ブナの沢旅ブナの沢旅
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カテゴリー:雑記帳
2017.11.09
沢納めで足尾の沢へ

どうしても沢納めでけじめをつけたくて、故障をおして沢へ向かいました。歩く沢ならいいだろうという理屈で、以前からシーズン始めか終わりに行こうと思っていた足尾の手焼沢へ。沢を下降するのは肩の負担が大きそうなので登山道のない尾根を下りました。

手焼き沢は特徴のある滝があるわけでもなく一般的には平凡な沢と言われるのでしょうが、終始開けて明るい溪相が好ましく感じられました。故障者や中高年にやさしい沢で、とても心が和みました。これからはこういう沢を見つけて歩けば、もうちょっとは沢旅が楽しめそうです。

とても水がきれいな沢で、たしかに魚も何度か見られました。詰めもすっきりしていて快適でした。手焼沢を遡行する人たちは隣の長手沢を下降するのが定番のようですが、二つの沢の中間尾根を下ってみました。結果沢を下るよりよかったかもしれません。とても展望の良い小さなポコで日向ぼっこ。尾根は薄い踏み跡があり、途中からはテープもでてきてある程度歩かれているようでした。だってとても快適でしたから。。

一箇所だけ沢が尾根に食い込んでいる「略奪点」のところと、そのあとの何本かに分かれる細かい尾根の見極めが読図の要注意点でしたが、最後は鉄塔の巡視路を下って手焼沢出合にもどりました。最高の青空もめぐまれ、とてもいい沢納めになりました。

 



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2017.11.04
故障者の越す峠@八十里越

かつて戊辰戦争で新政府軍と戦った長岡藩の家老河井継之助は、長岡城の攻防戦で負傷し会津若松へと敗走しました。その敗走路である八十里越の里が見える場所で、継之助が「八十里、腰抜け武士の越す峠」とつぶやいたと言われていることはよく知られている逸話です。

本来なら沢納めの時期なのですが、何しろこちらも肩を「負傷」している故障者なものですから沢はあきらめました。けれど歩くのは大丈夫なので、どうしても山に泊まりに行きたいと思い、八十里越を思い立ったのでした。

八十里越は10年近く前に歩いています。その時は新緑まばゆい山旅でした。日がながい時期だったので、日帰りで越後から只見に抜けました。とても印象深い山歩きだったので、今度はゆっくりと2日かけて紅葉の時期に歩きたいと思ったものでした。それからはや10年という月日が流れました。故障者となったおかげとでもいえるでしょうか。

天気もまずまずで、紅葉の最盛期は過ぎていましたがなかなか味わい深い山旅となりました。落葉のおかげで前回は新緑に覆われて見えなかった山並みの展望がたくさん得られて新鮮でした。おかげでいろいろな変化が感じられ、八十里越は秋がいいと思いました。前回ハグしたブナの大木にも再会できてうれしかったです。

なぜか山にいる時は肩の痛みをあまり感じないのですよね。だからって無理しないようにいたわりながら歩いたので、2日間たっぷり時間がかかりました。だからかえって味わい深い山旅になったともいえるわけで、今も余韻をかみしめているところです。

詳細は後日に。。。

 

 

同じ場所でとった新緑は2008年6月1日のもの、紅葉は2017年11月1日のものです。



2 Comments

  1. こんにちは。 間違って足尾の沢へコメント入れてしまい済みません。
    紅葉のブナ林きれいですね。
    昔はこの峠道を会津から越後に『からむし』を背負って運んだのでしょうか?。

    本、高桑 信一さんの古道巡礼に、八十里越―会津と越後を結んだ歴史の街道記録が
    載っていました。地名・山名もイメージ出ないので斜め見しました。
    同じ本に、米沢街道、大峠―海と山をむすぶ生命線、塩の道 記録も有り、こちらは
    興味深く読みました。この本、ルート略図等イラストが柔らかく良いです。

    オラの在所、①長井~小国町(西山新道)、②小国町~村上市(柳生戸街道)で海に出ます。
    塩の道、絹の道とも言われています。 ※絹(あおそ・からむし)
    ②ルートの県境付近に烏帽子岩が有り、岩峰を巻くようにトラバースします。

    11月末に目の手術を受けます。年内の登山は禁止になり更に目なので、本、PCと好きな
    3つがダメになるようで、それを思うと今からユウウツな気持ちになります。

    オラの在所は白くなってきました。
    これからの天気は関東が良いですね。山を楽しんで下さい。

    Comment by okusan — 2017年11月21日 @ 2:48 PM
  2. okusanさん

    コメントをありがとうございます。この欄があることを忘れてしまいそうなほど久しぶりのコメントをいただいたのでうれしかったです。
    八十里越では、あらためてしみじみといい山旅ができたと思いました。

    「古道巡礼」は好きな本で、仙北街道などは触発されて歩きました。できたらみんな歩いてみたいと思っていて、okusanさんの在所の塩の道、絹の道も興味深いですね。最近は歳のせいか、ますます歴史の古道に惹かれます。

    私も来月初めに目の手術です!しばらく山にいけなくなりますが、その間に季節はすっかり雪山になりますね。それまでにぜひブナの霧氷に会いたいと思うのですが、なかなかタイミングがむずかしいです。またのぞきに来てくださいね。

    Comment by akiko — 2017年11月22日 @ 9:55 AM

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2017.10.25
ままならない日々

このところ山から遠ざかった生活をしてました。そういえば、理由は違うけれど夏もそうでした。気持ちが薄らいだわけじゃないのだけれど、いろいろありましてね。。

10月中旬に自分にとっては大切な、ある行事の主催者となってその準備に追われていました。ちょうど同じ時期、しばらく前から違和感があった肩の痛みがはっきりして医者に行ったところ、肩腱板断裂という恐ろしげな名前の診断。それほど深刻ではなさそうなのだけど、基本的には治らないらしいのです。水を抜いてもらって少し楽にはなったのですが、滝を登ったり藪を漕いだりするのはもう無理かもしれません。

先生には、沢はともかく山歩きは続けたいと訴えたところ、肩の専門医に紹介状をかいてくれました。近いうちに診てもらいます。こんなわけですから、ブナの沢旅もこれからどうなるか、ちょっと先行き不透明です。

あれもこれも老いていくことと関係しているのでしょうね。こればかりは避けられません。とはいえ悲観ばかりしてもしょうがないし、痛いのは右肩だけなので、気分転換をかねて谷川岳へハイキングに行ってきました。

台風による大雨は山に雪を降らせたようで、山頂付近は雪景色でした。滝雲が出たり引いたり、青空が出たりガスで真っ白になったりとめまぐるしく天候が変わりましたが、いろいろな姿をみることができました。このくらいの山登りなら、まだ大丈夫そうです。と、今回はすごっく弱気なつぶやきになってしまいました。まあ、たまにはそれもよし。。。

 

山頂に「修行」に来たという真言宗の青年集団がいたので、修行でロープーウェイ登山はないでしょ、西黒尾根を登らなきゃと喝をいれたところ、お供え物のメロンを分けてくれました。(^-^)



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2017.09.19
ヘッデン下降になった丸山岳

9月の三連休は台風の影響で、多くの山行が計画の変更を余儀なくされたかと思います。私たちもそうでした。ただ、歳をとると失うものが多いけれど、少しは得るものもあります。山行にとってそれはかなり大事な要素で、時間の自由です。体力や技量はなくても天気を味方につければかなり心強いです。

そんなわけで今回は台風の進路を勘案して計画を前倒し、台風がやってくる前に下山しました。バリバリの現役さんには、こんなこといって、ゴメンナサイなんですけれど、みなさんもそのうちに。。。

ずっーと、丸山岳に行きたいと思っていました。今年の5月の連休にも考えたのですが、あの時は確保できる日数が1日足りなくてあきらめ、丸山岳へ向かう人たちをうらやましく見送りました。

とはいえ、すでに残雪期に2度と秋に大幽東の沢から1度訪れています。白い山と、草紅葉の山を目に焼き付けてきたので、青々とした緑の山にも行きたかったのです。今年は残雪が多いのと、8月の休養が重なったため、9月の半ばとなりました。

丸山岳の心象風景といえば、前山の池塘から臨んだ姿です。もう一度あの光景を見たくて頑張りました。へこたれて中退したくなかったので一番確実なルートのピストンとしました。でも見通しが甘かったのか勘違いなのか、メルガ股往復は東の沢〜メルガ股よりハードで、少しの間ですが、はじめてのヘッデン下降をするはめになりました。

けれど、いままでの何かもやもやした気持ちを払拭できた気がします。丸山岳はよく「秘峰」という言われ方をしますが、わたしが惹かれるのはそれだけではないのでしょうね。うまく言い表せないけれど、自分が山にむかう気持ちが集約されているのです。

最近は記録の更新が遅れがちですが、丸山岳もあまり遅くならないうちに書くつもりです。

 

(2009年10月)               (2017年9月)



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2017.09.13
山への想いを求めて・・・

しばらく更新が滞ってしまったので、まずは近況報告です。8月は一度も山に行きませんでした。行かなかったのではなく、行くことができなかったのでした。というのは、7月下旬に白内障の手術をしまして、お医者から術後1ヶ月は山を禁止されたからでした。術後は目の細菌感染が大敵なのです。だから沢なんてとんでもないわけです。

8月に沢に行けないなんて悲しいと最初は思いましたが、今年は天候不順のおかげで(というと顰蹙を買いそうですが)自宅静養もそれほどフラストレーションにはなりませんでした。

術後1ヶ月たった8月下旬、まずは足慣らしに丹沢の小さな沢に行き、続いて谷川方面へ。東黒沢を遡行して少し足を伸ばし、トレーニングを兼ねて宝川温泉まで歩きました。東黒沢はほんとに素敵な沢だということを改めて感じました。さあ、これで準備完了です。つづいて泊まりの沢を予定したのですが、第一候補の東北の沢は大雨の増水でとても行けそうにありませんでした。

あれこれ行き先を物色した挙句、久しぶりに足尾の泙川源流を歩いてきました。最近はいつも感じるのですが、以前よりも明らかに体力が落ちていてコースタイムがあてになりません。今回もそうでした。当初予定したコースを辿ると時間切れになりそうでした。最近は満足度のレベルがかなり下がっています。穏やかな沢をゆるゆると歩くだけで十分だと思ってしまうのです。夕暮れに、朝に、のんびりと焚き火をしてきました。

だから泙川源流遡行はそれなりに楽しかったです。コースを短くしたので余裕を持って下山できたし、時間が余ったので「吹き割の滝」なんぞの観光地に立ち寄ったりもしました。この滝、がちがちに観光地化していますが、一度は行ってみる価値があると思ったので、いい機会となりました。

こんな感じで、これからもゆるゆると沢旅を楽しみたいと思っていますが、問題は、以前のような「熱い想い」がうすれてしまい、そのために記録を書く意欲も薄れているのではないかという点です。自分の人生にとって山はなくてはならない存在であることはかわらないのに、何が変わってしまったのだろう。

そんなもやもやした気持ちを見直し、山への想いをもう一度呼びさましたいという気持ちを抱いて、つぎは私の沢旅の原点となる山に向かうことにしました。

 



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2017.07.14
沢登りな斜里岳

数年前に知床半島一の美溪といわれるモセカルベツ川を遡行したとき、順調に行けば三日目は斜里岳にも登れるなんていう甘い見通しを立てました。といえば結果は予想がつくと思いますが、遡行後の知床連山の縦走は素晴らしかったけれどハードで、下山は予備日の三日目となってしまいました。

そんなわけであの時に行けなかった斜里岳に行ってきました。最初からそのつもりだったわけではありませんが、仕事でためた飛行機のマイル利用期限が迫っていたので、ならば涼しい北海道へ、ならばあの時行きそびれた斜里岳へ、というわけでした。

斜里岳の登山道は沢沿いだし何度も渡渉をするのは知っていたのですが、かなり本格的な沢登りコースなのには驚きました。それも私好みの滑滝がつづくなかなかステキな沢でした。おまけに悪いところは沢沿いに登山道の巻き道があるので気楽です。沢靴を履いて行ったので、沢の中をどんどん登って行くことができました。冷涼感たっぷりで、ずっと滑滝が続いている印象です。

源頭部を抜けると斜里岳に続く稜線に乗り上げます。ここからは普通の登山道となりますが、チングルマやエゾツガザクラなどのお花が沢山咲いていて目を楽しませてくれました。

ただ、沢を離れてからは暑いことこの上ありません。暑さで空気が霞み山頂からの展望もイマイチだったのはちょっと残念。さらに尾根をたどる下山路も暑かったー。涼を求めて飛んだ北海道でしたが、なんとこの夏いちばんの暑さに見舞われていたのでした。

そんなわけで、暑さは想定外でしたが、沢コースでは予想以上にすばらしい沢登りを楽しむことができました。

 



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2017.06.18
バリューアップの新崎川@湯河原幕山

めずらしく沢仲間から沢のお誘いがあり、湯河原は幕岩公園に隣接する新崎川で遊んできました。じつは7年前、まだあまり知られていなかったこの沢を遡行していまして、そのときの好印象を伝えたことを覚えていてくれて、行ってみたいというわけでした。

短くて簡単な沢だし冬でも暖かそうな湯河原の沢ということで、春先に遡行されることが多いのですが、今回遡行してみて、いや本当は今頃の方が沢がよりみずみずしくきれいに見えることがわかりました。また、前回は左俣だけだったので、ちょっと付加価値をつけて途中の中尾沢にはいり、柱状節理がみごとな「六方の滝」を見物してきました。確かにこの沢らしからぬ突然変異的な展開の滝で、なかなか見事でした。

六方の滝以外にも中尾沢のF1や、ここで分岐する枝沢には小ぶりながら首が痛くなるほど見上げる岩壁があり、意表を突かれる思いでした。みたところ階段状で登れそうなのですが、六方の滝に近づいて頭大の岩をつかんでみたところ、グラグラと動くのですよね。とても脆いのでしょう。つい先日の古礼沢の大崩壊を思い出し、いつか大崩壊するのかしらと、そら恐ろしい気分にもなりました。

いずれにしてもこのあたり興味深い地層なので、全国各地の地層を紹介しているタモリのバラエティ番組「ブラタモ」で紹介して解説してくれないかなあ〜なんて思いました。(上の登山道から、この滝を見物するための踏み跡があるようです)

左俣にもどれば穏やかな沢歩き。まさに木漏れ日の沢ハイキングで、苔とナメがいい感じに調和してとても綺麗でした。4月ころだとまだ芽生え前で明るいけれど趣は断然今の時期のほうがいいです。

緑したたる6月に、見ごたえのある柱状節理の滝見物を組み入れたことで、さらにバリューアップした新崎川再訪となりました。

 



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2017.06.12
古礼沢@ブナの沢旅バージョンで沢始め

いよいよというより、ようやく雪の山から沢へと気持ちの衣更え。奥秩父の古礼沢に行ってきました。沢始めが6月半ばまでずれこんだのは沢を始めてから初めてのことで、昨年10月末に南会津の二岐川で沢納めをして以来7ヶ月半ぶりです。

以前なら沢シーズンが待ち遠しかったのに、最近はどっぷり雪山につかり、いつまでたっても沢気分が芽生えないものだから、「ブナの沢旅」の名前を変えなければいけないかな、なんて冗談を言っていたくらいです。

古礼沢は3年前の夏に日帰りルートで訪れ、ナメのきれいな沢ですっかり気に入ってしまいました。前半を省略したお気楽「ブナの沢旅バージョン」と銘打っていたのですが、なんとその後に幾つかの山岳会で同じルートの記録がでていたのでちょっと嬉しい気分でした。

日帰りルートとはいえ前回も結構時間がかかったので、お気楽ルートをさらにゆっくり沢泊としました。沢の楽しみ方は様々ですが、沢旅派としてはぜひ沢に泊まって焚き火をしたかったわけです。翌日はしっかり沢ソーメンもやりました。

奥秩父の山では新緑もまだ初々しく、遡行後の縦走路ではまさに両手に花状態。左手にシャクナゲ、右手にアカヤシオが見頃だったことが予想外でうれしかったです。

ところで沢はどうだったかというと、いろいろと思うところがありまして、後日の記録へ。

 

 

 



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2017.05.31
三岩岳避難小屋での思いがけない出会い

先週の浅草岳山麓のブナの新緑はとても美しかった。もう一度あのまばゆい萌える新緑シャワーを浴びたいと思い、このところ毎月通っている南会津へ。同じ年に厳冬期から残雪期をへて新緑に包まれる姿を追っていくなんて、ちょっと素敵なことではないですか、と自己満足の新緑ハイキング。

三岩岳から窓明山を回る周遊コースは登山道があるので藪にはばまれることはない。それでいて手つかずのブナが広がる歩く人も少ないお気に入りの山道なのだ。

ゆっくりしたかったので初めて三岩岳避難小屋を利用した。今年は残雪が多くちょうど寡雪期の連休シーズンのような印象だ。避難小屋は掘り出されていたが、積雪はまだ2m位あった。

まずは閉じてあった雨戸を開けて中に光を入れる。もう少し早い時期だと2階から入るらしいが、狭い窓なので大変だろうなと思った。ログハウス風のこじんまりした小屋なので他に誰もいない時は落ち着く広さだ。

利用上の注意点などが貼られていたので目を通す。利用者はノートに記帳して欲しいと書いてあったのでノートをさがす。今年はまだ誰も記帳していない。去年の記帳にさっと目を通す。

タイトルに「思いがけない出会い」などと書いたが、他に誰もいないし、あとで誰かが来たわけでもない。ちょっと書きすぎかなと思わなくもないけれど、出会いはノートにあった。

去年最後から2番目の記帳に目が釘付けになった。それは8月28日付で、「保太橋沢を上って来ました。滝が多くて楽しかったよ! その空の下で。。。ひろた」とあった。ううう、、、と言葉がつづかなかった。そういう私も偶然に、直後の9月3日に保太橋沢を遡行し、避難小屋に立ち寄っていたのだ。

この連休は事故の報告が相次いだ。まだ1ヶ月前のことなので、こんな風にホームページ以外のところに手書きの足跡に出会えたことが心にひびいた。

 

 



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2017.05.07
南会津のブナ街道完結編

5月連休の山行というのは、シーズンが切り替わる時期にまとまった日程が取れるため、積雪期の山をしめくくるイベント的な計画が多い。今年の連休はどこへどのルートで行こうかと、随分前から希望があった。それは以前から憧れていたルートでもあり、いつか実現したいと思っていた。

ところが日程が近づいてもなかなか踏ん切りがつかず自分の中でゴーサインが出せない。その上同行者も消極的。双方ともに体力的に不安があるからだった。そんな状態で計画するのはよくないので次善の策として、3月に撤退したコースを引き延ばして体裁をつくろうプランをだした。自分でもあまり乗り気ではなかったが、これならば一冬で城郭朝日山から会津駒が色々なアプローチでつながるというコメントを受け、なんとか納得することができた。

そんなわけで今年に入って4回目の南会津詣でとなった。前半は2年前の同じ日にも歩いたところであり、あのときは尾根の取付きではブナの新緑が広がっていた。けれど期待に反して今年はまだ芽吹いていなかった。どうも今シーズンは、遅めにドッと雪が降り、遅めにドッと雪が融けたという印象だ。

大好きな山なのでいつ来ても飽きることなどない。ブナの稜線漫歩や坪入山への雪稜チックな登り、窓明山からのブナ街道俯瞰、三岩岳から会津駒へのゆったりと雄大な稜線漫歩、奥利根越後方面の素晴らしい展望などなど、ケチをつけたらバチが当たりそうないい山旅だった。

けれど正直にいって何かが欠けている感が拭えない。自分でも困った性分だと思うけれど気持ちは理屈でないから仕方ない。帰宅後、そんなネガティブ思考を増幅させるようなショッキングな事実を知らされた。

2日の早朝から出かけていたので知らなかったのだが、「その空の下で。。」の弘田さんが奈良県の下多古川本谷で滑落死したという。一瞬信じられなかったが、発見者のブログで概要を知った。弘田さんとは面識はないが何度かメールをいただいたりしてやりとりをしたことがあるし、記録はよく参考にさせてもらっていた。一体何が起こったのだろうと心が騒ぐが、今はただご冥福を祈るばかり。

安全な山行とあこがれの山に向かうチャレンジのバランスを、あらためて考えずにはいられない。

 

 



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