ブナの沢旅ブナの沢旅
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カテゴリー:雑記帳
2020.05.27
奥利根 楢俣川のデート沢あれこれ

ようやく緊急事態宣言が全国的に解除され、山にも行けるようになりつつあります。といってもまだ県境をまたぐ移動は自粛要請などと言われているので、大きなザック背負って電車で遠出はもう少し先でしょうか。しばらくは県内で沢トレと山歩きのつもりです。ふりかえればこの一年(去年6月〜今年5月)は最初の2ヶ月は怪我、最後の2ヶ月はコロナ禍のため4ヶ月もなくしてしまいました。これから思うように行きたい沢と山に行けるのか、体力がついていけるのか期待と不安な気持ちでいます。

ということで、気持ちは思い出から未来の沢旅計画へ。お休み中にたくさんこれまでの記録を見直したり、新しいリストを作ったりして東北、南会津、会越、奥利根、足尾、奥秩父の妄想の沢旅を楽しんできました。その一つとして、今年は久しぶりに奥利根の楢俣川に行きたいと思っています。奥利根というと険谷が多い印象ですが、楢俣川の沢はどこも穏やかです。すでに洗ノ沢、ヘイズル沢、狩小屋沢、後深沢、ススケ沢、奥ススケ沢に入っていますが、どの沢も特に難しいところのない明るくキレイな沢で好印象の記憶しかありません。

誰が言い出したか「デート沢」。ようするに明るくキレイで難しくない沢ということでしょうか。赤木沢とかナルミズ沢などがよく引き合いに出されますが、これまで遡行した楢俣川の沢はみんな「デート沢」または「癒し系の沢」といっても間違いではないでしょう。今回は、その中で人気のヘイズル沢と、無名ながらお勧めの後深沢、尾瀬を見下ろす天空の湿原へ導くススケ沢の沢旅写真集です。

 

ヘイズル沢左俣

後深沢〜狩小屋沢

ススケ沢〜ススケ峰湿原

 



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2020.05.17
本棚登攀せずとも楽しい西沢本棚沢

 

山行自粛の日々が続いています。39県の緊急事態宣言は解除となりましたが、私の住んでいる神奈川県は従来通り。今月21日に再度見直しの判断が行われるかどうか、予断を許さないところです。もし解除になっても他県への移動は当分控えなければならないようですが、県内の静かな山なら再開できるかもしれないと、内心期待を寄せているところです。

そうなったら先ずは足慣らしで歩いて、その後は沢にも行きたいです。当面はトレーニングを兼ねて丹沢で沢の感覚を取り戻すつもりでいます。油断は禁物という声があちこちから聞こえて来そうですが、やはり心ソワソワしてしまいますよね。ということで、そろそろ終盤にしたい思い出の写真集は、当面の山行フィールドとなる丹沢の西沢本棚沢を選んでみました。

 

もちろん本棚登攀など論外で眺めるだけ。沢ハイカーにとってはもう見るだけで満足です。ここは明瞭な踏み跡経路を使って高巻けば、その後はわたし好みのしっとりと穏やかな溪相となります。(高巻きして沢に下る方が緊張しました)二俣は左右どちらへも詰めることが可能ですが、右俣に進むと最後の詰めは苔むした日本庭園風の斜面でヤブこぎもありません。ブナ林が美しい広尾根から畦ヶ丸近くの登山道にでました。

写真集



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2020.05.12
奥秩父の美溪 豆焼沢の思い出

今では入手困難な「東京周辺の沢」で奥秩父北面を代表する沢として紹介されている豆焼沢は、これまで三度遡行しているほど思い入れのある美しい沢です。

始めて遡行したのは沢の会に入りたての2005年6月で、最初は水晶谷の募集でした。私でも参加できるかとリーダーに問い合わせたところ応募は私一人だったため、水晶谷は私には難しいので豆焼沢にしましょうと変更してもらい実現した沢でした。後から思えば、入会2ヶ月でいきなり豆焼沢というのもなんですが、実力者ぞろいの会だったので、私のような新人初心者でも最初からいろいろな経験をさせてくれたのでした。(なにしろ入会したてでセトの沢右俣大滝やイイハシノ大滝を登らせてくれるほどでしたから。。。)

若くて頼もしいリーダーに連れられて、難しいところもない美しい沢遡行を楽しんだという記憶だけが残った豆焼沢でした。そんな記憶があったので、その後「ブナの沢旅」をテーマに自力山行するようになってしばらくたった2011年に再び豆焼沢へ向かいました。ところが、奥秩父らしいしっとりとした森林美と美しい溪ではありましたが、かつての記憶ほどにスイスイとはいかず、こんなに苦労したかなあ〜と思うことがしばしばでした。その時にしみじみと、連れて行ってもらうのと自力で行くのでは全く違うということを実感しました。

その後もう一度訪れた時は、かなり増水していました。自力だったら大変だったと思いますが、私よりずっと経験のある仲間と一緒だったので、時に助けてもらいながら増水で美しさを増した沢を楽しく遡行しました。そんなこんなでこれまで三度遡行している思い出ある豆焼沢は、何度でも行きたいお気に入りの沢となったのでした。(写真集は2014年3回目の遡行です)

写真集:

 

 



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2020.05.07
岳人掲載の「滑床渓谷」顛末記

非常事態宣言は5月末まで延長になり、山がまた遠のいてしまいました。近所の散歩は時々しているものの体がだんだん重くなり、実際体重が増え始めています。早く山を再開したいという思いは誰もが抱いていることでしょうが、ここは堪えどころですね。

さてと、新緑のきれいな5月に入ったので、今回からはこれまでの沢旅を振り返ってみましょう。まずは10年前のちょうど連休明けに飛んだ四国四万十川源流の滑床渓谷の写真集です。滑床渓谷の記録は当時の岳人編集部の方の目に止まり、翌年の五月号の「五月のいい山」として紹介された私にとっては思い出の記録となりました。それだけではなく、掲載については編集部とのやり取りでいろいろと問題もあった曰くつきのものともなったのでした。

 

まずは掲載雑誌が送られてきた表紙のキャプションを見てびっくり。記事内容の紹介で「滑床渓谷」が「常滑渓谷」になっていたのでした。なんとなくうっかり反対に発音しそうではあるけれど、「常滑渓谷」は別に存在する沢です。きっと間違いに気づいた担当者から連絡がくるだろうとこちらからは連絡しませんでした。

やはり後日連絡を受けまして、地元の山岳会から表紙の記載の間違いを指摘されて始めて気づいたこと、さらに、無名の枝沢名に名前が付いているが根拠はあるのか、国立公園内でテント設営は禁止ではないかなどの指摘があったということで、問い合わせを受けました。(と、言われてもね。。。)

自分の記録は備忘録的なもので、厳密に検証して書いているのではありません。既発表の記録にそって書いたものであり、テント泊も前例があったのでとしか答えようがありませんでした。こういう検証は編集部で確認を取るべきだったと認めていましたが、ネットで備忘録的に書いているものを提供する場合はこういう問題が起こり得るのだと知らされたのでした。

テントの件については後日編集部の調査で、国立公園内での利用基準区画の幕営、焚き火禁止区域ではないことが判明して一件落着。けれど、幕営地の選定については厳密には禁止区域である場合があるので、その後気をつけるようにしています。(そういえば例は違いますが、以前楢俣川洗ノ沢を遡行して至仏山直下の登山道に詰めた時、たまたま登山道修繕中の監督人の方にロープが張ってある登山道外を歩いて来たとひどく怒られてお説教されたことがありました)

私の短い経験でも、ちょっとしたエピソードはあるくらいですから、きっと何十年も長く山や沢をやっている岳人の方々はもっと沢山喜怒哀楽の興味深い経験があるのだろうなと思います。こんな時だから、そうしたエピソードを掘り起こしてみるのも面白いのではないかな。

と、ずいぶん脱線しましたが、滑床渓谷は難しいところもなくゆったりと沢歩きが楽しめるいいところでした。

写真集



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2020.05.03
残雪と新緑のワンダーランド奥森吉

非常事態宣言の延長で今年は5月の山旅も雲行きが怪しくなってきました。そこで今回は森吉山奥の残雪と新緑を楽しんだ5月の山旅の写真集を選んでみました。

奥森吉はブナの沢旅を始めるきっかけとなった思い出深い山域で、これまで季節を変えコースを変えて何度も足を運んできました。地図にでていない山道や小さな沢が縦横に張り巡らされたブナの森で、ワクワクと胸躍るワンダーランドという表現がぴったりの山でした。

2015年5月25-26日:森吉山〜ヒバクラ岳〜割沢森〜高場森〜中ノ又沢源頭部周回〜黒石川林道

写真集

 

 



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2020.04.26
神室連峰完全縦走@思い出の写真集(4)

何をもって神室連峰の完全縦走というのか。明確な定義によって記したわけではありませんが、一般の縦走路は前神室から入山して神室岳〜小又山〜火打岳〜杢蔵山だと理解してます。一方ここで完全縦走とこだわったのは、前神室に至るまでに古の有屋街道につながる鈎掛森〜黒森〜水晶森をへて前神室山の縦走路に合流するコースです。3日間の残雪と新緑と花の心に沁みる山旅となりました。

 

写真集

記録

 



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2020.04.23
二王子岳〜門内岳@思い出の写真集(3)

ブナの沢旅を立ち上げてからは、毎年GWの前半に南会津のブナロードを歩いていたのですが、ある年にふとしたことから私にとってはかなりの飛躍となる、飯豊連峰の縦走にチャレンジしました。この山域に初めて足を踏み入れたのはまだ前年の3月、美しくも恐ろしい剣ヶ峰を越えてたどり着いた三国岳でした。そこで見た神々しいまでに真っ白な峰々に魅了され、飯豊への憧れを抱くようになったのでした。

いろいろと調べているうちに、飯豊に行くなら残雪期にしかたどれない二王子から門内岳へと続く魅惑の尾根を歩きたいと思い始めました。時期尚早という気持ちが脳裏をかすめたものの、いったん思い込むともう止まりません。とはいえ、自力では力量不足。剣ヶ峰越えの山トモに計画を持ちかけ実現させた思い出深い山旅となりました。

 

写真集

記録

 



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2020.04.20
山行自粛と思い出の写真集(2) 会津丸山岳

少なくとも5月の連休明けまでは山行自粛なので、すでにお知らせの通りしばらくは雑記帳に思い出の山の写真集を公開していきます。例年ならば、雪の締まる4~5月は登山道のない藪山縦走のシーズンとなります。雪山を始めてすぐに fall in love した南会津の丸山岳。これまで沢で2回、残雪期に3回コースを変えて登っています。(沢遡行は後日)

一番最初に登ったのは2009年の4月末で、この時は限られた日程のため一番工程が短い只見黒谷川から火奴山ー火奴尾根のアプローチでした。火奴山は地元では熊撃ちの山とのことですが、樹高の高いスラリとした美人ブナがステキな尾根でした。その後2011年の大水害で黒谷林道が大崩落し、今ではアプローチが非常に困難となっています。災害前に入山できたことは幸いであり、今となっては貴重な山行となりました。

2回目は2013年の5月の連休に、一番ポピュラーな登山道のある窓明山からのアプローチで、坪入山ー高幽山ー梵天山をたどりました。全行程を通して展望が素晴らしい稜線漫歩を満喫しました。

そして最近では2018年4月下旬に奥只見の村杉半島からアプローチ。村杉岳から出発して運動場のような広尾根と一転藪の痩せ尾根をたどり、かつて地元の人たちが白戸川に抜けた大熊峠から袖沢乗っ越しを経てメルガ股沢右岸尾根から山頂へ。奥只見ダム以前の人々の営みの歴史を感じながらの地味ながら染み入るルートでした。

あと残るは会津朝日岳からのクラシックルートですが、痩せ尾根の藪漕ぎが敬遠されるのか最近はあまり辿られていない印象です。ここも条件が許せば歩いてみたいという気持ちと、もう十分だからそんなに大変な思いをしなくてもいいという気持ちが交差するというところでしょうか。その他にも小沢山〜稲子山あたりから沢に下って丸山岳に続く尾根に登り返しているスキーヤーのルートを参考にコースを作れそうな気がします。が、いずれにしても来シーズンとなると、山は逃げないけれど、体力が。。。

2009年4月火奴山〜丸山岳:写真集

2015年5月窓明山〜丸山岳:写真集

2018年4月村杉岳〜丸山岳:(整理中)



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2020.04.17
山行自粛と思い出の山行写真集の公開

ついに非常事態宣言が全国に拡大され、山行全般についても再考が求められていると感じています。7都道府県に宣言されてからは私も山は見合わせており、これからもそうした状態はしばらく続くと覚悟しています。実はこれまでは、車で door-to-door(山) で人と接触なく静かな山ならば、散歩は認められている延長線上で、行ってもいいかなとも思っていました。けれど医療リソースが逼迫している中で、万万が一でも不測の事態で医療機関のお世話になるようなことがあれば、それは現状では許しがたいことだと、いまは認識を新たにしています。

そんな状況でも、住んでいる地域で山行の環境の違いもあるので、それでも山に行くかどうかはもちろん各自の判断でしょう。でも、もし行くとしても記録を公表するのは避けたほうがいいのではないかと思います。山の人気サイト「ヤマレコ」などを見ていると結構直近の記録がでているのが気になります。ヤマレコの管理者さんも山行自粛を念頭において、過去の未発表記録を掲載日時順に新規記録扱いでリストに載せるという工夫をされています。

とはいえ、これから残雪と新緑のいい季節を迎えるというのに山に行けないのは寂しいことです。そこでこんな時にできることをと、過去の記録の写真集を整理して公開することを思いつきました。

今回は手始めとして、例年ならこれからの残雪期が登山シーズンとなるマイナー12名山の雄、越後の矢筈岳の写真集をアップしました。低山ながら奥深い山並み縦走の素晴らしさが記憶に残る山行であっただけでなく、唯一スライドした単独者が後日遭難したことを知り、色々と考えさせられた山旅でもありました。

2011.05.04-06
悪場峠〜五剣谷岳〜青里岳〜矢筈岳:

 

写真集:

 

 

 



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2020.04.08
房総半島 小糸川三間川の現状

近々発動される緊急事態宣言後はしばらく山も控えなければならなくなるでしょう。そこで「最後の授業」ではないけれど、公共交通機関を使わず車で移動の房総の沢歩きをしてきました。誰にも会わず「三密」とは無縁の世界です。

また、ひとつには10年前に遡行して個人的には千葉の沢ではベストスリーに入ると思う三間川の現状を知りたいという思いもありました。近年の相次ぐ台風で千葉は各地で甚大な被害が出ていたからです。入渓直後から倒木が頻繁にあらわれてどうなることかと思いましたが、しばらく進むとスッキリして元の姿にもどり、その後は気になるほどのことはなく、いい雰囲気が保たれていると感じられました。

あえていえば、ところどころ沢床のナメが土砂で埋まっていたりはしました。また千葉の沢の特徴として、海底が隆起したような幾層にも重なる両岸の岩壁が多いのですが、上部は薄く根をはって生えている木々が多く、今後も昨今のような風水害が続くと崩落してさらに荒れてしまう可能性は高いと感じました。開墾場の滝の下に大きな岩が鎮座していたのですが、10年前にはなかったものでした(下に比較写真)。ということで、大まかな印象としては10年前と比べると倒木、土砂などの被害は2割強というところでしょうか。もっとひどいかと内心恐れていたので、ちょっと安心しました。

いつもは晩秋に遡行していた房総半島ですが、今回は早春の新緑がマイナス面をカバーしてくれたかもしれません。心配していたヒルもおらず、のんびりとした沢歩きができました。そして帰宅後に緊急事態宣言。しばらくは様子を見極めながら、今後のことを判断していきたいと思います。

 

 

 

(左が2020年、右が2010年)

 

 



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