たなからぼたもち大菩薩嶺

自分でも予想外の展開で大菩薩嶺に登ってきました。ことの顛末はというと・・・

1月17−18日は恒例となっている大学時代の友人達とのグダグダ温泉旅行の予定が随分前から入っていて、幹事さんからは欠席やキャンセル厳禁と、きつ〜く言われていました。行き先も連絡を受けてはいたのですが、(大きな声ではいえないけれど)どこでもよかったので、山梨のひなびた温泉らしいという程度の認識。(大きな声では言えないけれど)ずっと悪天続きの行きたい山の天気がよかったら、しゃくだな〜なんて不謹慎な気持ちもちらり。

ところが今年に入って最終確認の連絡で、送迎バスに乗り遅れたら路線バスで来ること、停留所は大菩薩峠登山口とのこと。ええっ。と、ここで急に目が覚めて、あらためて行き先を確認した所、裂石温泉の曇峰荘とありました。登山口の目の前の温泉なんだ〜。翌日山に登らない手はありません。なぜ大菩薩嶺に登るのか。なぜならそこに大菩薩嶺があるから・・・なんて、聞いたことあるような台詞だけれど、今回はそれがホントのところでした。

とはいえ、先週はずっと地方出張で温泉旅行前日も最終電車で真夜中の帰宅。ちょっとしんどいかな〜、やっぱり日曜日は休養かな〜、迷いました。でもその時1年前の蓼科旅行を思い出したんです。同じ友人達と忘年会で蓼科に行って翌日ピラタスロープウェイに乗って山頂駅でちょっとブラブラ。雪山装備の登山者に混じり、こちらはだらけた観光客でした。その時自分がみじめに思えたことを。

今年は日和らないと、「新年の誓い」をたてたばかり。せめて山行の準備だけはして行こうと、夜中にゴソゴソ支度をすませました。備えあれば憂いなし、ですもんね。

温泉宿は「秘湯を守る会」の会員宿らしく、友人の一組は「秘湯めぐり」旅行を夫婦で楽しんでスタンプ集めをしてました。10個たまると一ヶ所タダになるらしい。沢登りで立ち寄るような温泉は「秘湯」が多いので、スタンプをみると意図せずけっこう行っていることがわかりました。友人曰く、温泉選びに悩まないから「秘湯めぐり」は楽なのだとのこと。なるほどね、百名山巡りと同じだな〜なんて、思ってしまいました。

久しぶりに10人が集まって、いい歳の大人が学生時代と変わらないたわいのない話に興じながら楽しく食事をして温泉に浸かって、いつもとは毛色の違う非日常のひとときを過ごしました。私は前日の寝不足とあまり飲めないお酒をたくさん飲んだため一人寝こけてしまったのですが、おかげで翌朝はバッチリ。特別に作ってもらったおにぎりをほおばり、同室の友人に見送られて宿を出ました。

事前の山岳予報では晴れながら強風警戒だったのですが、大菩薩峠にでて稜線を歩いたときはそよ風程度。この上ない快晴の雪山歩きができました。このときも、ああやっぱり来て良かったと、しみじみ思いました。

9月に小室川を遡行して稜線に抜けたときの人の多さに驚いたのですが、さすがに今の時期は車も上まであがれないせいか、それほどの人出もなく、みなさんしっかりと雪山装備です。そう、大菩薩嶺は雪山気分ではなく雪山なのです。冬も晴れていることが多いし、都心からも行きやすいし、危ない所もないので、とてもいい雪山初心者の山だと思いました。

今年に入ってからは毎回富士山を見ながらの山歩き。大菩薩嶺でも堪能しました。もう1年分楽しんだ気分です。

そろそろブナの森歩きがしたいなあ〜

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コメント

  1. yukiko より:

     大菩薩峠の雪山登山、お疲れ様でした。無事ご帰還で何よりです。
     素晴らしい絶景と雪景色を写真で楽しませていただき、ありがとうございました♡ 自分で登らないと味わえない景色ですね!
     
     私も今年は蕎麦打ち三段を目指し、蕎麦前が過ぎないよう自粛したいと思います。
     これからもHP楽しみにしていますね♡
      

  2. akiko より:

    yukikoさん、コメントありがとう〜

    おかげで自分からは行きそうにない大菩薩峠に行って、富士山と南アルプスの山並みを楽しんでこれました。
    これも幹事さんのおかげですよね。

    私ももう歳なので、これからは「秘湯」とハイキングを組み合わせてのんびりと山旅を楽しみたいと思ってます。

    帰りに塩山駅前でお蕎麦食べたけど、yukikoさんの打ったのもいつか食べてみたいなあ〜

  3. yukiko より:

     早いもので裂石温泉の旅から10日経過、昨日書店で良い本を買ったのでお知らせします。「秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド」今年元旦に山と渓谷社から出版されました。日本秘湯を守る会監修で、山歩き情報もたっぷり掲載されています。私も温泉を駆け巡るだけではなく、山の名前くらい覚えないといけませんね。
     ところでこの2月~3月にかけて、県内の酒蔵で酒造り体験をすることになりました。やっぱり蕎麦前に惹かれてしまう私!お蕎麦も蕎麦前もごちそうできるよう研鑽いたします。

  4. akiko より:

    「秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド」タイトルからしてそそられますね〜
    さっそく明日仕事帰りに本屋さんによってみます!
    yukikoさんも本格的な蕎麦修行の道にまっしぐら、いいですね〜。
    応援してるので、この道をきわめてください。楽しみにしてますね。