休養の日曜日雑感

3月16日のバラ

今日は3月16日の日曜日。普段なら山に行っていますが、今日16日の日曜日は家ですごしました。そしてブルーのバラを買いました。めずらしい色なので花やさんに聞いてみたところ、つぼみのバラを染料を入れた水に浸して染め上げたのだそうです。ふう~ん、いろいろなことができるのだなあ~。天然ではないのが少し残念だけれど、とてもきれいだったので5本買いましたが、あとて7本にすればよかったかな、と。

などと、いつもとトーンの違うつれづれ日記ですが、じつは膝に違和感があって休養することにしたのでした。これまでも何年かごとに膝の具合が悪くなっていましたが、養生してなんとかやり過ごしてきました。天気のいい日曜日に家にいるのは気分的によくないのですが、来週は久し振りにテント山行を予定していて楽しみなも交流があります。その上明日から熊本に温泉旅行。おじさんの後輩になるのだと少しハードルをあげて受験勉強を頑張った姪への合格祝いなのです。

最近は何が何でも毎週山に出かけていましたが、たまには休むのも悪くないですね(って、自分に言い聞かせています)。後回しにしていた雑用が片付きました。ずっと中断していたやりかけの木暮理太郎の入力作業を終わらせてスッキリしました。作業を終えた作品の一つ「二、三の山名について」は結構学術的なのですが、富士山とか両神山などの山名由来はとても興味深いです。

先週は民族文化影像研究所が主催する上映会に参加しました。そのことを雑記帳に書こうと思いながら時間がないとかの口実で1週間がたってしまいましたが、簡単に紹介しておきたいと思います。今回は福島と宮城県境の摺上川上流の茂庭地区の、沢と山に深く結びついた生活の歴史を伝える人々の暮らしと炭焼きを記録した映像、「奥茂庭」と「茂庭の炭焼き」の2本が上映されました。

ダムに水没する山村の記録映像に興味を持つようになったのは沢歩きのおかげです。今回はまず摺上川上流に目がとまりました。摺上川といえば、ナメの美しい支流を多く抱える川です。ブナの沢旅をはじめたばかりの2007年秋に叶堂沢を遡行したのは摺上ダムの完成直後でした。真新しい巨大構造物に驚いたことを覚えています。そして立ち寄った日帰り温泉は「もにわの湯」。地元の人たちでにぎわっていたのですが、そのときはダム湖で移転を強いられた人々の生活には思いが至りませんでした。

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1年前の「越後奥三面−山に生かされた日々」につづき、ダム建設により失われていく山村集落の生活を四季をとおして綴った貴重な記憶の記録がここにもありました。

興味深い映像で、なんとか時間をやりくりして参加してよかったと思いました。今回は2本見たのですが、その他にも独特の織物「しなだ織り」や焼き畑など全5作品が順次上映されるそうです。ただ、一般の参加者は私を含めたった3人。もったいないけど、なにしろ地味な記録ですからねー。沢登りのおかげです。

沢登りといえば、福島登高会が1980年代前半に摺上川上流の沢をかなり徹底的に調査遡行している記録も素晴らしい試みで、じつはその古い記録をたよりにブナの沢旅的な遡行計画を昨年立てたのですが、悪天で変更を余儀なくされました。できれば今年トライしたいと思っています。

と、まとまりのない話になりましたが、今日は家で寄り添った日でした。

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