ブナの沢旅的安達太良一押しの美渓 石筵川

「ナメと苔が美しい新緑の沢に泊まって焚火を楽しみ、藪漕ぎなしで船明神山に登って安達太良が持つ二つの顔を俯瞰する」

これがざっと安達太良の沢第二弾のテーマです。くしくも7年前の遡行とまったく同じ日程となりました。あの時はブナの沢旅の「若葉マーク」がようやくとれたころ。そして我が家には、再生の希望を抱いた旅立ちがありました・・・

あの時は7年後がどうなっているか想像もつかなかったけれど、なぜか私はふたたび石筵川にやってきました。今回はどんな希望が持てたのか自分ではわかりませんが、石筵川は以前のイメージ通りに穏やかで美しかった〜

安達太良の沢はこれまでに7本遡行しました。それぞれ良さはあるのですが、総合的にみると私は石筵川が一番好きです。同行者も同感してくれました。ゴーロ川原もけっこう長いのですが、6月というシーズンは平凡な渓相をもみずみずしい緑に包んでくれるのですてきです。なによりも苔の鮮やかさがナメの白い流れを際立たせていました。もう美しすぎてメロメロになりました。

前回は源流部で行程の短い右沢を詰め、かなりの薮をこぎました。大方のパーティはこのルートを選びます。けれど今回は藪漕ぎのない左沢へ進み、船明神山に抜けました。長い行程なので日帰りは厳しいけれど、沢泊まりなら断然こちらのコースがお薦めです。とっても快適なテンバも用意されているのですから。

源流遡行の沢旅の雰囲気を感じながら稜線に抜けました。一般ルートとは違って人臭さがない緑豊かな安達太良山を初めて眺めることができて新鮮な気持ちになりました。船明神山から安達太良山へのルートは左右の景観があまりにも対照的なので驚きました。いろいろと新しい発見でした。

下山路も地味なコースですが膝にやさしいとても歩きやすいお花満載の登山道でした。お約束のすてきなブナ林もちゃんとありました。と、いう具合に、わたし的には安達太良で一押しの沢コースを満喫しました。帰宅後どっと疲れがでた所に7年の歳月を感じてしまったけれど、また行きたいお気に入りの沢です。

石筵7 石筵16

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