滝が数カ所あるがすべて笹や枝に掴まりながら下降。一番大きな8mナメ滝は捨縄もあり懸垂した方が楽だと思ったが、ロープを持っている仲間が先に下ってしまったので仕方なしに最後は手がかり乏しいスラブ斜面をずりずり恐々着地。

下るにつれ気持ちよく歩けるナメ時々ゴーロとなる。淡々と下ると堰堤があらわれ左岸を巻くように付けられた踏み跡を辿って車道におどりでた。短い沢とはいえ遡下降と休憩でやく6時間。今はこれくらいの時間で遊ぶのがちょうどいいと言いながら帰路に着いた。尾瀬にはまだ遡行していない日帰り沢がいくつかあるので、また機会をとらえて遊びに来ようと思った。

 

 

 

笠根橋(入渓点)9:30ー引上悪沢出合ーワル沢右俣11:35ー1760m尾根12:30ー井戸沢下降ー井戸沢橋15:15