沢シーズンの始まり

先週の船形山縦走で区切りをつけ、いよいよ沢シーズンへ。もう6月になってしまったが、去年もそうだった。以前は沢シーズンの到来が待ち遠しくて3月4月に丹沢の沢に出かけていたが、最近の私の山行カレンダーは雪国モードになりつつある。

このところ異常に暑い日が続いており、さすがに沢に行こうという気分になってきた。ちょうど季節も夏に変わった6月1日の日曜日、奥多摩の日陰名栗沢で軽めの沢始めをしようといつもの山仲間と出かけて来た。

ところがなにしろ半年ぶりの沢なので、入渓前のアプローチからドキドキしてしまう。沢自体は日本庭園風のしっとりとした雰囲気の「何もない」沢だ。けれど空はこの上なく晴れ渡り、いまだ新緑がまぶしいほどに美しかった。

おどろいたことに沢は途中から分厚い雪渓に覆われていた。なんとかやり過ごしたが、その後は大雪の影響か荒れていた。そしていつのまにか二人とも頭上の大木観測モードに。今年は多くの沢が荒れているようだ。それでも樹林の美しいバリエーションルートと思えば悪くない。終始グリーンシャワーを浴びながらヤブもなくすっきりと石尾根に抜けた。

今回のハイライトはむしろ下山路にとったヤケト尾根だったかもしれない。登山道のない長くてルートも判然としない尾根で読図がけっこう難しかったが、中腹に広がるブナ林が想像を超える素晴らしさ。夢見心地で歩いたが、最後は落ち葉のつもった急斜面のトラバース道が悪夢のようだった。

軽い沢始めのつもりが行動時間10時間の予想以上にハードなコースだったが、雪渓処理に大木ウオッチング、ワラビにヒラタケの大収穫、すてきなブナの森の出合いなど、充実したシーズン始めとなった。

日陰名栗沢OLYMPUS DIGITAL CAMERA日陰名栗沢10日陰名栗沢12

追記:

沢始めに合わせてトップページの写真も変えました。6月初旬のブナの沢旅の一こまです。できれば今年また行きたい穏やかですてきな沢でした。

あと1週間でこれまで活用して来たヤフーの各種サービスがほとんど停止になるようです。今年に入ってHPをつくりかえた時、ゲストブックだけはヤフーのものを引き継ぎました。これが使えなくなります。かわりにコメント欄を作ることもできるのですが、それほど書き込みがあるわけでないし、とりあえず何もしないことにしました。なにかアドバイスなどがあれば聞かせてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする