2週間前に予定しながら天候不順で延期した野反湖カモシカ平に詰める白淵沢に行ってきました。キスゲのシーズンは逃してしまったけれど、新しい山域のまだ遡行していない沢に入りたくて再度計画しました。連日の天候不順による降雨はそれほど多くないと思っていたのですが、ちょっと見通しが甘かったようでした。予想以上の増水で入渓点で怯んでしまいましたが、沢幅が広がれば大丈夫だろうと緊張気味に入渓。ちょっとした小滝も巻いたりして時間がかかりました。
けれど増水は悪いことばかりではありませんでした。遡行の決め手となった沢幅いっぱいの長いナメが続くところでは、ナメについた苔の緑と白波の美しさが際立ったように見えました。これまた予報に反して翌朝は霧雨模様だったのですが、霧で淡く霞んだ景観がときに幻想的な雰囲気を醸し出し、これも悪くないとプラスにとらえることができました。(とはいえ、夜はあれこれ心配してあまり眠れなかったのでした。)
途中ちょっと冗長なゴーロが続きますが後半は登れる滝がでてきて気を引き締めてくれました。源頭部はガレ沢を詰めると笹原となりカモシカ平の一角にでました。地味なお花畑はあったけれど当然キスゲはみあたりません。でも登山道に出る前に一輪だけ、まるで待っていてくれたように咲いていて嬉しくなりました。思わずありがとねッ。下流部は増水で時間がかかったし反省点もあるのですが、また一つ新しい沢旅のページを加えることができました。(詳細は後日に)
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