Fall Number

さて、最近ある沢の先輩から、とっても貴重な資料を譲り受けました。それは知る人ぞ知る「Fall Number」です。しかもFall Numberの前身である「渓流」付きです。手元にあるのは1980年7月の9号からなので、創刊は1979年ですね。「渓流」は1982年の16号まで続き、17号からFall Numberとなって1986年の36号が終刊号です。

終刊号では最期の放談として「沢登りに未来はあるか」というテーマで柏瀬祐之、高桑信一、吉川栄一の三氏の対談が興味深いです。当時はまだ「未知性」や「未踏性」の余地があり、皆さんフロンティア精神にあふれていた。沢を追求することにある種の思想性があったように感じます。

時は流れ、時代は変わりました。今では先人の足跡、記録やGPSなどの便利な道具のおかげで、「大衆化」が進み、わたしもしっかりと恩恵にあずからせてもらった一人であるわけです。もう体力も技量も衰えるばかりだけれど、せめて大量に引き継いだFall Number に目を通し、当時の「パイオニア」的沢やさんの足跡を机上体験していこうかな、なんて思っています。

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