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カテゴリー:雑記帳
2018.06.20
体力測定の丹沢主稜ワンデイハイク

ここ数年は五月の花の時期に体力測定を兼ねて丹沢主稜を日帰り縦走している。体力が低下しているのは年齢的に当然として、時間をかければ歩けるかどうかも気になるところ。一昨年は日帰り縦走はこれで最後かもしれないと思いながら歩き、昨年は歩かなかった。無雪期は沢旅がメインとはいえ、やはり山は歩けてナンボの世界。沢歩きもバランスが悪くなっている。重いザックを背負っての沢泊まりは緩やかないわゆる癒し系といわれる沢でも、疲れが残るようになっている。

と、不安をいいだしたらきりがない。山に行かない日がつづくとこんな心配ばかりしてしまう。だから最近はトレーニングを兼ねて歩くことの重要性を痛感している。そんなわけで、一度はもういいかなと思った丹沢主稜を、今年はブナの沢旅メンバーと歩いてみることにした。以前、六月中旬に歩いて暑さでばてて足がつってしまったことがあり、歩くなら五月と決めていたのだけれど、幸いこのところ気温が低めで当日も曇り空。稜線歩きは天気がいいにこしたことはないが、今回は歩き通すという目的にかなった天候だ。

バスでは西丹沢自然教室から歩き始めるのが遅くなるので、前回からは谷峨からタクシーで1時間を稼いでいる。これまでの経験だと、檜洞丸までのコースタイムと体調でその日の具合がわかる。あまり張り切りすぎないように最初はゆっくり目のペースで歩く。途中で早々と下山してくる男女パーティがいたので「もう下山ですか〜」と声をかける。すると渋沢から歩いて来たという。夜中に縦走したのかと聞くと頷いていた。これだけでも驚いたのに、女性の足元をみるとサンダル履きの裸足!さらに驚いて若い人はすごいねー。より自然に。。。とのことで、まさに縄文ガール。いま流行っているのかな。

いろんな人がいろんな楽しみ方をしているものだと感心しながら、我々中高年(中高年というより、そろそろ高年)パーティもそれなりに順調に出発点の檜洞丸へ。展望はなかったが、一瞬青空が広がり気持ちが前向きになる。

花の時期は終わっているが、ブナの樹林帯を歩くのも気持ちがいいものだ。花といえば、地味だけれどヤマボウシがたくさん咲いていた。毎年このコースを歩くのも、丹沢のよさが感じられる尾根歩きだから。気温は13~14度と例年よりは低いため、歩くのにはちょうどよかった。3〜4月の雪山縦走の時の方がよほど気温が高かった。やっぱり今年の天候はなんだかおかしい。

天気が良くないからか、蛭ヶ岳はし〜んと静まり返っていた。いつもならここで靴を脱いで長めの休憩をとってから後半にそなえるのだが、寒いし風もでてきた。まずまずの調子を喜んで、後半の東丹沢へ。実際の距離はここから大倉までの方が長いのだが、気分的には下山開始だ。見えない展望に、天気ならばここでこうで、ああでと仲間に解説しながら誰もいない丹沢山へ。

塔ノ岳まで行けばもう登らなくてすむ。下山のめどもたったのでいつものように尊仏山荘に立ち寄り、コーヒーでくつろぐ。喜ぶのはまだ早いけれど、なんとかなったねとホッとするひとときを過ごし、長い大倉尾根をくだった。

これからは今まであまりしたことのない縦走も組み入れたいので、時間をかければまだまだ歩けると思えてよかった。普段は坂や階段がつらいとだらけているのに、よくこれだけ歩けるものだと妙に感心してしまう。普段は出せないパワーを引き出す山ってすごい魅力があるからなのだろう。

 

 

ツツジ新道登山口7:40ー檜洞丸10:25ー臼ヶ岳12:05ー蛭ヶ岳13:30ー丹沢山15:05ー塔ノ岳16:20ー大倉19:00(休憩時間含む)



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2018.06.04
きらめくブナの沢旅を求めて東北・二口へ

この週末は梅雨入り前の好天に恵まれ、またとない沢旅のチャンスとなりました。今年は季節の進行が早いので、東北も二口方面ならば沢はじめができるはず。これまでも5月末から6月初旬に二口の大行沢や穴堂沢で新緑の沢歩きを何度か楽しんでいます。

いつもは平日山行が多いのですが天候の都合で土日となりました。そうなると大行沢はきっと他に複数の入渓パーティがいるはずだと思い、同じ二口でも入渓者が少ない禿沢を選んで、ゆったりとブナの新緑と焚き火を楽しんできました。沢泊始めなので、本流の小松原沢ではなく少し小ぶりな小松倉沢にしました。10年前は紅葉の時期だったので今回は新緑バージョンです。直前になって二口林道は通行止めだとわかったので変更も考えましたが、今年は長い林道歩きの沢も計画にあるので慣れなければ、と決行しました。

おかげでいつもながら他に誰にもあわない静かな沢旅となりました。ナメといえば大行沢が全国区の沢として人気がありますが、禿沢も下部は大行沢に劣らない美しいナメが続きます。その後ちょっと大岩ゴーロとなりますが、さらに登れる滝がいろいろでてきて源頭部は再びゆったりとしたナメとなります。やはり源頭部には雪渓が残っているところもありましたが、とくに遡行に支障をきたすことはありませんでした。

林道歩きが長かったため遅い入渓となりました。そのために小松倉沢に入る前の唯一無二といえる快適なテン場で行動を終了。早く進んでしまうと、どうしてもここはパスしてしまうのです。思いっきり焚き火ができ幸せなひと時となりました。もうチャレンジはできないけれど、こんな感じのきれいな沢でゆったりと過ごして帰ってくるだけでもいいなあ〜などと思ってしまいました。

登山道と並行して藪漕ぎをした10年前の教訓をいかし、最後の詰めはほとんど藪漕ぎなく登山道にでることができました。体力はなくなってるけれど、こんな所では少しは進歩しているのでしょうね。それにしても仙台神室は宮城県側からは沢や以外で登る人はいないのではないかと思ってしまうくらい不遇の山のような気がします。標識は文字も読めないほどに放置されていました。山形の笹谷峠がよく見えた時は懐かしい気持ちになりました。何年か前の積雪期、笹谷峠から山形神室に登り翌日仙台神室まで進む予定だったのですが、悪天のため山形神室で引き返したのでした。山形側からみる方が存在感がある山です。

二口林道については、いろいろと言いたいことはあるのですが・・・それはさておき、木漏れ日できらめくブナのナメ沢をヒタヒタあるくという、自分のコンセプトにぴったりの沢旅ができたことに感謝したいと思いました。

 

 



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2018.05.15
沢始めで足尾の沢へ@餅ヶ瀬川押溜沢

足尾の山旅二日目は餅ヶ瀬川押溜沢へ。今シーズン初めての沢ですが、そういえば昨年の沢収めも足尾の沢でした。最近足尾に足が向くのは、厳しさのない穏やかな渓相を求めているからなのでしょう。

当初は小法師岳を組み入れた泊まりの沢を探したのですが、始点と終点が離れていたり時間がかかったりで現実的でないことがわかり、日帰り二本に分けたのでした。この山域の沢を探すときは「その空の下で。。。」をよく参考にさせてもらっています。今回もそうでした。沢シーズンが始まり、広田さんが奈良の沢で亡くなられてから一年経ったことをあらためて思いました。「広田さんの言ってることを鵜呑みにしちゃダメだよね、癒し系だと思って行ったら全然そうじゃなかったし。。。4割くらい割り引いて計画しなくちゃね」など、仲間としばし広田さんの話で盛り上がりました。それもいい供養になるのだと思います。

さて、餅ヶ瀬川押溜沢ですが、たしかにゆったりとした癒し系でした。たぶんわざわざ東京方面からこの沢だけのために行くほどではないかもしれません。けれど渓相はいい雰囲気でのんびり沢歩きにぴったりです。最近は「何もないけどいい感じ」の沢がマイブーム。とはいえ、ちゃんと見せ場はありますし、源頭部はいかにも足尾の沢の雰囲気で安穏としていて藪漕ぎなしで登山道へあがれます。

むしろ下りに使った下中手沢の方がいわゆる沢登りらしい沢かもしれません。上部は苔蒸した雰囲気がとてもいい感じでした。下降が難しい滝は高巻きに勘を働かせたりと結構沢トレの要素もありました。時間はかかりましたが、これからの沢シーズンに弾みができた気がします。これは実は本来下るはずの枝沢の手前を下ったためで、下降点の違いで下降要素にも違いがあるようです。

今回は宇都宮経由でJR日光駅からレンタカーで移動したところ、今まで思っていたよりも足尾が近いことがわかったのも収穫でした。前日の小法師尾根とあわせ、今年はもっと足尾に足繁く通ってみたいと思わせてくれた山旅となりました。

 



1件のコメント

  1. 対岸にいたんだね~

    Comment by mt-sam — 2018年5月26日 @ 6:16 AM

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2018.05.13
足尾の知られざる花街道@小法師尾根

季節の進行が早い今年は、早くも山の花だよりがあちこちで聞かれます。当初は残雪と新緑の山旅を東北で検討していたのですが、天候や雪の状態などからピタッと期待に添えるようなプランができず、仕切り直す事に。そこで、それほど遠くないけれどいつもの近場よりは遠方感がある足尾で新緑の花ハイキングと沢初めをすることにしました。まずは初日から。

今の時期の足尾といえば、袈裟丸山あたりのアカヤシオやミツバツツジがネットを賑わしている印象ですが、ブナの沢旅は静かな山旅を信条としています。以前から気になっていた、登山道はないけれど知る人ぞ知る小法師岳に行ってきました。正確に言うと、小法師岳が目的ではなく小法師岳にいたる尾根を歩いてきたと言った方がいいでしょう。

結論から言うと、すばらしい!の一言でした。なによりもタイミングがよかった。小法師岳にむかう笹原のプロムナードはミツバツツジやシロヤシオがちょうど満開で、新緑とのコラボレーションがとても美しかったです。歩き始めたところからの標高差は1000m近いので、花が満開になるタイミングも異なります。もっと早い時期からミツバツツジやアカヤシオは咲き始めていて1000m付近ではもう散っていましたが、小法師岳のセールスポイントともいえる笹原のプロムナードは標高も高いので満開となっており、新緑もまだ初々しい若緑。

登山道や標識はありませんが、なにしろ知る人ぞ知る山なので、踏み跡は明瞭です。一部わかりにくいところもどんどん笹をかき分けて行けばいいのです。途中の巣神山までは地図にも破線の道が引かれています。その道は沢沿いで、どうも歩きにくく暗い道のようなので、等高線は詰まっているけれどよりわかりやすい尾根を直登したところ、むせかえるようなヤマツツジ尾根でした。それが巣神山付近からはミツバツツジに変わるだけでなく、全く予想していなかったシロヤシオがたくさんあらわれ、もうめまいがしそうなほどの花街道となっていました。おまけに帰路に立ち寄った小さなポコは一面がワラビ畑になっていて、お土産もたくさんいただきました。

これほどの山が丹沢や奥多摩にあったら、ちょうどミツマタフィーバーのように大賑わいになること必須ですが、他に誰もいない静かでぜいたくな花ハイキングとなりました。足尾は山岳景観的には華やかさにかける地味な山域ですが、だからこそ静かで好ましい山歩きができるため最近あらためて注目しているところです。

 

 

 

ワラビ畑

 

 



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2018.05.03
消えていく愛情あふれる手作りの道標@世附峠〜籠坂峠

丸山岳から戻って1週間たってもまだ余韻がのこり、次の山が考えられない状態でゴールデンウィークの前半が終わりました。前倒しで縦走したのに家にいると落ち着かず、気持ちを切り替えたいとブナの新緑ハイキングへ。例年丹沢主稜のブナは連休明けが芽吹きの時期なので、標高が低い三国山稜を歩いてみることにしました。この山域には湯船山から三国山にかけてブナの大木が見られるのです。

世附峠から歩くのは9年ぶりのこと。あのときは縦走路のポイントごとに愛らしいイラスト入りの手書きの道標があって、それを愛でながら歩くのも楽しみの一つでした。その後地元小山町で富士箱根トレイルの整備とかでその道標が撤去され、官製の立派な道標に変わってしまいました。部分的にはその後も歩いているのですが、今回久しぶりに世附峠から籠坂峠まで歩き、道標の現状を確認しました。

世附峠には簡易トイレが設置され、管理人さんらしき人が掃除をしていました。車でやってくる途中に登山者がいなかったのに私たちが突然あらわれた(理由は後述)のが意外だったらしく話かけられ立ち話。その中で、素敵な絵入の道標が撤去されて無粋な標識に変わって残念だと、思わず率直な感想をいうと、まあそういわないでくれ、管理が大変なんだと言われてしまい、当事者側の方であることがわかりました。そして絵入りの標識を作り、このコースの整備に一人で尽力された岩田さんが昨年亡くなられたことを知りました。私たちは岩田さんのおかげでとても快適に楽しく山歩きができていたのです。そしてそれが富士箱根トレイルの整備に引き継がれたわけでした。

幸い世附峠には山域の概要を記したカラフルな道標が残されており、久しぶりの再会を喜びました。その後は撤去されたもの、なんとか残っているもの、朽ち果てたものなど状態はさまざまでしたが、いずれ消えてしまう運命にあることが予感されました。そこで、9年前にまだ残っていた愛情あふれる手書きの道標の幾つかをここに残しておきたいと思いました。写真をクリックすると大画面になって文字を読むこともできます。

「樹下の二人」はなくなっていましたが、サンショウバラの季節には多くのハイカーを迎えているところです。改めて道標を読むと、1936年8月に徳富蘇峰が夫人とともに籠で、総勢50名を引き連れ山中湖から切通峠〜水ノ木〜大棚〜逢坂峠をへて至り、展望に見入ったとことで別名「蘇峰台」と呼ばれているとのこと。樹下の二人とは蘇峰夫妻のことだったのでしょうか。そんな歴史もあったんですね。

低山縦走の最高峰である1380mの大洞山付近はブナの新緑がいまだ初々しくとても美しかったです。前回は立ち寄らなかったブナの双子の大木がある立山にも足を伸ばしてみました。

それはそうと今回初めて気づいたのですが、この山稜を歩くのは標高1104mの籠坂峠を始点とした方がよほど楽に歩けるはず。なぜかそういう考えがなく、2回とも駿河小山の標高350mの山口橋から登っています。きっとたいしたことはないという、ちょっとナメタ気持ちがあったからなのでしょう。次回は逆ルートで歩くつもりです。ナメタ気持ちはしっかりルートの現状調査もせず、おかげで登山道が大崩落している場面に遭遇。仕方なく斜面を這い上がって尾根にあがりました。でも、そのおかげで古い仕事道にたどり着き、そこにはなんと延享二年と刻まれた石の祠があったのでした。帰って調べたら延享二年とは1745年8代将軍吉宗の時代でした。思わぬ歴史に遭遇できて、怪我の功名だとよろこびました。

と言う具合で、連休の中日に興味の尽きない新緑ハイキングを楽しみ、気分を一新することができました。

 

 

 

2018年5月1日

 

 

大洞山付近                立山のブナ

 



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2018.04.24
越後からたどったワンダーランド南会津@丸山岳@南会津

4月19日から22日までの4日間、懸案であり念願であった越後側から会津丸山岳に行ってきました。奥只見丸山スキー場から村杉岳をへて、沢ルートで何度か通った袖沢乗越を通ってたどる丸山岳へのこだわりのルートです。

8年前に村杉岳に登った時、眼下に伸びる山並みをずっと追っていくと丸山岳につながっていることを知りました。積雪期の丸山岳へはすでに黒谷川の火奴尾根からと、一番ポピュラーな坪入山から高幽山、梵天山のコースで登っています。それなので、つぎに行くときは是非村杉岳から辿りたいと思っていたのでした。

今年は3月以降の融雪が早く、最近の山行の感触では山の気候は例年より1ヶ月ほど早いと感じています。薮が出やすいためゴールデンウィークではもう遅いので、天気予報とにらめっこをしながら晴れマークが続く日にちを待っていました。時間だけはあるシニアパーティの強みといえます。

久しぶりに数日前からそわそわし始め、なんと二度も夢にまで見てしまうほど期待と不安で一杯でした。むしろ不安の方が大きかったです。3泊4日では不安なため予備日も設けました。

やはり積雪は少ない印象でした。奥只見スキー場から村杉半島への林道歩きでは、前回は雪の急斜面を緊張しながらトラバースして時間もかかったのですが、雪が少ないせいかブロックの散乱が多いだけでたいしたことがなく通過できました。村杉岳の尾根に乗るとさすがに雪はたっぷりでしたが、山頂からみた会津朝日岳方面や猿倉山は黒々としていました。連休となるとさらに薮がひどいと思われます。

村杉岳からしばらくは運動場のようなだだっぴろい尾根を快適に下るのですが、倉前沢山から尾根が痩せ、雪がパタリとなくなります。それほどひどい薮漕ぎではないものの、半日近くアップダウンが続く痩せ尾根の薮漕ぎとなりました。

それでも、古の峠道である大熊峠まで進むととても素敵なブナ林となり、突然の変化に嬉しさと美しさで泣きそうになるほどでした。袖沢乗越の雪の姿も見ることができました。とてもすっきりとしていてすぐにメルガマタ沢に下れる雰囲気でした。

その後も薮と雪稜とブナ林が交互にあらわれ飽きさせません。薮漕ぎに弱いパーティであり暑さにばてて2日目には丸山岳にははるかに届きませんでした。山頂についたのは、なんと3日目の昼となりました!時間はかかったけれど、途中展望の素晴らしさに何度も足を止めて山並みを追ったり薮の中から対岸のゆったりとしたブナの尾根をうらやんだりと、楽しい時間が過ごせたと思っています。

丸山岳は今回で5回目の山頂です。山を始めてからずっと憧れの山であり続け、今でもそうです。晴天の下、360度の展望を満喫しながら会津や越後の山座同定に時間を忘れるほどでした。大変だっただけに、嬉しさもひとしおでした。浅草岳や守門の先の越後の山を見渡しながら、丸山岳をしのいでマイナー12名山の筆頭とされている矢筈岳に登った時の方がよほど楽だったと思ったほどでした。。。

えーっと、ここは雑記帳なので簡単に紹介するつもりだったのに、書き出すと思いが溢れてきます。まだまだ思うことはたくさんありますが、余韻を楽しみながらこれからじっくりと記録を書こうと思います。ところで、下山路はまだ雪がたっぷりついてきれいな梵天〜高幽山ルートを稜線漫歩よろしく快適にたどり、窓明山から一気に下って予備日を使わずに済みました。

 

 

 

 



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2018.03.28
上越国境稜線の山旅と鈴木牧之の「北越雪譜」

今回二度目の上越国境稜線の山旅を計画したとき、いい機会なので塩沢の鈴木牧之記念館を訪れることにしました。以前から是非行きたいと思っており、越後湯沢までは雪山で度々下車することがあったのですが、時間の余裕がなくて実現しませんでした。

今の自分の強みは時間があることです。時間があるので天気予報を見ながら日程を決めることができるし、予備日も自由にとることができます。今回は春休み山行と称して少し贅沢に日程を組み、下山後は温泉に泊まり翌日鈴木牧之記念館を含め越後塩沢を観光するプランを立てました。

越後湯沢や塩沢の地元の人に、上越国境稜線を縦走してきたといっても誰もピンとこないのですが、巻機山に行ってきたというとみなさんすぐに反応して喜んでくれるのは意外でした。登ってくれてありがとうとまで言われてしまいました。さらに牧之記念館に行きたいと伝えるとその喜びようはただならず、「北越雪譜」を読んで面白かったと伝えるに至っては、感激してくれるのでした。

これまで山のことしか興味を持たなかったために無知だったのですが、魚沼の塩沢町は郷土の誇れる鈴木牧之と「北越雪譜」を軸に町おこしを行っていました。何年かまえに旧三国街道を牧之通りと命名して景観保全地区に指定し、沿道の住民や商店も参加して統一性のある街並みを再現。さらに各家や通りのいたるところに「北越雪譜」の世界を記述した掲示板のようなものがかけられてあります。電柱も地中化してありとてもきれいな街並みとなっています。

街並み保存の町おこしといえば会津の大内宿が有名ですが、保存された茅葺きの民家はみな土産物店や食堂になって観光地化しています。塩沢の街並みは再現されたものとはいえ、一般の家だったり商店だったりと観光化というより地域に密着して機能している街並みでした。

鈴木牧之の生誕地とある酒屋さんに入ると、おばあさんが対応してくれてうれしそうに話を聞かせてくれました。もうずいぶん前に生家の家は解体されたのだけれど、その時に太い梁を保存し、それが現行の店の梁として使われていると、天井の見事な梁を説明してくれました。もう一件鈴木牧之の親戚の子孫が経営している酒屋さんを教えてもらったのですが、あいにく定休日でした。せっかくなので記念に牧之が命名したという「鶴齢」というお酒を買いました。もったいなくてまだ飲んでいません。

地元の信用金庫本店も「両替」屋としてレトロな雰囲気の素敵な建物でした。小さいながら地域に根ざした金融機関の心意気が伝わります。その他書き出したらきりがないのですが、みなさん山で近くに行く機会はあると思います。その際には是非塩沢の街にも足を運んでみてください。

塩沢からは坂戸山や金城山が間近で、その背後に地元の人が言う巻機山が聳えています。ただ、顕著に見える二つの峰は割引岳とにせ巻機のようです。まあ、全部ひっくるめて郷土が誇る巻機山なのです。

 

 



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2018.03.15
二つの面白山を繋ぐブナの逍遥山歩き@宮城山形県境尾根

先週の土合駅に続き、駅から馬蹄形登山の第二弾と銘打って、仙山線の面白山高原駅を起点に面白山から南面白山という宮城山形県境尾根を歩いてきました。登山道はあるのですがなぜか積雪期の記録がありません。月並みな言い方ですが期待に胸を膨らませての山歩きでした。

無雪期の日が長い時期ならば日帰りも可能ですが、雪山となるとよほどの健脚でないと日帰りは難しいでしょう。でも地元の登山者は山に恵まれているせいか、この位の規模の山だとわざわざテント山行はしないようで、そのために冬は通しで歩かれていないのかもしれません(と、勝手に推測)。

実は5年ほど前にトライして中退しています。12月下旬のまだ雪の状態が中途半端だったせいか予定よりかなり時間がかかってしまい、おまけに日が短い時期だったので翌日途中からエスケープしたのでした。

そういえば先週の赤沢山から白毛門も中退ではないけれど、悪天で展望がなかったための再トライでした。この頃は山の終活にむけて過去の宿題を一つずつやり遂げているような気がしなくもありません。(と、これは半ば自虐的冗談ですが一抹の真理でもありますwww)

詳細記録は後日に改めて掲載しますが、どうしてもっと歩かれないのか、もったいないと思うほど素晴らしい山歩きとなりました。とくにブナの森歩きを愛する者にとっては至福の時間と空間でした。面白山から尾根が南に向かっているところは小さな鋭鋒のアップダウンがつづくピリリと辛い小粒の山椒的山容で、久しぶりにバックステップしたりピッケルが活躍しました。きっと夏道を歩いたことのある人は、そんなところあるかなあと思うかもしれませんね。

ところが奥新川峠を越え大東岳の山麓に近づくと山容はゆったりたおやかに複雑に周りくねり、極上のブナ林がひろがるのです。小さなポコに乗り上げるたびに感嘆の連続でした。これは雪で全てが隠れる積雪期でしか見ることができない景色なのだろうと思います。(思いすぎかもしれませんが)きっと誰も見たことのない景色なのかもしれないと、感慨深い思いでした。

3年前の1月は好天に助けられ南面白山から進んで大東岳の山頂に泊まったのですが、その先には進まず往路を戻りました。今回ようやく、5年前に撤退した地点と大東岳麓の地点までの未踏ルートを埋め、再び南面白山をへて面白山高原駅まで周回することができました。小さな、ささやかなことですが、ブナの沢旅なりのこだわりなのでした。

 



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2018.03.05
赤沢山から白毛門へ11年ぶりの再訪

どの山も快晴に恵まれた週末の二日間。平日山行がモットーのブナの沢旅とはいえ、このチャンスを逃すわけにはいきません。でも賑やか過ぎる山も苦手です。そこで静かな山歩きが期待でる地味な周回コースを山中一泊で歩いてきました。赤沢山から白毛門につながる小さな尾根は、白毛門の登山道から谷を挟んで対岸に見える地味な山並みです。山肌は黒々とした針葉樹。どうみても魅力的には見えないのですが、山並みの反対側はブナ林で、南会津の山を彷彿させるものがありました。奥利根方面の展望もよく、予想外に魅力のある好ルートなのです。

自力で雪山に行くようになった2007年の3月に初めてこのコースを歩きました。当時「岳人」に掲載された記事を読んだのがきっかけでした。でもあの時は天候が悪くてほとんど展望がありませんでした。歩き通した充実感はえられたものの、本当のよさはわからずじまいでした。

あれから何となく気になりながら、行きたい山がいろいろあって一度行ったところは後回しになって10年が経ちました。最近は体力も落ちてきているので、これまで行った山で気に入った所を巡り歩く山旅に移りつつあるところです。今回のように予定していなかったけれど天気がいいから急遽決める時など、交通の便や手軽さなどうってつけです。

ほんのお隣の谷川岳はものすごい人出のようでしたが、赤沢山から白毛門までの尾根歩きでは誰にも会わないしみじみとした山旅を楽しむことができました。11年前はガスの中を歩いたので今回の展望の良さには驚きの連続といっても言い過ぎでないほど。特に雨ヶ立から布引山、大烏帽子につづく稜線の美しさは格別でした。

東黒沢を詰めてウツボギ沢に下る丸山乗越は背丈以上の藪が全てかくれて広々としたステキな鞍部となっていました。11年前に来た時、「夏はブナの森を流れる沢をのぼり、冬はその源頭の稜線を歩く。これが自分のスタイルかなと感じられた有意義な山行となった」と記録にかいたのですが、ブナの沢旅の山行スタイルはここから出発したといえるのです。

ということで、とってもよかったのだけれど、白毛門からの下りは気温が高くて雪がグズグズ状態。雪山で何度か登っていますが、こんなに悪かったことは初めて。それとも自分の衰えのせいなのかしら。。。今度行くなら逆コースで白毛門は登ったほうがいいと思いながら帰ってきました。

 



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2018.02.04
近況報告:ようやく雪山へ@船形山

昨年の12月からしばらく山行記録がとだえていました。簡単にその間の状況を振り返ってみます。12月の初旬に2回目の白内障手術後はしばらく休養し、後半にまずは足慣らしに丹沢三峰へ。体調が悪いわけでもないのにしばらく歩かなかったので、歩きがいのあるコースを選んだのでした。天気は予報に反して稜線はガスっていましたが、ブナの霧氷が幻想的でそれなりにすてきでした。

その後年内に雪山始めをしたくて、下旬に白毛門に行きました。雪はまだそれほどなくて下は岩と雪のミックスでかえって歩きにくく、持って行ったスノーシューも出番がありませんでした。この時はあまり調子が良くなくて山頂まで行かずに最後の急登の前で引き返しました。

2017年は後半、別途取り組まなければならない活動や医療処置、肩の不調などもあって気持ち的には中途半端な年になった気分でした。年が明けてからは天候不調でなかなか雪山へ足が向かず、トレーニングを兼ねた近場の山歩きをしながらタイミングを見計らっていました。

体力は年々低下しているので、テント山行もあと何年できるかと思わざるをえない状況です。まだ気力はあるので今年はもっと山に気持ちを向けてしっかり計画をたてて、もっと自分らしいブナの沢旅らしい山行をしたいと思っています。何しろ昨年は時間というより気持ちの余裕がなくて、いつも付け焼き刃的な安易な計画の山行が多かったから。

そんな状況のなか、ようやく好機到来となりました。積雪が多すぎるところは自分の手にあまるので、適度なラッセルでブナの森歩きが楽しめる山を選び、船形山へ行ってきました。山頂小屋で泊まって小さく周回するコースです。

時間はかかりましたが予定通りに歩くことができました。真っ青な空とブナの樹氷にあえたし、快晴からホワイトアウト状態までいろいろな天候を短い時間の中で体験できた会心の山行となりました。それにしても、小屋泊まり、中でテントを張っても寒かった!

 

 

 



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