ブナの沢旅ブナの沢旅
▲トップページへ
カテゴリー:雑記帳
2015.03.16
相性の悪い山

山岳予報では晴れマークだったんですけどね〜。

昨年12月の雪山始めで悪天のため中退した北八ヶ岳の北横岳〜大岳〜双子池を再度計画しました。好天でラッセルがなければ大丈夫のはずだったのですが、またしても悪天候に見舞われてしまいました。ガスだけなら頑張るつもりだったけれど、山頂の尾根に乗り上げるや恐ろしいまでの暴風。まあ、予報でもわかっていたことではあったのですが。。。

そく撤退です。だって立っていられないのですから。

なぜか北横岳に登るといつも悪天候に見舞われます。展望がいいらしいけどまだ見たことがありません。なんか北横とは相性が悪いよね、きっと愛していないからよね、などとブツブツ。たしかにちょっと邪見にしてます。ブナの沢旅ですから、ね。

じゃあ行かなきゃいいのに、となりますが、時と場合によっては消去法で浮上してしまうのです。じゃあ北八ツでもいいよとか、天気悪くても北八ツの樹林ハイキングなら大丈夫よね、とか。北八ツを愛する人からみたら失礼な言い草です。

だから山にも冷たく出迎えられるのです。ブナの山旅はいつもいい天気ですもの〜

まあ、そこまで自虐的になることもないと気を取り戻し、コースを変更して双子池を目指すことにしました。途中からはトレースもなくなり、まっさらな雪面を快適に進みました。時間もありそうなので前回好印象だった雨池に下り、そこから迂回ルートで双子池を目指すことにしました。3月中旬とはいえ、厳冬期さながらの容相で、雪質もサラサラ。気持ちいい〜といいながら、行きはよいよい・・・(帰りはこわい〜)

気付いたら、当然ながら時間がどんどん経過しているではないですか。ロープーウェイの最終時間をすっかり忘れてました!というわけで、双子池までたどり着けなかったけれど、気持ちのいい森歩きができました。これはこれでよかったことにして、急いで自分たちのトレースを戻り、なんとか最終便に間に合いました。

そして性懲りもなく、2度敗退したコースを新緑のときに歩いてケジメをつけようと思ったのでした。



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.03.15
旧約聖書まで登場の秘められた歴史の守屋山

昨年12月の雪山始めで中退した北八ヶ岳の周回コースを計画したのですが、前日にも少し時間ができたので、手軽に登れる守屋山へ。

山自体は半分以上がカラマツの植林で好みではなかったのですが、この山の売りは山頂の展望にあるとのこと。諏訪湖を眼下に八ヶ岳、南アルプス、中央アルプス、美ヶ原や車山の丘陵山地などが見渡せるのです。ルートもたくさんあって初心者でも手軽に登れる市民登山の山という感じでしょうか。南アルプス北端の山とも言われているらしいけれど、それはちょっと無理があるかなっていう感じ。

山頂が二つあって、稜線上は雪深く気持ちがよかったですよ。あいにく展望はイマイチでしたけど。

と、これ以上はとくに書くこともないので、ちっと違う角度から守屋山のことを紹介してみようと思います。すべて編集なしの抜萃で、はっきりいって「手抜き」なのはご容赦を。もちろんどう捉えるかは各人の自由。でも、山って、人のイマジネーションを3D的に膨らませる偉大な力を持っていると思いませんか。

moriya1moriya5moriya7

====================

『諏訪大社の神体山である。諏訪大社の構造や神事に、古代イスラエルや旧約聖書の記述に類似した点があり、中東、中央アジア方面から信仰が伝播した可能性を指摘する研究家もいる。 ちなみに聖書中にも、モリヤという山が登場し、重要視されている』(Wikipediaから)

『この山と諏訪湖の間にはご存知諏訪大社が祀られているが、その大社には本殿がない。なぜかといえば、大社の南に聳える守屋山そのものがご神体であり、昔から観天望気や雨乞い祈願の山としても崇められてきた。雨乞いには東峰にある守屋神社奥宮の石祠を谷へつき落とし、神の怒りをかって雨を降らせてもらったといういささか乱暴な伝承もある。、現在は落とされないように堅固な鉄の柵で守られている。』(上の写真)信濃新聞社 信州山岳ガイドより

『前宮の祭神は、正式には「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」とされている。しかし、諏訪地方で民衆が古くから信仰している諏訪大社前宮の神は、この神ではない。諏訪の神は「ミサクチ神」である。長野県茅野市発行の『神長官守矢(じんちょうもりや)史料館のしおり』は、
「諏訪大社の祭政は・・・・ミサクチ神を中心に営まれている」
と述べている。諏訪大社の「御頭祭」は、このミサクチ神の祭である。
「ミサクチ神」は、漢字では「御佐口神」と書いたり、「三社口神」「御社宮司神」「佐久神」「射軍神」「尺神」などと書いたりする。しかし定説はない。いずれも当て字であって、元来は外来語と思われる。
諏訪大社はまた、「モリヤ山」(守屋山)と呼ばれる山のふもとにある。かつてアブラハムがイサクを捧げようとした「モリヤの地」も、小高い山であることが思い起こされる。
この守屋山(モリヤ山)のふもとの諏訪大社で、御頭祭が行なわれている。
さらには、「御頭祭」を古来つかさどってきた人々の名を、「モリヤ家」(守矢家)という。モリヤ山(守屋山)は、モリヤ家(守矢家)の聖地である。
今日、諏訪大社と言うと、一般には「御頭祭」よりも、「御柱祭(おんばしらさい)」を思い浮かべる人のほうが多いであろう。巨大な柱をめぐるこの祭には、多くの人が集まる。
それに比べて「御頭祭」は、今日はそれほど盛大ではない。しかし古来、それは諏訪大社で最も重んじられていた祭であった。御頭祭は、古い時代には非常に盛大に行なわれた。
御頭祭は、毎年四月一五日に行なわれる。この祭の様子が、聖書に記されたイサク奉献の伝承に、驚くほどよく似ているのである。

もっと読みたければ:http://www2.biglobe.ne.jp/remnant/096suwa.htm



2 Comments

  1. long出張の後なのにあちこちお疲れ様です。
    「諏訪神社と古代イスラエル」ねえ、、、竹内文書の中に日本の神道の原点は古代イスラエルであるとの記述があったのを思い出してなるほどと思っちゃった。ただ竹内文書も宮下文書も東日流外三郡誌も認めているのは現在は一部の人だけなんですよね。
    特に東日流外三郡誌は古田武彦氏が支持していたんだけど裁判までやって結局、紛い物ということになりました。古田武彦の邪馬台国に関する著書は個人的には面白かったんだけど残念でした。
    いわき市の古本屋に古文書の「秀真伝」が出てるんだけど買ったほうがいいのか買わないほうがいいのか悩みます。
    今日は数か月ぶりに安達太良に行ってきました。足はまだ完治してないけど緊急事態が発生して急遽登ることになったので、、、
    帰ってきたら足の筋肉がピクピク痙攣してます。少しトレーニングが必要ですね。

    アドレスが変わりました。

    Comment by 石川幸夫 — 2015年3月15日 @ 7:05 PM
  2. yukiさん、意外なコメント!

    展望がイマイチだったせいか、山については取り立てて書くこともなかったので、守屋山にまつわるちょっと変わった歴史観を紹介して遊んでみたんです。
    竹内文書とか宮下文書とかチンプンカンプンですが、「そういう説」がいろんなところにあるんですね。なにか共通の底流のようなものがあるのでしょうか。今の定説も、いつか新事実が発見されて覆される可能性もあるだろうし。でも悩んでいる古文書は買わなくてもいいかも(笑)

    それはさておいて足の具合のことは気になっていましたが、まだ時間がかかりそうですね。ハイキングはいいリハビリトレーニングですよ!
    アドレスの変更は了解です。

    Comment by akiko — 2015年3月15日 @ 11:14 PM

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.03.09
有閑マダム風な山行記録作成の旅

今日はちょっと仙台まで牛タンを食べに行ってきましたのよ〜

それからおいしいコーヒーとケーキをいただきに長野まで足をのばしてみましたの〜

ほら、北陸新幹線が来週開通でしょ。MI DO RI とかいう新しい駅ビルができて、すてきなお店がたくさん入ってるって聞いたんですもの〜

 

などと、有閑マダム風にふざけて書いてみましたが、これはほんとうの1日なんです。ことの顛末はというと・・・

週末の信越トレイル・天水山へ行くために、たまたまJRが発売していた大人の休日倶楽部10周年の超格安4日間フリーパスを購入したんです。数日前までは9日も晴れ予報だったので雪山ハイキングに行けばフリーパスがお得だわ、と。だって今週はずっと私もフリーなので、さあ遊ぶぞーと気合い十分でした。

ところが山行中の予報が好転した代わりに月曜日は雨予報。パスがムダになるけれど一旦は忘れることにして、たまには早く記録を書こうと決めました。でも、けさ朝食中にふと思ったんです。家で作業をするとあれこれ気が散って後回しになりかねない。前例がたくさんあります。だから最近はコーヒーハウスで記録を書くことが多くなってます。

ならばフリーパスを使って電車で作業をして、美味しいものを食べて帰ってくれば一石二鳥だわ、と。

ねらいは的中で記録も書きすすめたし、仙台にいくと必ず立ち寄る牛タン屋さんでランチもできました。仙台からはやてに乗ると大宮までわずか1時間。ちょうどおやつの時間となりました。コーヒー飲みたいな〜と、その足で長野にむかいました。なんだか愉快な気持ちでした。おかげで記録は書き終わり、山仲間お薦めのコーヒー屋さんでおいしいコーヒーとケーキをいただき、あれこれ珍しい食材の買い物もできました。

雨の日にピッタリの遊び方だと思いませんか。自分でもちょっとクレイジーかなと思うけど、フリーパスを使うとこんな楽しみ方ができるんですね。今までもパスは活用していましたが、使い切らずに随分ムダにしていたなあと新たな発見でした。

これも人生の終盤で余裕ができたからこその楽しみ方だと思いました。でも、どうぞ呆れてください。自分でも呆れてますから。



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.03.05
山岳映画を超えた映画「アンナプルナ南壁」

10000001

 

どんな映画か予備知識のないまま観たのですが、一言でいうと「人間て素晴らしい〜」と、感動しました。山岳ドキュメンタリーは数多くありますが、ここでは登頂記録や名声とかはいっさい関係ありません。困難な状況のなかで人はどのような行動をとるのか、その舞台がたまたま山だったという気がします。

「一人の男を救うため、世界中から集まった登山家たちの感動の記録」で、行動に参加した各国の登山家の山に向き合う姿勢や人生観のインタビューを交えながら救出劇の数日間が緊迫感せまる映像とともに映し出されます。

もっと感想を書きたいけれど山の準備♪があるので、あとは帰ってから。。。

地味な映画なので上映場所は限られているでしょうが、機会があればぜひお薦めします。ちなみに横浜では伊勢佐木町のジャック&ベティで6日まで上映中です。って、明日までですが。。。

 



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.03.03
親孝行と男体山

早いもので今週から3月です。それに合わせトップページの写真もブナの春山 Joy !

今週の休日は、今年に入ってからずっとペンディングにしていた母親との温泉旅行を挙行。約束をしていたのでずっと気がかりだったのです。とはいえあれこれ調べるのも(小声で)面倒なので、見覚えのある写真の通り、行き先はデジャブな中禅寺温泉です。2月初めに社山に登った時この辺りの雰囲気が良かったので、母にこの冬景色を楽しんでもらおうというわけです

ネットで宿を調べたら昨年春にオープンしたよさげのリゾートがありました。新宿発の特急(浅草発だと一人で3回も乗り換えなければならず厳しいため)もとって準備万端。娘にとってありがたいことに、母は介護や世話の必要もなく元気に一人暮らしをしています。まだまだ出かけたいという意欲もあるので、年に何回か、こんな風に「親孝行」を心がけているのです。

親孝行とうたう以上エスコートして添乗員に徹するのが筋のはず。それなのに、あ〜あ、私ってどうしてこうも強欲なんだろう。宿から歩いて行けることがわかるや、目の前の山に登りたくなりました。チェックアウトは正午なので、山頂までは無理でも行ける所まで。。。と、完全に雪山支度で温泉へ。宿に頼んで翌朝は朝食代わりにおにぎりを作ってもらう手はずも整えました。1月にもそんなことがあったな、なんて我ながら苦笑。

ところが、です。夜から風が出始めしだいに強まって行きました。山岳予報である程度は想定していたのですが、直前チェックすると30数メートルの暴風警戒マーク!まあ朝起きて決めようと床についたものの風は強まるばかり。さすがにモーチベーションが下がり、夜中におにぎりのキャンセル。母親はホッとした様子でした。

でもまったく行かないわけではありません。ゆっくりと一緒に朝食をとってから、冬道の取り付き確認だけはしたいと出発。というのは男体山は原則冬期は入山禁止のため、雪山登山者は夏道の登山口ではない迂回ルートから登って4合目あたりから登山道に合流するらしいのです。調べてメドはつけていましたが、実際に確かめた方が次回(あれば)にすばやく行動できるという目論見です。

外にでると湖岸道はものすごい風で道路も凍結して危険です。人っ子一人歩いていません。一瞬やめようかと思いましたが、道路でアイゼンを装着。県営駐車場の奥の石垣をヒントに適当に樹林に入って行きます。幸い樹林帯は風は穏やかだったので、ワカンを履いてしばらく登ってみることにしました。前日の降雪もあってトレースはわかりません。だからかえって良かったかも。地図とGPSで確認しながら適当に登っていくと3合目あたりで林道に突き当たり、少し先に登山道下山路の大きな標識がありました。そしてそこから単独の真新しいツボ足トレースが。こんな日にも登る人がいるのだとえらく関心しながらトレースをたどると中禅寺湖が見渡せる堰堤基部となり上まで堰堤が続いています。

ようやくガスも薄れてきたので対岸の社山を眺めていると上から単独の男性が降りてきて、互いに(こんな日に物好きですね〜)という雰囲気でしばしのおしゃべり。何度か登っている地元の人で二荒山神社の正規登山道裏道があることを教えてくれました。樹林帯を抜けると暴風が半端ではないので早々と諦めてもどってきたとのこと。やっぱり、ですね。私も少しだけ登ってすぐにもどることにしました。

下りはあっという間です。帰りは上から様子がよく見えたので、より合理的な取り付きルートがわかりました。これで目的は果たせました。ようやくガスが完全に抜けたので湖岸に降りてみました。空が青いと湖は群青色になり強風のため白波がたってなかなかの景観です。

余裕で宿にもどって母と合流し、一服してチェックアウト。電車の時間まで間があります。日光でブラブラしてもつまらないので、もっと景色を見てもらおうとバスで湖岸沿いをさらに奥に向かい、湖岸にひっそりたたずむホテルのレストランで食事をして日光駅にもどったのでした。帰宅後150%堪能したとのメール。喜んでもらえてよかった〜

1346

 

 



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.02.22
谷川連峰を見渡すとっておきの山@日白山

前回シラガモンに行ってからソロモンへ。山じゃないんですけど、韵を踏んでいるので、ちょっと言ってみたかっただけです(笑)長い旅から帰ったばかりで、来週またでかけるので最初は休養するつもりだったのですが・・・

土曜日の天気はあまりにもよさそうでした。ずっと体を動かさずにいるのもストレスがたまるもので、無性に山にいきたくなりました。朝帰宅して頭がモウロウとするなかで一応簡単に山の支度。目覚ましをかけて起きることができたら行くことにしました。

いつもながら急ごしらえの山行ですが、パッと思いついたのがお気に入りの日白山でした。この山のチャームポイントは何と言っても展望の素晴らしさです。遮るものが何もない独立峰なので谷川連峰の山並みを中心に360度の展望が広がります。これまでルートはそれぞれですが3回登っています。けれどこれまでは展望がなかったり霞んでいたり。今度こそ!と出かけてきました。

この冬は白毛門で2度もトレーニング山行しているので東谷山から日白山はまさに鼻歌まじりの快適なシューハイキングとなりました。人気の山なので他にも山スキーのパーティが何組か入っていました。かなりの積雪でしたが、おかげでトレースをつけてもらい日白山まで行くことができました。スキーの機動力はすごいですね。

1月は悪天続きでしたが2月に入ってからは土曜日の好天が続き、春の訪れを感じました。なんだかんだと疲れていたはずなのに、歩き始めたらビックリするほど体が喜んでいるのがわかるんです。トレースもしっかりあったので気持ちよく快調に進み、気付いたら何組かのパーティーを抜いて二番手で東谷山へ。先頭の単独ボーダラーはラッセルマシーンのような猛者でスキー組が追いつけないとこぼしていたほどでした。

日白山に乗り上げると今まで見えなかった反対側の山並みが飛び込んできます。そして、そのとき誰もが歓声をあげるのです。前回も一人で登ったのですが、4月上旬だったので雪の様子が違います。やはり厳冬期の山の美しさは格別です。見飽きることのない山並みに随分長居をしました。以前から念頭にあったあの山へのあのコースもじっくり観察。ふむふむ、行けそうな感じ・・・

このところ少し慌ただしい日々が続いているのですが、合間の休日に山が青空を用意して手招きしてくれました。頑張ってるご褒美かなって、空を見上げてつぶやいたのでした。

nippaku4

 



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.02.12
白毛門のファンタジー

年末につづいて今シーズン2度目の白毛門です。こんなことは私にとって珍しいことですが、前回は途中までだったことと、2月中旬の厳冬期はどんな状態になるのだろうという恐いもの見たさ的好奇心です。まあお隣の谷川岳でもよかったけれど、みんな考える事同じじゃないですか。そういうときに行くのもしゃくですからね。??ここは降雪後の晴れた平日のために取っておくことにしました。

電車とバスを乗り継いで行くので少々遅目の出発なのは仕方なし。だから期待してなくても大抵トレースがあるんです。1ヶ月半の間に積雪量はかなり増えていて、標識はどれも完全に埋もれていました。

尾根に乗ると雪庇の発達が顕著でした。そのために小さなポコがけっこうな雪庇の壁となって立ちはだかっており、トレースも直登せずトラバース。見上げると雪庇がのしかかるようで、ちょっとやばくないかな〜っていう感じでした。

幾つか目の雪壁を巻き上がった所で先行者に追いつき、まずはお礼のご挨拶。単独男性と3人パーティでした。白毛門はこの日私を入れて5人だけ。3人Pは若手の女性を男性2人がはさんでサポートしながら登ってました。羨ましい限りです。あ〜あ、私ももっと若いときに山岳会に入っていれば、こんな風に大事に育ててもらえただろうな〜なんて。

松ノ木沢の頭あたり(標識埋没)で、みんなで休憩してどうするか何となく相談します。やはり時間がかかっていてこの段階ですでに1時過ぎ。誰もが山頂は無理と思っています。そんな中、単独の男性は行ける所まで行くとのこと。内心オオッ。私は迷いましたが、バスの時間を逆算して引き返すことを伝えました。お別れの挨拶をしていたら、なんだか遠くに旅立ってしまう友人を見送る気持ちに似た感情がわいて、ずっとラッセルしながら登って行く姿を呆然と立ち止まって見つめていました。

真っ青な空にそびえ立つ真っ白な斜面にトレースが延びて行く様はほんとにかっこ良く、このまま引き返したら後悔しそうな気がしてきました。やっぱりギリギリまで粘ろう。あとに続いて登り始めました。でも追いついてラッセルを交代するなんておこがましく、おとなしくついていくことにしました。以前とある山で、珍しく私たちがつけたトレースをたどって追いついた人が、最後だけ自分がラッセルするのは申し訳ないと先に進もうとしなかったことを思い出したのです。その時、世の中にはそういう考え方があるんだと、知りました。たとえ申し出たとしてもあっという間に撃沈したでしょうけどね。

ジリジリと高度を上げて行ったのですが山頂下の岩瘤手前に大きなクラックができていて越えられそうにありません。同時に私のタイムリミットとなり、今度は未練なく下山を決めました。お礼をいって清々しい気持ちで引き返しました。先行者もその後すぐに断念。

山頂まであと一歩という所でした。年末より頑張ったぞっ。なによりも過程が素晴らしかった。残雪期は簡単に登れるけれど、厳冬期の今の時期にしか味わえない雪の質と量を思う存分楽しむ事ができました。それも同じ日に同じ山に登った人達に助けられてのこと。つかの間のことですが一方的な連帯感を覚えるほどでした。

こういう山登りもいいものですね。ありがとうございました〜



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.02.09
日光三峰五禅頂の道で精神修行@社山

世界遺産観光地の山なので、それにふさわしげな重厚なタイトルをつけてみました。社山だけじゃどんな所かどんな山かピンときませんものね。

2月7日は稀に見る晴れの特異日となり、どの山も晴れマーク!一人で手軽にいける雪山といえば真っ先に谷川方面が思い浮かんだのですが、今年の私には使命があるのです。まだ足を運んだ事のない山域に公共の交通機関を使って行ってみる、と。

そんなわけで日光に様子を見に行く事にしました。そして一番手軽そうで人出が多くなさそうな、じみ〜な社山を選んだというわけです。それほど積極的に行きたい山ではなかったけれど、今回の目的は現地の様子を知ること。

浅草から東武線に乗るときはいつも会津田島行きの車両に乗るので知らなかったのですが、東武日光行きは北千住でちょっとした通勤ラッシュ帯のような込みようで、それも大多数が雪山ハイカー。ビックリしました。

でも結局電車で社山に登ったのは私一人でした。みんなどこへ行ったんだろう〜。中禅寺温泉バス停から湖岸にでるとはるか対岸方面にきれいな三角錐の山が見えます。ああ、あれが社山なのね〜

最初は遠くに感じた山がどんどん近づいて行き、楽勝気分満々でした。早くつき過ぎちゃうかもしれないから、帰りは半月峠経由で帰ろうかな、なんて暢気なものです。尾根に上がってからはシューをアイゼンに変えましたが、お気楽ハイキングなので経アイゼンでした。

ずっと水平道だったぶん登り始めるとけっこう急登です。風で雪が飛ばされている痩せ尾根の斜面は軽アイゼンではちょっと不安になるほどで、甘かった。そしてもうすぐ山頂かな、と思った所でさらに先の峰が見えてきました。あれっと思ったけど、そうかもう一つ先ねと、気を取り直して登ります。それなのにまた期待が裏切られました。そんなことを5回ほども繰り返し、気分的に参ってしまいました。なんか心理戦にハマってやられてしまった感じです。

なんだか永遠にたどり着けない気分になり、これでダメなら諦めようとさえ思った頃、ようやく、ようやく山頂へ。へたり込んでしまいました。ア〜ア、甘く見ていたバチが当ったんだわ。でも諦めなくて良かった!なんて、最初からしっかりと調べて地図を確認していればこんな思いをせずにすんだというだけのことなんですけどね。だってあとから考えれば永遠に思えたアップダウンはたかが1時間半ちょっと。

心の持ちようと体が繋がっていることを改めて実感させられました。でも中禅寺湖と男体山や奥日光、足尾の山並みの展望は抜群で、下りは余裕で展望を楽しみ、阿世潟の湖でくつろぎました。

帰ってから知ったのですが、社山への道は中世以来の修験道、三峰五禅頂のなかで最も困難だった夏峰ルートに含まれていたとのこと(詳しくは後日山行記録にて)。そんなわけで、くしくも修験道のお試し山行となったのでした。

人気の山域だけあって電車、バスともに便がよく、次回は男体山に登って社山に続く尾根の様子をじっくり眺めようと思いました。そしていつか阿世潟から夏峰ルートの尾根を登って社山の先の黒檜岳へも。。。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(正面左の山容に騙されました!)         (春の兆しを感じた湖の岸辺)



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.01.28
ブナの樹氷と山頂の夜景

会いたかった♪ 会いたかった♪ 会いたかった♪ Yes!〜

ようやく実現した樹氷のブナの森歩きで、思わずこんな歌詞が頭の中でヘビーローテーションしていました。もっとしっとりとしたメロディーが出てくればよかったのに、きっと気持ちが高揚してうれしくてしょうがなかったのでしょう。(まあ、松田聖子の「あなたに逢いたくて」とかが出なくてホッ。でも、だからといってYes!とさけぶ彼女達が好きというわけではありませんからね)

今年初めてのブナの山旅に行ってきました。今シーズンの東北はずっと悪天続きで気をもんだのですが、ベストコンディションとは言わないまでも、風もなく穏やかな天候で青空もちょっと挨拶に来てくれました。

ガスが立ちこめるブナの森はとても幻想的で神々しい美しさでした。そして突然太陽が差し込み、光景が一変。2日間とも、こんな風に天候はめまぐるしく変化しました。そしてその度に、同じ山、同じ森とは思えない景色が目の前に広がり、私たちを魅了したのでした。

積雪の状態がわからなかったので控えめな計画をたてました。南面白山をへて桶ノ沢源頭部でテント泊とし、翌日空身で大東岳に登って往路を戻るというものです。ところがいくつかの幸運が重なり、大東岳に登って山頂でテントを張って泊まるという予想もしていなかった展開となりました。厳冬期に東北の山の山頂でテント泊です!

二口山塊の雄といわれる大東岳。百名山の物差しではまったく問題外の標高ですが、どっしりとした山容の独立峰で、なによりも全山ブナの山なのです。帰路、南面白山からみた大東岳は雲海に浮かぶ天空の城のよう。あのテッペンにテントを張って夜を過ごし、山形平野のきらめく夜景に目を奪われたことをいつまでも忘れないでしょう。



0 Comments

No comments yet.

Sorry, the comment form is closed at this time.

2015.01.20
たなからぼたもち大菩薩嶺

自分でも予想外の展開で大菩薩嶺に登ってきました。ことの顛末はというと・・・

1月17−18日は恒例となっている大学時代の友人達とのグダグダ温泉旅行の予定が随分前から入っていて、幹事さんからは欠席やキャンセル厳禁と、きつ〜く言われていました。行き先も連絡を受けてはいたのですが、(大きな声ではいえないけれど)どこでもよかったので、山梨のひなびた温泉らしいという程度の認識。(大きな声では言えないけれど)ずっと悪天続きの行きたい山の天気がよかったら、しゃくだな〜なんて不謹慎な気持ちもちらり。

ところが今年に入って最終確認の連絡で、送迎バスに乗り遅れたら路線バスで来ること、停留所は大菩薩峠登山口とのこと。ええっ。と、ここで急に目が覚めて、あらためて行き先を確認した所、裂石温泉の曇峰荘とありました。登山口の目の前の温泉なんだ〜。翌日山に登らない手はありません。なぜ大菩薩嶺に登るのか。なぜならそこに大菩薩嶺があるから・・・なんて、聞いたことあるような台詞だけれど、今回はそれがホントのところでした。

とはいえ、先週はずっと地方出張で温泉旅行前日も最終電車で真夜中の帰宅。ちょっとしんどいかな〜、やっぱり日曜日は休養かな〜、迷いました。でもその時1年前の蓼科旅行を思い出したんです。同じ友人達と忘年会で蓼科に行って翌日ピラタスロープウェイに乗って山頂駅でちょっとブラブラ。雪山装備の登山者に混じり、こちらはだらけた観光客でした。その時自分がみじめに思えたことを。

今年は日和らないと、「新年の誓い」をたてたばかり。せめて山行の準備だけはして行こうと、夜中にゴソゴソ支度をすませました。備えあれば憂いなし、ですもんね。

温泉宿は「秘湯を守る会」の会員宿らしく、友人の一組は「秘湯めぐり」旅行を夫婦で楽しんでスタンプ集めをしてました。10個たまると一ヶ所タダになるらしい。沢登りで立ち寄るような温泉は「秘湯」が多いので、スタンプをみると意図せずけっこう行っていることがわかりました。友人曰く、温泉選びに悩まないから「秘湯めぐり」は楽なのだとのこと。なるほどね、百名山巡りと同じだな〜なんて、思ってしまいました。

久しぶりに10人が集まって、いい歳の大人が学生時代と変わらないたわいのない話に興じながら楽しく食事をして温泉に浸かって、いつもとは毛色の違う非日常のひとときを過ごしました。私は前日の寝不足とあまり飲めないお酒をたくさん飲んだため一人寝こけてしまったのですが、おかげで翌朝はバッチリ。特別に作ってもらったおにぎりをほおばり、同室の友人に見送られて宿を出ました。

事前の山岳予報では晴れながら強風警戒だったのですが、大菩薩峠にでて稜線を歩いたときはそよ風程度。この上ない快晴の雪山歩きができました。このときも、ああやっぱり来て良かったと、しみじみ思いました。

9月に小室川を遡行して稜線に抜けたときの人の多さに驚いたのですが、さすがに今の時期は車も上まであがれないせいか、それほどの人出もなく、みなさんしっかりと雪山装備です。そう、大菩薩嶺は雪山気分ではなく雪山なのです。冬も晴れていることが多いし、都心からも行きやすいし、危ない所もないので、とてもいい雪山初心者の山だと思いました。

今年に入ってからは毎回富士山を見ながらの山歩き。大菩薩嶺でも堪能しました。もう1年分楽しんだ気分です。

そろそろブナの森歩きがしたいなあ〜

OLYMPUS DIGITAL CAMERA



4 Comments

  1.  大菩薩峠の雪山登山、お疲れ様でした。無事ご帰還で何よりです。
     素晴らしい絶景と雪景色を写真で楽しませていただき、ありがとうございました♡ 自分で登らないと味わえない景色ですね!
     
     私も今年は蕎麦打ち三段を目指し、蕎麦前が過ぎないよう自粛したいと思います。
     これからもHP楽しみにしていますね♡
      

    Comment by yukiko — 2015年1月20日 @ 9:44 AM
  2. yukikoさん、コメントありがとう〜

    おかげで自分からは行きそうにない大菩薩峠に行って、富士山と南アルプスの山並みを楽しんでこれました。
    これも幹事さんのおかげですよね。

    私ももう歳なので、これからは「秘湯」とハイキングを組み合わせてのんびりと山旅を楽しみたいと思ってます。

    帰りに塩山駅前でお蕎麦食べたけど、yukikoさんの打ったのもいつか食べてみたいなあ〜

    Comment by akiko — 2015年1月20日 @ 5:57 PM
  3.  早いもので裂石温泉の旅から10日経過、昨日書店で良い本を買ったのでお知らせします。「秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド」今年元旦に山と渓谷社から出版されました。日本秘湯を守る会監修で、山歩き情報もたっぷり掲載されています。私も温泉を駆け巡るだけではなく、山の名前くらい覚えないといけませんね。
     ところでこの2月~3月にかけて、県内の酒蔵で酒造り体験をすることになりました。やっぱり蕎麦前に惹かれてしまう私!お蕎麦も蕎麦前もごちそうできるよう研鑽いたします。

    Comment by yukiko — 2015年1月27日 @ 6:31 PM
  4. 「秘湯・名湯めぐりの山旅ガイド」タイトルからしてそそられますね〜
    さっそく明日仕事帰りに本屋さんによってみます!
    yukikoさんも本格的な蕎麦修行の道にまっしぐら、いいですね〜。
    応援してるので、この道をきわめてください。楽しみにしてますね。

    Comment by akiko — 2015年1月27日 @ 9:39 PM

Sorry, the comment form is closed at this time.