ブナの沢旅ブナの沢旅
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2018.02.17
窓明山
カテゴリー:備忘録

2018年2月16-17日

毎年積雪期に通っている南会津のブナの山へ。どうも天気と日程の都合の相性があまり良くなくて今回も初日がいいのでそれで良しとしてでかけた。

南会津でいつも利用する東武線始発は昨年4月から特急リバティとなり、座席は快適だけれど時間は以前と全く変わりなく料金だけがぐんと割り増しで、乗るたびに不平の一言がでてしまう。

会津高原駅からのバスは相変わらず乗客がいなくて、たかつえスキー場で一組降りてからは私たちだけとなる。保太橋手前で降ろしてもらうが、道路沿いは2mほどの雪壁が続いていてどこから取り付いていいやら。。古い取り付きの跡がみられたので、スコップで切り崩して這い上がった。昨年は目の前の急斜面の直登を嫌って迂回しようとしたためかえって時間がかかってしまったため、今回は尾根を直登する。

今にも雪崩れそうな急斜面だが、取り付いてみると見た目ほどでなくジグザグに登る。登り切ってからは雪はかなり締まっていて深くてもスネほどのラッセルだ。針葉樹のヤセ尾根からブナの広い尾根に変わると、ああまた南会津のブナの山に帰ってきたのだなあという懐かしい気持ちになる。

進み具合も順調に巽沢山をこえ、家向山につづく尾根にすすむ。空は曇ったり晴れたりの様子。昨年は途中から吹雪かれたので早めにテントを張った平坦地をすぎると再び急斜面となる。ところどころ雪が柔らかくてシューでもかなり潜りはじめ、軟弱パーティは5分おきに先頭を交代しながら体力を温存する。すてきなブナ林がつづく尾根をひたすら登り、最後の急登へ。ここは下るときに尾根が分岐していて急斜面のため先が見えず間違って目の前の別の尾根を下ってしまうところだ。

登り上げると家向山の雪庇が目に入る。雪庇を避けながら再びなだらかなブナ林にそって緩やかに登っていく。時間もおしてきたので一旦は展望の開けた平坦地でザックを下ろす。けれど翌日朝からガスっていると窓明山〜三岩岳の稜線の姿をみることができない。せっかくここまできたのだからその姿を見ておきたい。

ということで、ふたたびザックを背負って家向山の山頂東の肩まで進んで、窓明山〜三岩岳を目に留める。太陽の光はちょっと頼りなげで、明日はあそこまで行けないだろうなと思う。風がないので展望のいい山頂にテントを張る。今年に入ってからは山頂泊がつづくと冗談をいいながら。

 

寒さは覚悟の上だったが、思ったほどではなかった。というのも、前回船形山で小屋の中でもマイナス10度を経験していたからかもしれない。夜中には星も見えた。小立岩の集落のものだろうか、一点の淡い光もみえた。家向山から小立岩に延びる尾根もいつか歩いてみたいと思い続けている。

やはり予想どおり、朝方から風が出始めた。時間があるのでしばらく様子を見ようと朝の時間をのんびりすごしているとテントを叩く音がし始めた。外をのぞくと雪が降り出した。風もある。そうとなれば、何の未練もない。中途半端な天気で迷うよりはいいかもしれない。即下山をきめ出発の準備をする。

山頂付近はトレースも消えていたが、樹林帯に下ると風も収まり自分たちのトレースもほぼ残っていた。そうなれば気がラクだ。雪降るブナ林を歩くのもいいものだと言いながらどんどん下る。最後はシリセードを交えながら急斜面をくだって車道に降り立った。雪はますます本格的に降り続いたが、なにしろバスが午後にしかないので時間をつぶさなければならない。保太橋脇にある別荘の軒先で作戦会議。檜枝岐行きのバスにのって日帰り温泉にたちより、戻ってくる同じバスにのって会津高原駅に戻ることにした。その後ちょっとしたミスがあって散々だったとも言えるのだが、豪雪地域での人々の暮らしは大変だという、当たり前のことを改めて感じながら帰途についた。

 

巽沢山登山口11:10ー巽沢山13:30ー家向山16:10//7:30ー登山口9:45