駆け抜けた丹沢

週末は青空が広がるという。ならば沢に行きたいと最初は思ったけれど、山トモがあいにくのNG。以前だったら一人でも行ける沢に出かけただろう。丹沢でも数えてみたらすでに6本の沢に単独入渓している。今回も少し迷った。6月初めの沢始めは身体がぎこちなかったので、トレーニングをかねて近場の沢へ行こうかな。

でも沢はこれからいつでも行ける。今の時期に一人だからこそできることがある。ずっと前からいつかやってみたいと思っていた丹沢主稜の日帰り縦走だ。五月中旬にも頭をよぎったけれどブランク後にいきなりでは不安だったので丹沢三峰に行った。夏は暑くてつらそうだし、季節がいい秋は日が短い。だから行くならば日が長い5〜6月がいい。もう少し早ければシロヤシオやミツバツツジも楽しめたのだけれど、先週は雨だった。など、一応立派な理由を並べて行くなら今でしょ!となった。

さて、西丹と大倉のどちらを起点としたらいいのかが次の課題。大倉から出発すれば7時から歩けるけれど西丹沢からだと始発のバスでも出発は8時半。当然大倉発になびくが、後半の体調やバスの頻度などを考えると大倉に下る方が精神的に落ち着く。いざとなれば山小屋もたくさんあるし、万一暗くなっても人里近く歩き慣れているので安心。

ということで段取りをつけた。日和らないように友人に決行メールも送った。日和ってもいいよとの返信をもらい、かえって頑張ろうという気になった。そしてよく歩いた。体調はそれほど良好でなく辛かったけれど、この辛さがなかば自虐的快感をもたらした。そう、これは私のカタルシス山行となったのだった。

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