ブナの信越トレイル縦走

「日本三大ブナロード」をあげるとしたら、きっとエントリーするだろうと思わせられた信越トレイル。そんなブナのロングトレイルに3日間どっぷり浸かってきました。ちなみに個人的な感想ですが、もう一つのブナロードは南会津の城郭朝日山〜坪入山です。

今年は雪が少ないので豪雪地帯の信越トレイルを選んでみました。すでに天水山から野々海池と鍋倉山から牧峠を歩いていて、どちらも穏やかなブナの山歩きが好印象でした。そこで今回はまだ歩いていない野々海池以西のトレイルを3日間で歩ける所まで歩いてみる事にしたのでした。

例年なら今の時期は数メートル近い積雪で、縦走の記録はみられません。けれど去年の印象では天候さえ安定していればとくに困難な所はないので大丈夫のはずと、入山を新潟側の菱ヶ岳としました。スキー場からゴンドラで一挙に山頂下に上がり、あとは緩やかなアップダウンのトレールをのんびり歩こうという目論見です。

ただ、ちょっと意外だったのは、地図では緩やかな地形に見えたポコが雪庇によってミニナイフエッジになっていて、所によっては緊張させられたことでした。でもそんな時にも必ずその後に広いゆるゆる尾根となって緊張をほぐしてくれるのです。

地図の等高線は緩やかなので退屈そうな地形にみえますが、雪の造作のおかげか、予想以上に変化にとんでいました。まるでアメとムチの山並みだな〜なんて思ったり。尾根の新潟、長野側とも麓が近く、標高も低いので多くの峠道が開かれている里山なのですが、すべてがブナ林で覆われていて植林帯がほとんどないという希有の里山でした。

峠道や林道が近い所はさすがに伐採二次林ですが、手つかずの原生林も多く樹高が高くて樹肌が白いのはさすが日本海に近い豪雪地帯のブナです。

山で二泊するのは久しぶりでしたが、初日は広いブナの台地、二日目は鍋倉山と火打、妙高の展望がいいポコに泊まりました。やっぱり山に連泊できるというのはいいですね。ゆったり感が違います。今年はもっと連泊山行したい!

当初は鍋倉山から仏ヶ峰を越えて戸狩温泉スキー場から下山するつもりでしたが、二日目の行程が意外と時間がかかったためルート変更。鍋倉山でたどってきたブナロードを振り返り、山座同定を楽しんだ後は、巨木の森で「森太郎」に再会してブナの山旅のフィナーレとしました。

天候にも恵まれ、いまだ真っ白なトレイルのブナロードを心ゆくまで味わうことができました。

ところで「三大ブナロード」の三つ目は「まだ見ぬ君」ですが、きっとどこかに。。。

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