旧約聖書まで登場の秘められた歴史の守屋山

昨年12月の雪山始めで中退した北八ヶ岳の周回コースを計画したのですが、前日にも少し時間ができたので、手軽に登れる守屋山へ。

山自体は半分以上がカラマツの植林で好みではなかったのですが、この山の売りは山頂の展望にあるとのこと。諏訪湖を眼下に八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、美ヶ原や車山の丘陵山地などが見渡せるのです。ルートもたくさんあって初心者でも手軽に登れる市民登山の山という感じでしょうか。南アルプス北端の山とも言われているらしいけれど、それはちょっと無理があるかなっていう感じ。

山頂が二つあって、稜線上は雪深く気持ちがよかったですよ。あいにく展望はイマイチでしたけど。

と、これ以上はとくに書くこともないので、ちっと違う角度から守屋山のことを紹介してみようと思います。すべて編集なしの抜萃で、はっきりいって「手抜き」なのはご容赦を。もちろんどう捉えるかは各人の自由。でも、山って、人のイマジネーションを3D的に膨らませる偉大な力を持っていると思いませんか。

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『諏訪大社の神体山である。諏訪大社の構造や神事に、古代イスラエルや旧約聖書の記述に類似した点があり、中東、中央アジア方面から信仰が伝播した可能性を指摘する研究家もいる。 ちなみに聖書中にも、モリヤという山が登場し、重要視されている』(Wikipediaから)

『この山と諏訪湖の間にはご存知諏訪大社が祀られているが、その大社には本殿がない。なぜかといえば、大社の南に聳える守屋山そのものがご神体であり、昔から観天望気や雨乞い祈願の山としても崇められてきた。雨乞いには東峰にある守屋神社奥宮の石祠を谷へつき落とし、神の怒りをかって雨を降らせてもらったといういささか乱暴な伝承もある。、現在は落とされないように堅固な鉄の柵で守られている。』(上の写真)信濃新聞社 信州山岳ガイドより

『前宮の祭神は、正式には「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」とされている。しかし、諏訪地方で民衆が古くから信仰している諏訪大社前宮の神は、この神ではない。諏訪の神は「ミサクチ神」である。長野県茅野市発行の『神長官守矢(じんちょうもりや)史料館のしおり』は、
「諏訪大社の祭政は・・・・ミサクチ神を中心に営まれている」
と述べている。諏訪大社の「御頭祭」は、このミサクチ神の祭である。
「ミサクチ神」は、漢字では「御佐口神」と書いたり、「三社口神」「御社宮司神」「佐久神」「射軍神」「尺神」などと書いたりする。しかし定説はない。いずれも当て字であって、元来は外来語と思われる。
諏訪大社はまた、「モリヤ山」(守屋山)と呼ばれる山のふもとにある。かつてアブラハムがイサクを捧げようとした「モリヤの地」も、小高い山であることが思い起こされる。
この守屋山(モリヤ山)のふもとの諏訪大社で、御頭祭が行なわれている。
さらには、「御頭祭」を古来つかさどってきた人々の名を、「モリヤ家」(守矢家)という。モリヤ山(守屋山)は、モリヤ家(守矢家)の聖地である。
今日、諏訪大社と言うと、一般には「御頭祭」よりも、「御柱祭(おんばしらさい)」を思い浮かべる人のほうが多いであろう。巨大な柱をめぐるこの祭には、多くの人が集まる。
それに比べて「御頭祭」は、今日はそれほど盛大ではない。しかし古来、それは諏訪大社で最も重んじられていた祭であった。御頭祭は、古い時代には非常に盛大に行なわれた。
御頭祭は、毎年四月一五日に行なわれる。この祭の様子が、聖書に記されたイサク奉献の伝承に、驚くほどよく似ているのである。

もっと読みたければ:http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/096suwa.htm

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コメント

  1. 石川幸夫 より:

    long出張の後なのにあちこちお疲れ様です。
    「諏訪神社と古代イスラエル」ねえ、、、竹内文書の中に日本の神道の原点は古代イスラエルであるとの記述があったのを思い出してなるほどと思っちゃった。ただ竹内文書も宮下文書も東日流外三郡誌も認めているのは現在は一部の人だけなんですよね。
    特に東日流外三郡誌は古田武彦氏が支持していたんだけど裁判までやって結局、紛い物ということになりました。古田武彦の邪馬台国に関する著書は個人的には面白かったんだけど残念でした。
    いわき市の古本屋に古文書の「秀真伝」が出てるんだけど買ったほうがいいのか買わないほうがいいのか悩みます。
    今日は数か月ぶりに安達太良に行ってきました。足はまだ完治してないけど緊急事態が発生して急遽登ることになったので、、、
    帰ってきたら足の筋肉がピクピク痙攣してます。少しトレーニングが必要ですね。

    アドレスが変わりました。

  2. akiko より:

    yukiさん、意外なコメント!

    展望がイマイチだったせいか、山については取り立てて書くこともなかったので、守屋山にまつわるちょっと変わった歴史観を紹介して遊んでみたんです。
    竹内文書とか宮下文書とかチンプンカンプンですが、「そういう説」がいろんなところにあるんですね。なにか共通の底流のようなものがあるのでしょうか。今の定説も、いつか新事実が発見されて覆される可能性もあるだろうし。でも悩んでいる古文書は買わなくてもいいかも(笑)

    それはさておいて足の具合のことは気になっていましたが、まだ時間がかかりそうですね。ハイキングはいいリハビリトレーニングですよ!
    アドレスの変更は了解です。