会心の羽後朝日岳

「強く思えば願いはかなう」

私はこの言葉が好きです。強い気持ちはあらゆる行動の源泉です。

今回は思わずこんな言葉が真っ先に思い浮かんだ山行となりました。和賀山塊の羽後朝日岳が三月初旬というこの時期に実現しました。登山道がないので一般には残雪期に登られている山です。これまでも何度か計画しかけたことはあったのですが、天候などの理由でなかなか実現しませんでした。

今年はどこの山もまれにみる寡雪です。残雪期を待っていたのでは藪にはばまれる可能性がでてきました。そこでスケジュール合わせができた3月初旬の山行で、好天を条件に羽後朝日岳を計画しました。最初は今の時期に2日間東北の山で好天を期待するなんて無理だろうと半信半疑だったのですが。。。

全般に寡雪とはいえ、山域によりそれぞれです。和賀山塊の3月初旬の状況がどの程度なのかわからないため多少の不安はありましたが、天気さえよければ2日間で山頂を踏むことはできるだろうとワクワクしながら現地へ向かいました。

降雪直後だったので終始ラッセルをしながら進みました。交代しながら何とかなる程度だったので、まっさらな雪面に自分たちのトレースをつけて進むことがとても楽しく感じられました。思えばこんな山行は久しぶりで新鮮な気持ちでした。

山はほんとうに美しく、展望のすばらしさに酔いしれました。「酔いしれた」なんて、普段なら「クサい言い回し」だと思ってしまうけれど、この言葉以外今は思いつかないのです。。。きっとまだ余韻が強いからなのでしょう。

念願の羽後朝日岳に行けたのに、あと1日あれば和賀岳まで足が伸ばせたと、欲がつきません。遥かに見渡した和賀岳への心残りは次回へと繋ぐ「強い思い」として大切にあたためておくつもりです。

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(中央奥が羽後朝日岳)             (中央奥が和賀岳)

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