ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
2008.08.18
春岳沢
カテゴリー:備忘録

2008年8月18日

 

 

復帰第一弾で友人と白毛門沢を予定していたところ、前日になって熱が出たので行けなくなったとの連絡。残念だったけれど、葛葉川の筋肉痛もまだ残っているのでわたしも休むつもりだった。ところが朝早くに目覚めてしまい、天気もよさそうなので急に思い立って手軽な春岳沢に行ってみようという気になった。

急いで沢支度をし、遡行図と地図をコピーして出かけた。スピーディーかつ柔軟な対応ともいえなくはないが、あまりにも行き当たりばったりの行動だ。ガイドブックには水量多く夏向けの沢とあり、どの滝も難しくなく登れると記憶していたからだ。

蓑毛でバスを降り林道を歩き始めると、山歩きを始めたころ何度か歩いたことが懐かしく思い出された。ヤビツ峠への登山道をたどって丸木橋を渡るとまもなく髭僧ノ滝への道標が。

春岳沢の堰堤を高巻く道をいくと小さな沢に不似合いな巨大なダムが突然現れる。さらに進んで沢へ下ると行く手に髭僧ノ滝が見える。なかなか立派な滝だ。橋を渡ったところで、滝見物をしながら沢仕度。もちろん滝は眺めるだけにして左岸から巻いて滝上にでた。

上部で岩がかぶっていたがホールド代わりの木の根をつかんでバランスクライミングでこえる。みんな同じように乗り越えているようで、取っ手のような木の根はつるつるしていた。滝上は小粒ながら緩い傾斜のナメ小滝が連続しており、水量豊かで好感触。ゴーロのようなところがなく、小滝の切れ目もわからないくらい。

時々あらわれる数メートル規模の滝も積極的に水流に入って登れる。フリクションがきいて滑らないので、だんだん大胆に登ることもできた。一人で楽しむにはこれくらいがちょうどいい。時々倒木やら落石やらで荒れているところもあったが、楽しさがそがれるほどではない。楽しくて夢中で水遊びしている感じだ。

あまりにも途切れることなくナメ滝がつづき、いいかげん休もうかなと思ったころ沢幅が広がり、雰囲気が変わってきた。ゴーロになって何本かの枝沢が広がっている。半分は涸沢だ。振り返ると町並みとその先に海がみえる。ここまでわずか1時間。休憩して辺りを見回してみると、少し下の木にわらじが吊り下げられていた。最初の予定通り、このあたりで遡行をおえることにした。

沢を下ってもよかったが、右岸の山の斜面に不明瞭ながら道がありそうなので、探検がてらたどってみることにした。水源の森という標識が時々見えるので、それを目印にたどると、右岸の尾根伝いに踏みあとがあった。時に小尾根を越えたり、沢に近づいたりしながら進むと尾根の反対側から緩やかな沢が合わさってきたので、そちらの沢に下りてみる。

するとすぐにモミジ谷との二俣について、無事に戻れたことがわかった。このあたりからは右岸の踏みあとも明瞭に道となり、髭僧の滝を見下ろしながらヤビツ峠の登山道が横切る丸太橋にもどって沢靴をぬいだ。

手軽でコンパクト、かつわたし好みのナメ滝沢。登攀には物足りないかもしれないが、裏山でちょっと水遊びという感じの楽しい沢で、拾いものをして得した気分で帰った。

春岳沢1 春岳沢2

春岳沢3 春岳沢4

春岳沢5  春岳沢6

蓑毛バス停8:35-髭僧ノ滝9:10-970m三俣10:30-丸太橋11:30-蓑毛バス停12:05