意外とガードの固い姫でした@守門 黒姫〜袴腰

もっと簡単にくどけると思って行ったのに、ああだ、こうだと、意外にガードが固かった〜

数年前に一度計画したのですが、悪天視界不良であっさりと引き下がった守門黒姫。その後浅草岳や狢ヶ森から遠望した姫はオムレツのようにふんわり盛り上がった穏やかな姿で、「あんな山」で敗退したのか〜なんて思っちゃいました。だからなんとなく消化不良の気持ちを引きずっていたんです。

ようやく再訪の機会を得ました。天気は上々だしテント泊だから今度は楽勝だわ〜翌日は守門まで足をのばせるかも〜なんてお気楽ムードプンプンです。前日までの降雪で山々は厳冬期のようなクリーミィな美しい姿でむかえてくれました♪

浅草岳をバックに新雪ねらいのスキーヤーさんと前後しながら黒姫に続く尾根に乗り上げました。姫に向かうのは私たちだけです。さあここからは新雪でリセットされたトレースのない尾根を進みます。ワクワク感とちょっとドキドキ。

地図でもいくつかポコがあることはわかっていましたが、雪がつくとどうなるかはあまり想像がつきませんでした。雪の状態で山は七変化します。お姫様にたどり着くまでが以外と大変。げいじゅつ的な雪庇に、どうやったらこんなになるんだろ〜。ナイフエッジなんて聞いてないよ〜。こんな雪壁どうやって下るの〜。

とはいえ決して困難というわけではありません。穏やかなブナの山で「平和」な山行ばかりしているので一瞬躊躇はしましたし時間はかかりましたが、翌日の守門に向けていいウォーミングアップとなりました。

ようやくリーチの姫へ、最後の登りとなりました。そのとき丸山岳のミニチュア版みたいと感じたことが意外でした。だだっ広い山頂は360度の展望です。どちらを向いても山また山が幾重にも連なっています。ブナの沢旅で登った雪山の半分以上が見渡せたのではないかな。それだけ愛着のある山域のど真ん中に姫は悠然とたたずんでおられました。

帰り道は自分たちのトレースで楽勝です。人のトレース頼みばかりしていてはダメですね。それに楽しさが違います!ブナ林の台地にもどってお泊まりしました。

前日が姫なら翌日は若殿かな。袴腰をめざしました。守門岳の隣に鋭く聳える山で標高だって10m足りないだけ。めったにできない雪稜体験、気持ちが高鳴ります。袴腰に一番乗りしました。もうお腹いっぱいで、目の前の守門岳まで進もうなんてこれっぽちも思いません。けっこうなナイフエッジの連続に見えますが、登った人の話では見かけほど悪くないとか。。。

テントサイトにもどり、ゆったりとした気分でティータイム。1時間ほどくつろぎ、姫と若殿の余韻に浸りました。いい山だったなあ〜。そして今度は自分なりのルートを作って黒姫から見た誰も行かない「あの山あの尾根」を巡りたいと思ったのでした。

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コメント

  1. mt-sam より:

    おや、ニアミスね♪゜・*:.。. .。.:*・♪

  2. akiko より:

    samさん

    27日にあの時の未完コース歩いてきましたよ〜
    姫の裏側にあの方の新しいトレースあり。

    おだてられて大雲沢開拓?ちょっと無理がありそう(笑)

  3. ぜいぜい より:

    akoさんはじめまして
    と書いた所で、もしかしたらはるか昔にコメントしたような記憶もあるのですが、
    新しいHPでははじめましてと記しておきます。

    守門 黒姫なんとクリーミーですてきな雪山ですね。
    いつもいつも沢や雪山ではakoさんのHPを参考にさせてもらっています。
    我家もお彼岸の連休に念願の日白山に行ってきました。
    山頂でテントを張っていつまでも展望を堪能しました。

    私は体力的に厳しいところなのですが、今は親子でお山を楽しんでいます。

  4. akiko より:

    ぜいぜいさん、コメントありがとうございます!

    コメントをもらうことは稀なので、ぜいぜいさんのことはしっかり覚えています。
    さすがに守門は雪の量が違ってまだまだきれいな雪山が楽しめそうですよ。
    HPを参考にしていただけてうれしいです♪

    日白山の展望もいいですよね。私も毎年一度は行きたい山です。
    最近は一人ぼっち山行が多いので、親子で山なんて羨ましい限りです。
    山って、気持ちさえあればそれなりにちゃんと応えてくれるところが魅力なのだと
    思っています。