ブナの樹氷と山頂の夜景

会いたかった♪ 会いたかった♪ 会いたかった♪ Yes!〜

ようやく実現した樹氷のブナの森歩きで、思わずこんな歌詞が頭の中でヘビーローテーションしていました。もっとしっとりとしたメロディーが出てくればよかったのに、きっと気持ちが高揚してうれしくてしょうがなかったのでしょう。(まあ、松田聖子の「あなたに逢いたくて」とかが出なくてホッ。でも、だからといってYes!とさけぶ彼女達が好きというわけではありませんからね)

今年初めてのブナの山旅に行ってきました。今シーズンの東北はずっと悪天続きで気をもんだのですが、ベストコンディションとは言わないまでも、風もなく穏やかな天候で青空もちょっと挨拶に来てくれました。

ガスが立ちこめるブナの森はとても幻想的で神々しい美しさでした。そして突然太陽が差し込み、光景が一変。2日間とも、こんな風に天候はめまぐるしく変化しました。そしてその度に、同じ山、同じ森とは思えない景色が目の前に広がり、私たちを魅了したのでした。

積雪の状態がわからなかったので控えめな計画をたてました。南面白山をへて桶ノ沢源頭部でテント泊とし、翌日空身で大東岳に登って往路を戻るというものです。ところがいくつかの幸運が重なり、大東岳に登って山頂でテントを張って泊まるという予想もしていなかった展開となりました。厳冬期に東北の山の山頂でテント泊です!

二口山塊の雄といわれる大東岳。百名山の物差しではまったく問題外の標高ですが、どっしりとした山容の独立峰で、なによりも全山ブナの山なのです。帰路、南面白山からみた大東岳は雲海に浮かぶ天空の城のよう。あのテッペンにテントを張って夜を過ごし、山形平野のきらめく夜景に目を奪われたことをいつまでも忘れないでしょう。

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