ブナの沢旅ブナの沢旅
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カテゴリー:雑記帳
2018.03.28
上越国境稜線の山旅と鈴木牧之の「北越雪譜」

今回二度目の上越国境稜線の山旅を計画したとき、いい機会なので塩沢の鈴木牧之記念館を訪れることにしました。以前から是非行きたいと思っており、越後湯沢までは雪山で度々下車することがあったのですが、時間の余裕がなくて実現しませんでした。

今の自分の強みは時間があることです。時間があるので天気予報を見ながら日程を決めることができるし、予備日も自由にとることができます。今回は春休み山行と称して少し贅沢に日程を組み、下山後は温泉に泊まり翌日鈴木牧之記念館を含め越後塩沢を観光するプランを立てました。

越後湯沢や塩沢の地元の人に、上越国境稜線を縦走してきたといっても誰もピンとこないのですが、巻機山に行ってきたというとみなさんすぐに反応して喜んでくれるのは意外でした。登ってくれてありがとうとまで言われてしまいました。さらに牧之記念館に行きたいと伝えるとその喜びようはただならず、「北越雪譜」を読んで面白かったと伝えるに至っては、感激してくれるのでした。

これまで山のことしか興味を持たなかったために無知だったのですが、魚沼の塩沢町は郷土の誇れる鈴木牧之と「北越雪譜」を軸に町おこしを行っていました。何年かまえに旧三国街道を牧之通りと命名して景観保全地区に指定し、沿道の住民や商店も参加して統一性のある街並みを再現。さらに各家や通りのいたるところに「北越雪譜」の世界を記述した掲示板のようなものがかけられてあります。電柱も地中化してありとてもきれいな街並みとなっています。

街並み保存の町おこしといえば会津の大内宿が有名ですが、保存された茅葺きの民家はみな土産物店や食堂になって観光地化しています。塩沢の街並みは再現されたものとはいえ、一般の家だったり商店だったりと観光化というより地域に密着して機能している街並みでした。

鈴木牧之の生誕地とある酒屋さんに入ると、おばあさんが対応してくれてうれしそうに話を聞かせてくれました。もうずいぶん前に生家の家は解体されたのだけれど、その時に太い梁を保存し、それが現行の店の梁として使われていると、天井の見事な梁を説明してくれました。もう一件鈴木牧之の親戚の子孫が経営している酒屋さんを教えてもらったのですが、あいにく定休日でした。せっかくなので記念に牧之が命名したという「鶴齢」というお酒を買いました。もったいなくてまだ飲んでいません。

地元の信用金庫本店も「両替」屋としてレトロな雰囲気の素敵な建物でした。小さいながら地域に根ざした金融機関の心意気が伝わります。その他書き出したらきりがないのですが、みなさん山で近くに行く機会はあると思います。その際には是非塩沢の街にも足を運んでみてください。

塩沢からは坂戸山や金城山が間近で、その背後に地元の人が言う巻機山が聳えています。ただ、顕著に見える二つの峰は割引岳とにせ巻機のようです。まあ、全部ひっくるめて郷土が誇る巻機山なのです。

 

 



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2018.03.15
二つの面白山を繋ぐブナの逍遥山歩き@宮城山形県境尾根

先週の土合駅に続き、駅から馬蹄形登山の第二弾と銘打って、仙山線の面白山高原駅を起点に面白山から南面白山という宮城山形県境尾根を歩いてきました。登山道はあるのですがなぜか積雪期の記録がありません。月並みな言い方ですが期待に胸を膨らませての山歩きでした。

無雪期の日が長い時期ならば日帰りも可能ですが、雪山となるとよほどの健脚でないと日帰りは難しいでしょう。でも地元の登山者は山に恵まれているせいか、この位の規模の山だとわざわざテント山行はしないようで、そのために冬は通しで歩かれていないのかもしれません(と、勝手に推測)。

実は5年ほど前にトライして中退しています。12月下旬のまだ雪の状態が中途半端だったせいか予定よりかなり時間がかかってしまい、おまけに日が短い時期だったので翌日途中からエスケープしたのでした。

そういえば先週の赤沢山から白毛門も中退ではないけれど、悪天で展望がなかったための再トライでした。この頃は山の終活にむけて過去の宿題を一つずつやり遂げているような気がしなくもありません。(と、これは半ば自虐的冗談ですが一抹の真理でもありますwww)

詳細記録は後日に改めて掲載しますが、どうしてもっと歩かれないのか、もったいないと思うほど素晴らしい山歩きとなりました。とくにブナの森歩きを愛する者にとっては至福の時間と空間でした。面白山から尾根が南に向かっているところは小さな鋭鋒のアップダウンがつづくピリリと辛い小粒の山椒的山容で、久しぶりにバックステップしたりピッケルが活躍しました。きっと夏道を歩いたことのある人は、そんなところあるかなあと思うかもしれませんね。

ところが奥新川峠を越え大東岳の山麓に近づくと山容はゆったりたおやかに複雑に周りくねり、極上のブナ林がひろがるのです。小さなポコに乗り上げるたびに感嘆の連続でした。これは雪で全てが隠れる積雪期でしか見ることができない景色なのだろうと思います。(思いすぎかもしれませんが)きっと誰も見たことのない景色なのかもしれないと、感慨深い思いでした。

3年前の1月は好天に助けられ南面白山から進んで大東岳の山頂に泊まったのですが、その先には進まず往路を戻りました。今回ようやく、5年前に撤退した地点と大東岳麓の地点までの未踏ルートを埋め、再び南面白山をへて面白山高原駅まで周回することができました。小さな、ささやかなことですが、ブナの沢旅なりのこだわりなのでした。

 



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2018.03.05
赤沢山から白毛門へ11年ぶりの再訪

どの山も快晴に恵まれた週末の二日間。平日山行がモットーのブナの沢旅とはいえ、このチャンスを逃すわけにはいきません。でも賑やか過ぎる山も苦手です。そこで静かな山歩きが期待でる地味な周回コースを山中一泊で歩いてきました。赤沢山から白毛門につながる小さな尾根は、白毛門の登山道から谷を挟んで対岸に見える地味な山並みです。山肌は黒々とした針葉樹。どうみても魅力的には見えないのですが、山並みの反対側はブナ林で、南会津の山を彷彿させるものがありました。奥利根方面の展望もよく、予想外に魅力のある好ルートなのです。

自力で雪山に行くようになった2007年の3月に初めてこのコースを歩きました。当時「岳人」に掲載された記事を読んだのがきっかけでした。でもあの時は天候が悪くてほとんど展望がありませんでした。歩き通した充実感はえられたものの、本当のよさはわからずじまいでした。

あれから何となく気になりながら、行きたい山がいろいろあって一度行ったところは後回しになって10年が経ちました。最近は体力も落ちてきているので、これまで行った山で気に入った所を巡り歩く山旅に移りつつあるところです。今回のように予定していなかったけれど天気がいいから急遽決める時など、交通の便や手軽さなどうってつけです。

ほんのお隣の谷川岳はものすごい人出のようでしたが、赤沢山から白毛門までの尾根歩きでは誰にも会わないしみじみとした山旅を楽しむことができました。11年前はガスの中を歩いたので今回の展望の良さには驚きの連続といっても言い過ぎでないほど。特に雨ヶ立から布引山、大烏帽子につづく稜線の美しさは格別でした。

東黒沢を詰めてウツボギ沢に下る丸山乗越は背丈以上の藪が全てかくれて広々としたステキな鞍部となっていました。11年前に来た時、「夏はブナの森を流れる沢をのぼり、冬はその源頭の稜線を歩く。これが自分のスタイルかなと感じられた有意義な山行となった」と記録にかいたのですが、ブナの沢旅の山行スタイルはここから出発したといえるのです。

ということで、とってもよかったのだけれど、白毛門からの下りは気温が高くて雪がグズグズ状態。雪山で何度か登っていますが、こんなに悪かったことは初めて。それとも自分の衰えのせいなのかしら。。。今度行くなら逆コースで白毛門は登ったほうがいいと思いながら帰ってきました。

 



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2018.02.04
近況報告:ようやく雪山へ@船形山

昨年の12月からしばらく山行記録がとだえていました。簡単にその間の状況を振り返ってみます。12月の初旬に2回目の白内障手術後はしばらく休養し、後半にまずは足慣らしに丹沢三峰へ。体調が悪いわけでもないのにしばらく歩かなかったので、歩きがいのあるコースを選んだのでした。天気は予報に反して稜線はガスっていましたが、ブナの霧氷が幻想的でそれなりにすてきでした。

その後年内に雪山始めをしたくて、下旬に白毛門に行きました。雪はまだそれほどなくて下は岩と雪のミックスでかえって歩きにくく、持って行ったスノーシューも出番がありませんでした。この時はあまり調子が良くなくて山頂まで行かずに最後の急登の前で引き返しました。

2017年は後半、別途取り組まなければならない活動や医療処置、肩の不調などもあって気持ち的には中途半端な年になった気分でした。年が明けてからは天候不調でなかなか雪山へ足が向かず、トレーニングを兼ねた近場の山歩きをしながらタイミングを見計らっていました。

体力は年々低下しているので、テント山行もあと何年できるかと思わざるをえない状況です。まだ気力はあるので今年はもっと山に気持ちを向けてしっかり計画をたてて、もっと自分らしいブナの沢旅らしい山行をしたいと思っています。何しろ昨年は時間というより気持ちの余裕がなくて、いつも付け焼き刃的な安易な計画の山行が多かったから。

そんな状況のなか、ようやく好機到来となりました。積雪が多すぎるところは自分の手にあまるので、適度なラッセルでブナの森歩きが楽しめる山を選び、船形山へ行ってきました。山頂小屋で泊まって小さく周回するコースです。

時間はかかりましたが予定通りに歩くことができました。真っ青な空とブナの樹氷にあえたし、快晴からホワイトアウト状態までいろいろな天候を短い時間の中で体験できた会心の山行となりました。それにしても、小屋泊まり、中でテントを張っても寒かった!

 

 

 



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2017.11.09
沢納めで足尾の沢へ

どうしても沢納めでけじめをつけたくて、故障をおして沢へ向かいました。歩く沢ならいいだろうという理屈で、以前からシーズン始めか終わりに行こうと思っていた足尾の手焼沢へ。沢を下降するのは肩の負担が大きそうなので登山道のない尾根を下りました。

手焼き沢は特徴のある滝があるわけでもなく一般的には平凡な沢と言われるのでしょうが、終始開けて明るい溪相が好ましく感じられました。故障者や中高年にやさしい沢で、とても心が和みました。これからはこういう沢を見つけて歩けば、もうちょっとは沢旅が楽しめそうです。

とても水がきれいな沢で、たしかに魚も何度か見られました。詰めもすっきりしていて快適でした。手焼沢を遡行する人たちは隣の長手沢を下降するのが定番のようですが、二つの沢の中間尾根を下ってみました。結果沢を下るよりよかったかもしれません。とても展望の良い小さなポコで日向ぼっこ。尾根は薄い踏み跡があり、途中からはテープもでてきてある程度歩かれているようでした。だってとても快適でしたから。。

一箇所だけ沢が尾根に食い込んでいる「略奪点」のところと、そのあとの何本かに分かれる細かい尾根の見極めが読図の要注意点でしたが、最後は鉄塔の巡視路を下って手焼沢出合にもどりました。最高の青空もめぐまれ、とてもいい沢納めになりました。

 



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2017.11.04
故障者の越す峠@八十里越

かつて戊辰戦争で新政府軍と戦った長岡藩の家老河井継之助は、長岡城の攻防戦で負傷し会津若松へと敗走しました。その敗走路である八十里越の里が見える場所で、継之助が「八十里、腰抜け武士の越す峠」とつぶやいたと言われていることはよく知られている逸話です。

本来なら沢納めの時期なのですが、何しろこちらも肩を「負傷」している故障者なものですから沢はあきらめました。けれど歩くのは大丈夫なので、どうしても山に泊まりに行きたいと思い、八十里越を思い立ったのでした。

八十里越は10年近く前に歩いています。その時は新緑まばゆい山旅でした。日がながい時期だったので、日帰りで越後から只見に抜けました。とても印象深い山歩きだったので、今度はゆっくりと2日かけて紅葉の時期に歩きたいと思ったものでした。それからはや10年という月日が流れました。故障者となったおかげとでもいえるでしょうか。

天気もまずまずで、紅葉の最盛期は過ぎていましたがなかなか味わい深い山旅となりました。落葉のおかげで前回は新緑に覆われて見えなかった山並みの展望がたくさん得られて新鮮でした。おかげでいろいろな変化が感じられ、八十里越は秋がいいと思いました。前回ハグしたブナの大木にも再会できてうれしかったです。

なぜか山にいる時は肩の痛みをあまり感じないのですよね。だからって無理しないようにいたわりながら歩いたので、2日間たっぷり時間がかかりました。だからかえって味わい深い山旅になったともいえるわけで、今も余韻をかみしめているところです。

詳細は後日に。。。

 

 

同じ場所でとった新緑は2008年6月1日のもの、紅葉は2017年11月1日のものです。



2 Comments

  1. こんにちは。 間違って足尾の沢へコメント入れてしまい済みません。
    紅葉のブナ林きれいですね。
    昔はこの峠道を会津から越後に『からむし』を背負って運んだのでしょうか?。

    本、高桑 信一さんの古道巡礼に、八十里越―会津と越後を結んだ歴史の街道記録が
    載っていました。地名・山名もイメージ出ないので斜め見しました。
    同じ本に、米沢街道、大峠―海と山をむすぶ生命線、塩の道 記録も有り、こちらは
    興味深く読みました。この本、ルート略図等イラストが柔らかく良いです。

    オラの在所、①長井~小国町(西山新道)、②小国町~村上市(柳生戸街道)で海に出ます。
    塩の道、絹の道とも言われています。 ※絹(あおそ・からむし)
    ②ルートの県境付近に烏帽子岩が有り、岩峰を巻くようにトラバースします。

    11月末に目の手術を受けます。年内の登山は禁止になり更に目なので、本、PCと好きな
    3つがダメになるようで、それを思うと今からユウウツな気持ちになります。

    オラの在所は白くなってきました。
    これからの天気は関東が良いですね。山を楽しんで下さい。

    Comment by okusan — 2017年11月21日 @ 2:48 PM
  2. okusanさん

    コメントをありがとうございます。この欄があることを忘れてしまいそうなほど久しぶりのコメントをいただいたのでうれしかったです。
    八十里越では、あらためてしみじみといい山旅ができたと思いました。

    「古道巡礼」は好きな本で、仙北街道などは触発されて歩きました。できたらみんな歩いてみたいと思っていて、okusanさんの在所の塩の道、絹の道も興味深いですね。最近は歳のせいか、ますます歴史の古道に惹かれます。

    私も来月初めに目の手術です!しばらく山にいけなくなりますが、その間に季節はすっかり雪山になりますね。それまでにぜひブナの霧氷に会いたいと思うのですが、なかなかタイミングがむずかしいです。またのぞきに来てくださいね。

    Comment by akiko — 2017年11月22日 @ 9:55 AM

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2017.10.25
ままならない日々

このところ山から遠ざかった生活をしてました。そういえば、理由は違うけれど夏もそうでした。気持ちが薄らいだわけじゃないのだけれど、いろいろありましてね。。

10月中旬に自分にとっては大切な、ある行事の主催者となってその準備に追われていました。ちょうど同じ時期、しばらく前から違和感があった肩の痛みがはっきりして医者に行ったところ、肩腱板断裂という恐ろしげな名前の診断。それほど深刻ではなさそうなのだけど、基本的には治らないらしいのです。水を抜いてもらって少し楽にはなったのですが、滝を登ったり藪を漕いだりするのはもう無理かもしれません。

先生には、沢はともかく山歩きは続けたいと訴えたところ、肩の専門医に紹介状をかいてくれました。近いうちに診てもらいます。こんなわけですから、ブナの沢旅もこれからどうなるか、ちょっと先行き不透明です。

あれもこれも老いていくことと関係しているのでしょうね。こればかりは避けられません。とはいえ悲観ばかりしてもしょうがないし、痛いのは右肩だけなので、気分転換をかねて谷川岳へハイキングに行ってきました。

台風による大雨は山に雪を降らせたようで、山頂付近は雪景色でした。滝雲が出たり引いたり、青空が出たりガスで真っ白になったりとめまぐるしく天候が変わりましたが、いろいろな姿をみることができました。このくらいの山登りなら、まだ大丈夫そうです。と、今回はすごっく弱気なつぶやきになってしまいました。まあ、たまにはそれもよし。。。

 

山頂に「修行」に来たという真言宗の青年集団がいたので、修行でロープーウェイ登山はないでしょ、西黒尾根を登らなきゃと喝をいれたところ、お供え物のメロンを分けてくれました。(^-^)



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2017.09.19
ヘッデン下降になった丸山岳

9月の三連休は台風の影響で、多くの山行が計画の変更を余儀なくされたかと思います。私たちもそうでした。ただ、歳をとると失うものが多いけれど、少しは得るものもあります。山行にとってそれはかなり大事な要素で、時間の自由です。体力や技量はなくても天気を味方につければかなり心強いです。

そんなわけで今回は台風の進路を勘案して計画を前倒し、台風がやってくる前に下山しました。バリバリの現役さんには、こんなこといって、ゴメンナサイなんですけれど、みなさんもそのうちに。。。

ずっーと、丸山岳に行きたいと思っていました。今年の5月の連休にも考えたのですが、あの時は確保できる日数が1日足りなくてあきらめ、丸山岳へ向かう人たちをうらやましく見送りました。

とはいえ、すでに残雪期に2度と秋に大幽東の沢から1度訪れています。白い山と、草紅葉の山を目に焼き付けてきたので、青々とした緑の山にも行きたかったのです。今年は残雪が多いのと、8月の休養が重なったため、9月の半ばとなりました。

丸山岳の心象風景といえば、前山の池塘から臨んだ姿です。もう一度あの光景を見たくて頑張りました。へこたれて中退したくなかったので一番確実なルートのピストンとしました。でも見通しが甘かったのか勘違いなのか、メルガ股往復は東の沢〜メルガ股よりハードで、少しの間ですが、はじめてのヘッデン下降をするはめになりました。

けれど、いままでの何かもやもやした気持ちを払拭できた気がします。丸山岳はよく「秘峰」という言われ方をしますが、わたしが惹かれるのはそれだけではないのでしょうね。うまく言い表せないけれど、自分が山にむかう気持ちが集約されているのです。

最近は記録の更新が遅れがちですが、丸山岳もあまり遅くならないうちに書くつもりです。

 

(2009年10月)               (2017年9月)



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2017.09.13
山への想いを求めて・・・

しばらく更新が滞ってしまったので、まずは近況報告です。8月は一度も山に行きませんでした。行かなかったのではなく、行くことができなかったのでした。というのは、7月下旬に白内障の手術をしまして、お医者から術後1ヶ月は山を禁止されたからでした。術後は目の細菌感染が大敵なのです。だから沢なんてとんでもないわけです。

8月に沢に行けないなんて悲しいと最初は思いましたが、今年は天候不順のおかげで(というと顰蹙を買いそうですが)自宅静養もそれほどフラストレーションにはなりませんでした。

術後1ヶ月たった8月下旬、まずは足慣らしに丹沢の小さな沢に行き、続いて谷川方面へ。東黒沢を遡行して少し足を伸ばし、トレーニングを兼ねて宝川温泉まで歩きました。東黒沢はほんとに素敵な沢だということを改めて感じました。さあ、これで準備完了です。つづいて泊まりの沢を予定したのですが、第一候補の東北の沢は大雨の増水でとても行けそうにありませんでした。

あれこれ行き先を物色した挙句、久しぶりに足尾の泙川源流を歩いてきました。最近はいつも感じるのですが、以前よりも明らかに体力が落ちていてコースタイムがあてになりません。今回もそうでした。当初予定したコースを辿ると時間切れになりそうでした。最近は満足度のレベルがかなり下がっています。穏やかな沢をゆるゆると歩くだけで十分だと思ってしまうのです。夕暮れに、朝に、のんびりと焚き火をしてきました。

だから泙川源流遡行はそれなりに楽しかったです。コースを短くしたので余裕を持って下山できたし、時間が余ったので「吹き割の滝」なんぞの観光地に立ち寄ったりもしました。この滝、がちがちに観光地化していますが、一度は行ってみる価値があると思ったので、いい機会となりました。

こんな感じで、これからもゆるゆると沢旅を楽しみたいと思っていますが、問題は、以前のような「熱い想い」がうすれてしまい、そのために記録を書く意欲も薄れているのではないかという点です。自分の人生にとって山はなくてはならない存在であることはかわらないのに、何が変わってしまったのだろう。

そんなもやもやした気持ちを見直し、山への想いをもう一度呼びさましたいという気持ちを抱いて、つぎは私の沢旅の原点となる山に向かうことにしました。

 



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2017.07.14
沢登りな斜里岳

数年前に知床半島一の美溪といわれるモセカルベツ川を遡行したとき、順調に行けば三日目は斜里岳にも登れるなんていう甘い見通しを立てました。といえば結果は予想がつくと思いますが、遡行後の知床連山の縦走は素晴らしかったけれどハードで、下山は予備日の三日目となってしまいました。

そんなわけであの時に行けなかった斜里岳に行ってきました。最初からそのつもりだったわけではありませんが、仕事でためた飛行機のマイル利用期限が迫っていたので、ならば涼しい北海道へ、ならばあの時行きそびれた斜里岳へ、というわけでした。

斜里岳の登山道は沢沿いだし何度も渡渉をするのは知っていたのですが、かなり本格的な沢登りコースなのには驚きました。それも私好みの滑滝がつづくなかなかステキな沢でした。おまけに悪いところは沢沿いに登山道の巻き道があるので気楽です。沢靴を履いて行ったので、沢の中をどんどん登って行くことができました。冷涼感たっぷりで、ずっと滑滝が続いている印象です。

源頭部を抜けると斜里岳に続く稜線に乗り上げます。ここからは普通の登山道となりますが、チングルマやエゾツガザクラなどのお花が沢山咲いていて目を楽しませてくれました。

ただ、沢を離れてからは暑いことこの上ありません。暑さで空気が霞み山頂からの展望もイマイチだったのはちょっと残念。さらに尾根をたどる下山路も暑かったー。涼を求めて飛んだ北海道でしたが、なんとこの夏いちばんの暑さに見舞われていたのでした。

そんなわけで、暑さは想定外でしたが、沢コースでは予想以上にすばらしい沢登りを楽しむことができました。

 



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