ブナの沢旅ブナの沢旅
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2019.10.31
浅草岳 沼ノ平
カテゴリー:山歩き

浅草岳山麓の沼ノ平は2008年5月初旬の残雪と新緑の季節に初めて訪れ、たちまち魅せられたのでした。

最近は毎年同じ時期に足を運んでいるお気に入りのブナの森。今年のゴールデンウィークは沼ノ平を出発点にした3日間の山旅を楽しんできました。いつも残雪と新緑の時期なので、一度紅葉の季節に来てみたいと思いながら実現していませんでした。そしてようやく今年機会を得たのでした。

ちょうどベストシーズンの晴れ日を選んだので思い描いていた以上の美しい森と紅葉に映える沼に巡り会えました。沼ノ平には登山道もありますが、残雪期にしか歩いたことがないので登山道がどのように通っているのかも知りたいところでした。

小三本沢の渡渉は、打ち続く台風や豪雨の影響を心配しましたが問題ありませんでした。沢沿の崩壊地をやり過ごせば、以前と変わらないブナの大木の森へいざなわれます。まずは笹沼を目指しましたが、登山道は笹沼を大きく回り込むため沼のほとりからは遠ざかってしまいます。

残雪期には自由に歩けたので勝手が違うことに一瞬戸惑いました。そこで少々の藪を覚悟で沼に向かい葦の枯草を踏み分けて畔りに立ちました。色づいた木々に囲まれた沼は変わらぬ美しいたたずまいで、水面が鏡のように紅葉を映し出していました。ずっと見たいと思っていた姿です。

見晴らしのいい場所を見つけて腰をおろしティータイムをとってしばらく時間を過ごします。静寂の世界。。ここは写真でーseeing is believingー言葉ではうまく言い表せません。

本来は安沢出合から登山道を登って平石山経由で下山予定でした。でも紅葉の美しさに足が止まってばかりいたのと、登山道を離れることの窮屈なワンデリングで時間がかかってしまい、早々と予定変更。往路の登山道に復帰してきた道を戻ったのでした。

見事な紅葉に心ときめき嬉しかったのですが、同時に残雪期の自由が恋しくもなった沼ノ平のブナと沼巡りとなりました。