沢始めは四国の清流面河渓へ

当初は残雪の春山を予定していたのですが、行きたい山域には雪がありません。とはいえ東北の沢始めには少し早いので、思い切って四国で沢始めをしてきました。四国の沢といえば、数年前の5月に滑床渓谷へ。その時に四国の沢について少し調べた事があって、面河渓のことを知りました。

その後高知県が「仁淀ブルー」のキャッチコピーで、清流仁淀川を盛んに宣伝していた記憶があります。(それ以前からだったか、記憶は曖昧。。)そんなことで、仁淀川源流遡行というテーマが、頭の片隅にあったのでした。

せっかく遠征するのだから「仁淀ブルー」を楽しめる晴れた日に設定したいと、かなり気合いを入れて日程を調整。おかげでこれ以上ない快晴に恵まれ、陽に輝くきれいなブルーを堪能しました。

一般の沢登りの対象となる沢とは違って沢沿いにルートも作られていて、やっかいな所や退屈な所は沢を離れてショートカットも出来るようになっていました。最初はそれじゃあつまらないからと、沢を進んだのですが、けっこう大変なところもあったので、時間と技量に合わせて沢に入ったり離れたりするのがこの沢の楽しみ方だと思いました。

「ご来光の滝」という100名瀑に指定されている滝がこの沢のハイライトのようで、沢沿いのルートもこの滝を見物するために付けられたようです。確かに見応え十分の滝でした。ここから登山道に上がる踏み跡をたどると、いつの間にか立派な道となり、ブナの萌えたばかりの新緑がそれはそれは美しかったです。

愛媛大学の小屋に到着すると、目の前には石槌山が聳えたっています。たぶん今回が最初で最後だろうからと、荷物をデポして山頂を目指しました。まあ、これは儀式のようなものでどうでもよかったのですけどね。案の定、山頂はビックリする程の人出でここでも百名山の威力を感じさせられました。

面河渓コースはとても静かで面河山周辺にはブナの原生林も広がり、歩きやすくてとても好感の持てる登山道でした。ブルーの水面と真白な岩と淡い新緑と真っ青な空のコンビネーションがこの上なく美しい面河渓で沢始めができたことは幸運でした。

こうして今年の沢シーズンが始まりましたが、行きたい沢はたくさんあっても、どれだけ実現できるのか。行動を共にしてくれる人がいるのか、いろいろと課題はあるけれど、ボチボチ楽しめればいいなあと思っているところです。

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