3年前の同じ時期にナルミズ沢へ行き、二日目に下山できず延泊した。今回だって同じはずなのに、あの時は増水で東黒沢を越えるのに時間がかかった、今回は大丈夫などと安易な判断で二日の日程にした。
確かに初日は目標の大石沢出合付近のテン場まで進み、翌日はナルミズ沢を気持ちよく遡行した。大烏帽子のコルまでは順調だった。でも、ここからが長かった〜。大石沢出合に下って荷物を回収し、さらに広河原から悪路の登山道を下り宝川温泉へ。
今思えばテン場に戻ったところで延泊すべきだった。なぜか今回は下山にこだわった。ヘッデン覚悟ながら林道なので大丈夫だろうと。途中でタクシーを呼んで上毛高原駅まで行こうと思っていた。この読みが甘かった。タクシーの連絡が取れずじまいで宝川温泉まで下り途方にくれた。すでに8時をまわっていた。
どこかで野宿かなと思いつつ宝川温泉に電話をして事情を話したところタクシーは7時過ぎるとなく明朝電車で帰るしかないといわれる。そこで宿泊させてもらえないかと半ば泣きついたところ週末ながら幸い空き部屋があり交渉が成立した。この時の嬉しかったこと。
さんざんの下山だったが最後はゆったりと温泉につかり快適に一夜を過ごした。夜は何も食べなかったが翌朝はしっかり朝食をいただき、上毛高原駅まで送迎バスに乗って帰路に着いた。しみじみと、ナルミズ沢はもう無理だなと思ったが、今回で5回目。十分だろう。初めて単独で沢泊した沢でもあり、たくさんの思い出ありがとう、ですね。
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