ブナの沢旅 in ワンダーランド奥森吉 (雪と新緑とブナと沢)

ここ数年、雪山が一段落するとブナの新緑を求めて東北に向かうことが恒例になっています。昨年は船形山を巡る周回コースを歩き、一昨年は神室連峰と隣接するブナの尾根を歩きました。どちらも残雪と新緑が美しいコースでした。

そして今年は奥森吉を選びました。ブナの沢旅「事始め」の山です。以前から残雪期の奥森吉を歩いてみたいと思っていたのです。それには少し時期が遅くなりましたが、代わりに沢歩きも楽しむことができました。

今年は雪が多かったけれど雪解けも早かった、というのが大方の山の状況でした。5月後半の今年の奥森吉がどのような状況なのか。あまり情報がなかったので雪にも沢にも対応できる装備を携え、あとは現地でケセラセラという気持ちでした。

一つこだわったとすれば、テント泊で森吉山から奥森吉の沢の源頭部まで縦走して、これまで部分的に歩いたルートを繋げたいということでした。目的達成しました。予想以上に残雪が多くルートファインディングに手間取ったりもしましたが、それがかえって楽しさを倍増したといえるでしょう。

今回は4回目でしたが、行くたびに新しい発見があります。まさにワンダーランドという言葉がピッタリの山域だと実感しました。次回の遊び場も見つけました。まだまだ探索の余地があります。

おまけとなった3日目は、いよいよの沢始めです。奥森吉の沢といえば桃洞沢が定番ですが、私たちは奥森吉の「上級者」なのだから桃洞沢はもう卒業するのだとタンカを切り、地味ーな赤水峠をめざしました。赤水峠はブナ林が美しいと聞いていたからです。

赤水沢から赤水峠を越えると八幡平の玉川温泉に抜けます。かつての湯治道を歩いてブナの峠で一服する。こんなロマンチックなシナリオを心に描いて赤水沢を歩きました。源頭部は雪で覆われていましたが、最後は一筋の細い道となって峠に乗り上げました。

赤水峠はブナの大木に囲まれた広場のようなところで、思い描いていたよりも広々としてステキでした。ブナの切り付けは明治や大正の文字が読み取れました。湯治だけではなくマタギの休憩場所だったのでしょう。いろんなことが想像できる憩いの峠でした。

地味だけれど渋くて想像力をかき立てるルートを歩くことができてうれしかった〜。こんな感じで今年も東北の新緑ブナの山旅、沢旅を楽しんできました。さあ、いよいよ沢シーズン到来です♩

赤水峠2 赤水峠9

詳細記録は後日に・・・

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